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小さなお店と、“人らしさ”がにじむ日本をつくりたい

こんにちは。 
前回は、僕たちの会社の理念「人が人らしくいられる場所を」についてお話しました。 

今回は、そこからもう一歩進めて、 
僕たちが目指している未来、つまりビジョンについてお話してみたいと思います。 

■ にぎやかじゃなくても、心が通う風景 

僕が描いているのは、「にぎやかな商業施設」や「大成功の連続」みたいな風景ではありません。 
それよりも、もっと静かで、もっと穏やかで、人の顔が見える風景です。 

たとえば—— 

  • 地域の中に、小さなお店がぽつぽつとあって 
  • 店主とお客さんが、顔見知りで挨拶し合っていて 
  • 子どもがそのお店の大人を見て「楽しそうやな」と思って 
  • 年配の人がちょっと立ち寄って、店主としゃべって帰る 

そんな場所が地域の中に点在している。 
それが、僕の思う「人らしさがにじむ日本」の風景です。 

■ ビジョンは、理念の延長線上にある 

僕たちの理念は「人が人らしくいられる場所を」です。 

それは、個人が個人として安心していられる空間であり、 
同時に、関係性の中で自分の役割を見つけ、喜びを感じられる場所でもあります。 

その延長にあるのが、 
そんな場所が日本中に広がったらいいな」という願いです。 

それが僕たちのビジョンです。 

■ “人らしさ”って、暮らしの中ににじむもの 

何か大きなことを成し遂げることだけが、人の魅力ではないと思います。 
“人らしさ”って、暮らしの中のふとした瞬間ににじみ出るもの。 

  • いつも笑顔で挨拶してくれる近所の人 
  • 「また来てね」と言ってくれる店主さん 
  • 働く背中を見せてくれる大人たち 

そういった日常の中にある、にじみ出るような人間味を大切にしたい。 
それが、僕たちが目指すまちの姿であり、日本の未来です。 

■ 次回は、「地域と大人の姿」について 

次回は、僕自身の原体験—— 
大工を目指したきっかけにもつながる「地域における大人の存在」についてお話しします。 

子どもにとって、どんな大人の姿が“いいな”と思えるのか? 
そのあたりを、ゆっくり掘ってみたいと思います。 

ぜひまた、読みに来てくださいね。 

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お店を始める前に必要な“許可・届出”のこと、まとめておきます。

最近、「お店を始めたいんです」という
ご相談をいただくことが増えてきました。
パン屋さん、ケーキ屋さん、カフェ、美容室、雑貨店……
みなさん本当に素敵な夢を持っていて、
その姿を見ているだけで、こちらもワクワクします。

でも、いざ動き出そうとしたときに、
多くの方がつまずくのが、

「なにから始めたらいいかわからない」

という問題。

特に多いご質問が、
「どんな許可が必要なんですか?」
というものです。

そこで今日は、僕たちが実際に店舗づくりを
サポートしてきた中で見えてきた、
“開業前に必要な許可や届け出”について、
わかりやすくまとめてみました。

① 飲食店やお菓子屋さんには
「営業許可」が必要です
まずは王道、保健所の「営業許可」。
飲食物を提供する場合には必ず必要になります。

大まかな流れはこんな感じです:
物件を決める
→「どこで営業するか」が
申請のスタートラインになります。

図面・レイアウトを準備する
→ 厨房のシンクの数、手洗い器の位置、
換気設備などが要チェック項目。

保健所に事前相談する
→ 実際に使用予定の図面を見せて、
問題がないか確認しておくと安心です。

工事着工 → 完了後、保健所の立入検査を受ける
→ 合格すれば「営業許可証」が交付されます。

申請から許可までは2〜3週間程度(地域差あり)。
特に保健所が予約制のところもあるので、
できるだけ早めの相談がおすすめです。

② 「製造業許可」が必要なケースもあります
これは意外と見落とされがちなポイント。

例えば、
・焼き菓子を製造して販売する
・テイクアウト専門でパンを売る
というような場合は、「飲食店営業許可」ではなく、
「菓子製造業」や「パン類製造業」などの
“製造業許可”が必要になるケースがあります。

特にシェアキッチンなどで開業を考えている方は、
「どの立場で、どんな営業形態をするか?」を
早い段階で明確にしておくと、あとあと困りません。

③ 火気設備や面積により、消防署への「届出」も必要です
ガスコンロ、フライヤーなど火を使う設備がある場合は、
消防署への届出が必要です。

また、席数が多数あるカフェなどの場合、
誘導灯や消火器の設置、
避難経路の確保なども求められることがあります。

このあたりは、
設計段階で一度消防署と打合せしておくのがベスト。
工事後にやり直しが発生すると、
コストも時間もかかるので、
事前の確認が本当に大切です。

④ 税務署への「開業届」は忘れずに!
営業許可とは別に、
事業を開始するための届出として、
税務署に「開業届」を提出する必要があります。

これは個人事業主・法人どちらでも必要で、
原則として開業から1ヶ月以内に届け出ます。

あわせて「青色申告承認申請書」も出しておくと、
節税の面でも有利です。

⑤ 場合によっては「建築基準法」による用途変更も必要です
実はあまり知られていないのですが──

たとえば、もともと住宅だった物件をカフェや店舗に変える場合、
建物の「用途」が変わるため、
建築基準法上の「用途変更」手続きが必要になることがあります。

この手続きは、
・建物の面積
・使用目的の変化
・構造上の安全性
などによって必要かどうかが決まります。

該当するかどうかは、
建築士や施工業者に早めに相談しておくと安心です。

用途変更の申請が必要なのに手続きせずに営業してしまうと、
行政指導や営業停止といったリスクにもつながります。

▶ まとめ:「何を売るか」「どう営業するか」がすべての起点
開業準備は、
工事と届け出が“並行して進む”ことが多いので、
整理がつかないと、どうしてもバタバタしがちです。

でも、
「何を売るのか」
「どんな営業形態にするのか」を最初に明確にしておくと、
必要な許可や届出、工事の段取りもぐっとスムーズになります。

「焦らなくて大丈夫」です。
僕たちもこれまで、たくさんの開業支援に関わってきましたが、
スタートラインに立ったときの不安や疑問は、誰もが感じているものです。

最初の一歩を踏み出すことが、なによりも大切。
一緒に、ひとつひとつ整理しながら進めていきましょう。

わからないことがあれば、いつでも相談してください。
“わかりやすくて安心できる道筋”を、これからも届けていきたいと思っています。

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「つながる時間」に心が満たされた夜。      お客さん同士が出会い、             語り合う場が生まれました。

先日は、本当に良い時間を過ごさせてもらいました。

カフェを始めようと準備されている方、
すでにカフェやケーキ屋さんやパン屋さんを
営まれている方、
みんな「うちのお客さん」なんですが、
そんな方たちが一堂に集まり、
情報を交換したり、
お互いに励まし合ったり
してくれていたんです。

しかも
みんなのお店の食べ物を
持ち寄っての食事会。

贅沢すぎました。

「こういうの、いつかできたらいいな」
そう思っていた場が、
昨日まさに実現していました。

お店始める前の不安、
やってみて感じた現実、
うまくいったこと、
うまくいかなかったこと。

それを語り合える場所があるというのは、
本当にかけがえのないことなんじゃないかと思うんです。

うちの会社が間に入ることで、
ただ“お店をつくる”だけじゃなく、
“人のつながり”や
“街の元気”をつくっていきたい。

そんな思いをずっと胸に抱えてきました。

昨日、
その第一歩が
カタチになった気がしています。

今後は、もっとこういった「つながる場」を
定期的に開催していきたいと思っています。

お客さん同士が出会い、
自然と応援し合えるような関係性が育っていく。
それが、きっとそのまま地域の力になっていく。

店舗ができて終わりじゃなくて、
そこから始まる
“人と人のストーリー”をつくっていきたい。

そんなことをあらためて感じた夜でした。

昨日参加してくださった皆さん、
本当にありがとうございました。

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「水1本の値段」が教えてくれる、価値というものの考え方。

水のペットボトル1本。 
コンビニで買えば100円くらい。 
でも、同じ水でも場所が変われば値段が変わります。 

登山の途中、山小屋では300円かもしれない。 
富士山の山頂なら、500円でも「ありがたい」と思って買うかもしれない。 

そしてもし、その水に「富士山の天然湧き水」と書いてあったら── 
1000円を出して買う人もいると思います。 

同じ“水”でも、そこに“価値”が乗ることで、値段も意味もまったく変わる。 

僕たちが日々向き合っている“ものづくり”の仕事も、実はこれと同じやと思っています。 

工務店の仕事も、見積もりに書かれているのは「材料費」「工賃」「施工費」。 

一見、“どこも同じような金額”に見えるかもしれません。 

でも、その中に込めている「価値の考え方」や「向き合い方」がまったく違う。 

僕たちが目指しているのは、 
“ただのリフォーム”じゃなくて、

“この人に頼んでよかった”と思ってもらえる仕事。 

見た目だけじゃなくて、 
長くもつように下地から整える。 
お客さんが気づかない場所にも、手間をかける。 

そういう「目に見えにくい価値」を、 
ちゃんと届けられるかどうか。 

たとえば、同じような棚をつくるにしても、 
“ただ設置する”のと、 
“その人の使い方に合わせて高さや奥行きを調整する”のとでは、 
生まれる価値がまったく違ってくる。 

水の話に戻ると、 
100円の水に300円の価値を持たせているのは、「場所」や「状況」や「背景」なんです。 

工務店の仕事もそれと同じ。 

ただ工事をするのではなくて、 
「誰のために」「どんな想いで」「どう使われるか」を考えているかどうかで、 
同じ仕事が“まったく別の価値”を持ち始める。 

焦らなくて大丈夫です。 

大切なのは、“自分たちの商品や仕事に、どう価値を込めるか”。 

それが、価格や見積もりだけでは測れない 
「選ばれる理由」になると思っています。 

僕たちは、そんな“価値をちゃんとつくって、

届ける仕事”をこれからも大切にしていきたいと思っています。 

 
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