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息子のはなし

こんにちは。ノトスクリエティブホームの皿谷です。

私には息子が二人、娘が一人いるのですが、
長男はすでに社会人になり、枚方で寮生活を送っています。
先日、友達と遊ぶついでに久しぶりに帰ってきてくれまして…
気づけば3か月ぶりの再会でした。

せっかくの機会なので、ゆっくり腰を据えて話をすることに。
長男は3年前に今の会社へ入社しましたが、不器用で控えめな性格。
知らない同期との共同生活、慣れない仕事。
帰省するたびに「もうやめたい…」と嘆いていた時期が続いていました。

親としては心配で、「もうやめたらいいやん」と思う反面、頑張ってほしい気持ちもあり…。
ただ、追い詰めてしまうのは本当に怖かったので、私はこう伝えました。

「仕事には合う・合わないがあるよ。無理に続けんでいいと思う。
ただ、一つだけでいいから“ここに入ってよかった”と思えることを
見つけてからやめたら、それでええと思うよ」

私の子どもたちは、私とは似ても似つかないほど真面目で(笑)、
本当に尊敬しているのですが、長男もその一人。
言ったことを素直に受け止めて、コツコツ続けてくれるタイプです。

長男が見つけた“入ってよかったと思えること”——それは
「せっかくこの仕事に就いたんだから、資格を取ってから辞めよう」
という目標でした。

資格試験の半年前からは、休みの日に大阪まで講習を受けに行き、
友達の結婚式でも、みんなが泊まる中「勉強があるから」と一人で帰ったり…。
とにかく一つのことに向かって努力し続け、ついに見事、資格を取得しました。

そして迎えた久しぶりの帰省。
「じゃあ、これからどうするん?」と尋ねると——

「仕事、続けるわ。
頑張ってきたら仕事もできるようになってきて、部署でも
指揮を任されるようになってきたし、もう少しここでやっていきたいと思う」

そう笑って話してくれました。

本当に、親ながらすごいなぁと感心しました。

小さいころは不器用で、何をしてもみんなに置いていかれがちだった長男。
でも、先生に恵まれ、勉強する楽しさを知り、
部活でも「駅伝メンバーなんて無理」と思っていたのに3年生で選ばれたり…。
小さな頃からたくさんミラクルを見せてくれた子です。

今は、仕事もプライベートも思いきり楽しんでいるようで、
その姿を見られることが、何よりも嬉しいなと思う今日この頃です。

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完成品よりも「過程」が人を動かす。だからこそ自社でも活かせること

前回のブログで、映画監督の展示を見て心が動いた話を書きました。
完成品よりも、その裏側にある「過程」にこそ
人は共感し、ファンになるという話です。

この気づきは、間違いなくうちの会社にも応用できると思っています。

僕らの仕事で言えば、設計や施工が終わって、きれいに
出来上がった店舗を見せるのはもちろん大事です。
でも、それだけじゃ足りないんですよね。

大事なのは「どうやってそこにたどり着いたか」というプロセスの部分。

例えば
どんな打ち合わせを重ねた結果、この空間が生まれたのか
どういう葛藤があり、どう乗り越えてきたのか
なぜ看板の位置をここにしたのか
なぜ棚の高さをその寸法にしたのか
なぜ照明の色温度をその色に決めたのか

こういった背景には、必ず理由や想いがあります。

ここにこそ価値があって、ここにこそストーリーが宿る。

完成した空間だけでは伝わらない、
作り手としての感情やプロとしての判断基準、
お客さんの想いを受け取って形にしていく過程。

これを見てもらうことで、そのお店に対する愛着やファン化が
生まれていくんじゃないかなと感じています。

じゃあ、それをどう伝えるか。

文章でももちろん伝わりますが、やっぱり
一番力があるのは動画だと思っています。

ありがたいことに、ここ最近で自社でも動画撮影ができるようになってきました。
編集は外部にお願いしていますが、現場で動画を撮って残すという習慣は、
確実にうちの会社の強みになりつつあります。

だからこそ今後はお店が出来上がるまでの過程を、
積極的に動画で残していこうと思っています。

YouTubeにアップしておけば、それ自体がアーカイブにもなるし、
未来のお客さんにも見てもらえる。
これを続けていけば、店舗づくりの裏側が自然と積み重なり、
うちの価値そのものになるはずです。

ただお店を作るだけじゃなく、その過程ごとファンになってもらう。

そんな関わり方ができたら、きっと挑戦する人たちの力にもなれるし、
そのお店のファンにもつながると思っています。

これからは
作るストーリー
悩むストーリー
決めるストーリー

そんな今まで見せてこなかった部分も、
動画を通して届けていけたらいいなと思っています。

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技術じゃなく、思いに人は心を動かされる

僕が大工として独立したのは、 

大学を卒業してすぐ、22歳のとき。 
最初に弟子入りした親方は、 

ありがたいことに「技術は全部教えるからな」と言ってくれる人でした。 

惜しみなく教えてくれて、 

僕の「できるようになりたい」という気持ちにも真っ直ぐ向き合ってくれた。 

今振り返っても、本当に恵まれた環境だったと思います。 

でも、職人の世界って、実はそんな親方ばかりじゃない。 
長年かけて身につけた技を、なかなか人には教えない。 
「見て盗め」っていう文化もまだ根強く残っている業界です。 

僕はそんな中で、ありがたいことに現場にも出させてもらい、 

1年ほど経った頃からは、一人で現場を任せてもらうようにもなりました。 

もちろん失敗は山ほどしましたし、 

段取りも甘く、うまくいかないことも多かったです。 

でも、そんな若造の僕に対して、 

お客さんは思いのほかあたたかく接してくれていたんです。 
「大工さん、ありがとうね」って、 

笑顔で言ってくださる方が本当に多かった。 

それがすごく不思議で、ありがたくて、なんでなんやろ?と、 

ずっと考えていました。 

今になって、ようやくその理由がわかるような気がします。 

僕は、技術こそまだまだだったけど、 

「お客さんのために」と一生懸命でした。 

 
・「明日は8時に行きます」とちゃんと伝えて、必ず時間を守る 
・現場は毎日掃除して、きれいにしてから帰る 
・お茶を出してもらったら「ありがとうございます」、ちゃんと目を見て伝える 
・仕事も手を抜かず、丁寧に、心を込めてやる 

どれも、特別なことではありません。 
でも、当たり前のことを丁寧にやるというのは、 

実は誰にでもできるようで、 

なかなかできないことなのかもしれません。 

お客さんは、僕の技術を見て「この人にお願いしよう」と思ったわけじゃない。 
「この人なら、安心して任せられる」 

「ちゃんと向き合ってくれている」と感じてくれたから、 

信頼してくれたんだと思います。 

実際、ある全国規模の大きな工務店さんの仕事でお客さんアンケートを集めていたとき、 

「感謝の声が多かった」という理由で、 

表彰までしてもらったこともありました。 

技術で表彰されたわけじゃない。人間性を評価してもらえたんだと、 

今ではそう思えます。 

仕事って、結局人と人なんですよね。 
どんなに腕がよくても、心がこもっていなかったら、伝わらないこともある。 

 
逆に、技術が未熟でも、真っ直ぐ向き合っていたら、それだけで相手に届くこともある。 

僕はこれからも、思いと人間性を大切にして仕事をしていきたい。 

 
そして、そんな人たちと一緒に、 

お店づくりをしていきたいと思っています。 

#大工のひとこと 
#技術よりも思い 
#お客様の声が原動力 
#人柄で選ばれる仕事 
#商いは人なり 
#丁寧な暮らしと仕事 
#初心忘るべからず 


技術じゃなく、“思い”に人は心を動かされる
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完成品よりも「過程」に心が動くという話

以前のブログでも少し触れたかもしれないのですが、
旅先でたまたま映画監督の展示館に立ち寄ったときの話です。

その監督というのが、確かジブリ作品にも関わったことのある方で、
せっかくだから寄ってみようと軽い気持ちで入ったんですね。

入ってすぐのところに、グッズやお土産が並んでいました。
ただ、その時点ではまったく買う気なんてありませんでした。
とりあえず展示をひと通り見てから出よう、そんな気持ちでした。

ところが、最後に出口を通るときには、手にしっかりグッズを持っていたんです。
入る前には買う気がなかったのに、なぜか買ってしまった。

いったい何があったのか。

展示を見ていく中で、僕は気づいたんです。
普段映画を見るときって、完成された2時間の作品しか見ていません。
映画館か、レンタルか、テレビか忘れましたけれど、とにかく
「出来上がったもの」しか見ていない。

でも展示では、その裏側にある膨大な「過程」が見えたわけです。

例えば
このワンシーンの絵を描くために10日間かかった
制作の途中で揉め事があった
コンセプトが二転三転した
何度も描き直しが繰り返されたなどなど。

つまり、完成品の裏には、想像をはるかに超える苦労と情熱がある。
僕はその「裏側」に触れたことで、自然と感情が揺さぶられたんだと思います。

感情が動いたから、買った。
シンプルですが、めちゃくちゃ本質的な話やなと思いました。

これって、僕らの業界でも大いに応用できるなと感じています。
結局、人は「出来上がったもの」だけでは動かない。
その裏側のストーリー、過程、想いに触れたときにこそ、心が動く。

この話の続きは、次のブログで書こうと思います。

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