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発信も設計も、答えはいつもお客さん目線
今日はあらためて「お客さん目線って大事やな」
と感じた一日でした。
午前中は県のDX担当の方々と最初の打ち合わせ。
普段僕たちは、ブログ・YouTube・インスタライブなど
いろんな形で発信をしています。
そこでこんな問いをいただきました。
「その発信は、見ている人にとって
どんなメリットがありますか?」
「どんな意図で情報を届けているんですか?」
分かっているつもりではいたんですが、正直そこまで
明確に言語化できていなかった自分に気づきました。
発信すること自体は悪くない。でも、
誰のために?
何を届けたくて?
見た人にどうなってほしいのか?
ここが曖昧なままだと、
情報の精度も、届き方も変わってしまう。
そんな当たり前のことを改めて考えさせられました。
午後からはお菓子屋さんをされる方との打ち合わせ。
生菓子はショーケース。
焼き菓子は袋に入れて並べる。
これが一般的ですが、
今回は焼き菓子を、パン屋さんのようにトレーで
直接選ぶスタイルを検討されていました。
レイアウトの話を進める中で、
ある配置案が出てきました。
ショーケースの横に焼き菓子。
動線的には問題ない。
オペレーションとしても成立する。
でも、ふとこんな話になったんです。
「これ、お客さんの心理としてどうやろう?」
ショーケースの前に立つって、
実は少し勇気がいる行為やと思うんですよね。
立った瞬間、何か買わなあかん気がする
決めなあかん空気になる
そんなプレッシャーが生まれることもある。
その横に焼き菓子があると、
焼き菓子を選びたいだけのお客さんまで
同じ空気に巻き込んでしまう。
だったら、もっと自由に選べる場所に
置いた方がいいんじゃないか
気楽に楽しめる空間の方がいいんじゃないか
そんな結論になりました。
今日の二つの出来事。
発信の話も、店舗設計の話も、
共通していたのはたった一つ。
「お客さんの立場で考える」
これでした。
提供する側の理屈。
運営側の効率。
作り手の都合。
もちろん大事。
でも最終的な答えは、
やっぱりお客さんの側にある。
当たり前の話なんですが意外と忘れがち。
そんな原点を思い出させてもらった一日でした。
いい場所でも、いい商品でも。それでも差が生まれる理由
先日、今、うちがプールさんと一緒に
コーディネートしようと思っている物件を
見に来られた方がいました。
特に「ここで何をしたい」という
明確な目的があったわけではなく、
いわばインスピレーションを求めて、
という感じでした。
「ちょっと見てみたいんです」
そんな軽やかなきっかけ。
実際に現地を見ていただき色んな話をしました。
家賃のこと
立地のこと
周辺環境のこと
総合的に判断された結果、
「ここで商売するのは少し難しいかもしれませんね」
という結論になりました。
これはこれで、ごく自然な話です。
でも、そのあとふと考えたんです。
世の中には、駐車場がなくても繁盛しているお店
決して好立地とは言えない場所でも流行っているお店
いくらでもありますよね。
逆に条件が整っているのに苦戦しているお店もある。
どこのお店も手を抜いた商品を出しているわけではない。
どこのお店も、適当に商売しているわけでもない。
それでも、流行る店と流行らない店がある。
この差って何なんやろうな、と。
やっぱり最後は、マーケティングという
領域なんやろうなと感じます。
「何を売っているか」だけではなく、
どう伝えているか
どう見せているか
どう認知されているか
この部分。
最近、SNSを見ていても同じことを思います。
投稿数はまだ100や200。
それなのにフォロワーは何万。
「え、なんで?」
正直、ちょっとモヤっとすることもあります。
でも冷静に考えると、
そこには必ず理由がある。
世界観
伝え方
共感の作り方
見せ方の設計
表からは見えない工夫が
積み重なっているんやと思います。
いい商品を作る。
いい空間をつくる。
これはもちろん大前提。
でもそれだけでは足りない。
正しく知ってもらう力
魅力として伝える力
ここがやっぱり大きい。
まだまだ自分も研究不足やなと感じています。
取り留めのない話ではありますが、
もう少しこのあたりを深掘りしていきたい。
そんなことを考えた一日でした。
遅咲きのヒーローが教えてくれたこと
今朝、何気なく手に取った雑誌に、
やなせたかしさんの話が載っていました。
アンパンマンを描いた方ですね。
そこに書かれていた内容が印象的でした。
アンパンマンというキャラクター。
自分の顔を削って、お腹を空かせた人に
パンを与えるヒーロー。
実はこの設定、最初はかなり
反対があったそうです。
当時のヒーロー像といえば、
強い、かっこいい、敵をやっつける。
そんなイメージが当たり前だった時代。
その中で自分を削って誰かを助けるヒーロー
という存在は、なかなか受け入れられなかった。
でも、やなせさんはその世界観を変えなかった。
なぜか。そこには、はっきりした
「目的」があったからなんだと思います。
やなせさんは戦争を体験されています。
その中で強く記憶に残っているのは
「空腹」だったそうです。
正義とは何か、ヒーローとは何か。
それを考えたときに辿り着いたのが、
困っている人を助けること、
お腹を空かせた人に食べ物を与えること、だった。
その思想から生まれたのがアンパンマン。
ただ、すぐに評価されたわけではありません。
長い間、ほとんど評価されなかった。
いわば「遅咲き」。
時代の価値観が変わり、ヒーロー像が
少しずつ変化してきて、ようやく
アンパンマンが支持されるようになった。
ここから学べることはたくさんあります。
忍耐力、信念、やり続ける力。
もちろんそれも大事。
でも今回、僕が強く感じたのは
「目的と手段」という話でした。
やなせさんの目的は、
ヒーローとは何かを伝えること、
正義とは何かを問いかけること。
そのための手段が「アンパンマン」
という作品だった。別にアンパンマンでなければ
いけなかったわけではない。
違うキャラクターでもよかったかもしれない。
でも、根っこにある目的はブレていない。
一方で、僕たちはよく「手段だけ」を
真似しようとしてしまいます。
あれが売れたらしい、
あの形が流行っているらしい。
じゃあ似たようなものをやろう。
でも、これってなかなかうまくいかない。
なぜか。そこに「思想」や「目的」がないから。
形だけ真似しても中身がなければ共感は生まれない。
キャラクターも同じ。
デザインだけでは支持されない。
世界観や想いがあってこそ伝わる。
これは商いもまったく同じだと思います。
カフェをやる、
パン屋をやる、
お店を始める。
なんでもいい。
でも「なぜそれをやるのか」。
ここが一番大事。
どんな空間を作りたいのか、
どんな毎日を届けたいのか、
どんな人を幸せにしたいのか。
目的がはっきりすると、
手段の選び方が変わります。
逆に目的が曖昧だと、
流行りや他人の成功に振り回される。
やなせさんの話を読んで、あらためて
この視点の大切さを感じた朝でした。
よかったら一度、考えてみてください。
自分の仕事、
自分の事業、
自分の挑戦。
それは何のためにやっているのか??
目的は変えず、手段を変える
今日は地域の親睦会がありました。
もともとは年に一度、地域の皆さんが集まって
交流を深める場として続いてきた行事です。
目的はずっと変わらず
「人と人とのつながりを育むこと」。
ただ、ここ数年で状況は変わっていました。
以前はバスをチャーターして遠出をし、
観光して食事して帰ってくる、一日イベント。
でもコロナの影響や費用面の問題もあり
気づけば参加人数がどんどん減少。
「この人数ならやらなくてもいいのでは」
そんな声も出てきていたそうです。
今回、企画を担当させてもらった僕たちが
選んだ手段は「いちご狩り」でした。
現地集合・現地解散。バスも用意しない。
滞在時間も最初の30分だけ全体で集まり、
その後は自由解散。いわゆる
堅苦しさを減らしてみたんです。
結果はどうだったか。
320世帯中、63名の方に参加いただきました。
数年の流れからすると大幅な人数アップ。
何を変えたのかと言えば、
「手段」だけです。目的はこれまでと同じ。
「交流の場をつくる」という軸は一切
変えていません。でも、その実現方法を
時代に合わせて変えてみた。
最初に少し挨拶とゲーム。集合写真。
そして、いちご狩り中にも会話が生まれるよう
練乳を持ち込んで、どうですか?と声をかけて回る。
帰りにはお子さんへちょっとしたお土産。
小さな接点づくりの工夫も入れてみました。
参加してくださった方からは、
「この形めっちゃいい」
「自由で気楽」
「また参加したい」
そんな声を多くいただきました。
地域の中にはいろんな意見があるのは前提です。
でも少なくとも、参加者の満足度としては
一定の評価をいただけたのかなと感じています。
ここで改めて思ったことがあります。
目的は変えてはいけない。
でも、手段は変えていい。
むしろ変えるべき場面もある。
成果が出ていないのに同じやり方を続けるのか。
それとも、一度やめて違う方法を試すのか。
これは自治会運営だけでなく、事業そのものにも
通じる話やなと思います。
やめるって実は勇気がいります。
でも、成果が出ていないなら
スパッと切り替える。
その決断力も大事なんやろうなと
今日の出来事を通じて改めて感じました。
自治会長としての任期も残り約2か月。
地域の活動の中から学ばせてもらうことは
本当に多いです。最後までしっかり
役目を果たしたいなと思います。