
お店づくりの第一歩。コンセプトをどう作る?
お店を持ちたい、独立したい。
そう思ったとき、まず頭に浮かぶのは物件探しや工事のことかもしれません。
でも僕は、最初にやっておくべき大切なことがあると思っています。
それは、「コンセプトを明確にすること」です。
お店づくりのコンセプトって難しく聞こえるかもしれませんが、
簡単に言うと「自分がどんなお店をつくりたいか」という想いを形にする作業です。
ここがふわっとしたまま進めてしまうと、
途中で迷ったり、ぶれてしまったりすることがよくあります。
僕自身、独立したばかりの頃は、「なんとなくこんな感じ」という曖昧なイメージしか持てていませんでした。
そのせいで、あとから軌道修正が必要になったり、
「本当にやりたかったことって何だったんやろう?」と悩むこともありました。
そしてもうひとつ、
独立したばかりの頃の僕は、あれもしたい、これもやりたいと、
目の前に広がるたくさんの可能性に手を伸ばしてばかりいました。
けれど、時間もエネルギーも限られています。
あれこれ同時にやろうとすると、結局、どれも中途半端になってしまう。
コンセプトをしっかり定めるというのは、
言い換えれば「焦点を合わせる」ということだと思っています。
たとえば、虫眼鏡で太陽の光を一点に集めると、
そこに強い熱が生まれ、焦げるように力が宿ります。
コンセプトを決めるというのは、
自分の想いを一つの点に集中させること。
そうすることで、想いに熱が宿り、現実を動かす力に変わっていくんだと思います。
もちろん、コンセプトがなくてもお店づくりを進めることはできます。
ただ、その場合、どうしても無駄な遠回りや、余計な出費、労力が増えてしまう。
僕自身、それをたくさん経験してきました。
だからこそ、これからお店づくりを考えているあなたには、
最初にしっかりコンセプトを整理してほしいなと思っています。
具体的には、こんなことを考えてみてください。
- どんな人に来てもらいたいか
- どんな商品・サービスを届けたいか
- どんな空間・雰囲気をつくりたいか
- どんな体験をお客さんにしてもらいたいか
特に、「誰に届けたいか」をイメージすると、
お店づくりの方向性がぐっと明確になります。
たとえば、
・静かに過ごしたい人向けのカフェ
・小さなお子さんと来られるパン屋さん
・趣味を共有できる人たちの集まるショップ
ターゲットを具体的に思い浮かべることで、
店づくりの細かい部分(内装、メニュー、動線、広告戦略)もブレずに進められるようになります。
お店づくりは、想いをかたちにする作業です。
焦らなくて大丈夫です。
ゆっくり、自分自身に問いかけながら、
あなたらしいコンセプトを描いていってください。
きっと、あなたの想いに共感してくれる人たちが、
自然と集まってくるはずです。
#お店づくり #コンセプト設計 #独立準備 #想いをかたちに

必要な人に届いてほしい。ほんとうに。
6月1日に開催するイベント
「パン屋さんのはじまりの話」への参加者が、今日、14名になりました。
定員は15名。
あと1名です。
正直、最初にこの企画を立ち上げたとき、
「誰も来なかったらどうしよう」と思っていました。
でもいま、14人もの方が、
「話を聞いてみたい」とエントリーしてくれています。
この場にわざわざ来ようとしてくれている人がいることに、
主催として、本当に胸がいっぱいです。
でも、最後の1名については、
「ただ枠を埋めたい」とは思っていません。
むしろ、
“必要な人に届いてほしい”と、強く思っています。
今、画面の向こうで「ちょっと気になっている」あなたが、
まだエントリーできていないとしたら——
このイベントは、
お店をやってみたい、でもまだ不安。
やってみたいけど、自分にできるのかな。
そう思っている人に、そっと背中を押せる時間に
したいと思ってつくった場です。
「もう満席かもしれない」と思って見送るのではなく、
「あと1名ということは、もしかして自分の席かもしれない」
そう思った方に、ぜひこの時間を届けたいです。
参加方法は、Instagramのプロフィールリンクから。
6月1日(日)、奈良でお会いできるのを楽しみにしています。


いい工務店ってどうやって選べばいい?僕が考える基準
お店づくりやリノベーションを考えたとき、
「どこに工事を頼んだらいいんやろう?」
って、必ず悩むと思います。
僕自身も、独立する前にいろんな現場を見てきましたが、
いい工務店を見極めるのは、本当に難しいと感じています。
値段だけで選んでしまうと、
後から「こんなはずじゃなかった」と後悔することもある。
かといって、名前が知られているだけで選ぶのも違う気がする。
じゃあ、どうやって選んだらいいのか?
今日は、僕が思う**「いい工務店を選ぶための基準」**をお伝えします。
① 見えるところだけじゃなく、見えないところを大切にしているか
これは、僕がずっと大事にしている考え方です。
きれいな仕上げやデザインももちろん大事。
でも、本当に大事なのは、完成したら見えなくなる部分。
下地、配管、天井裏。
そういうところをちゃんと大切にしているかどうか。
見えないところにこそ、誠実さは表れます。
② 現場の空気感がいいか
現場を見学できる機会があれば、
「現場の空気感」をぜひ感じてみてほしいです。
- 職人さんたちがきちんと挨拶しているか
- 整理整頓がされているか
- チームワークが取れているか
現場の雰囲気って、必ず仕上がりに反映されます。
バタバタしていたり、ピリピリしている現場は、いい建物になりにくい。
③ 担当者が、ちゃんと「聴いてくれる」か
話をよく聴かずに、
最初から「うちはこういうやり方です」って押し付けるようなところは、正直、あんまりおすすめしません。
いい工務店は、
お客様の話をちゃんと聴いて、
想いを汲み取りながら提案してくれます。
もちろんプロとしてアドバイスはしてくれるけど、
最初から「決めつけ」では話を進めません。
僕は、
「現場を見れば、その工務店の考え方がわかる」
と思っています。
きれいな施工写真だけじゃなく、
現場でどう仕事をしているか。
そこに、すべてが出ます。
これからお店づくりを考えているあなたにも、
ぜひ、自分の目と心で、
「ここに任せたい」と思えるパートナーを見つけてほしいです。
焦らず、じっくり選んでくださいね。
#工務店選び #お店づくり #現場の空気感 #誠実な施工

「お店を持ちたい」と思ったら、まず考えておきたい3つのこと(僕の反省も込めて)
工務店を独立してオープンしたとき、
僕は正直、何も深く考えることなくスタートしてしまいました。
それまで僕は、1人親方として、
他の工務店さんから仕事をもらいながら現場に出ていました。
でも、独立した瞬間から、
「これからは全部、自分で仕事を取ってこないといけない」という現実がのしかかりました。
めちゃくちゃ不安でした。
今思うと、もっと考えるべきこと、整理するべきことがたくさんあったと思います。
だからこそ、これからお店を持ちたい人や独立を考えている人には、
ぜひ、僕の反省を少しでも役立ててもらえたらうれしいです。
今日は、僕が「本当は最初に考えておくべきだった」と思う3つのことをお伝えします。
① どんな仕事(お店)にしたいか、想いを言葉にする
誰のために、どんなサービスや価値を届けたいのか。
自分がどんな仕事をして、どう喜んでもらいたいのか。
当時の僕は、ただ「独立する」という目標だけで動いてしまっていました。
でも、本当はここをじっくり考えておくべきだったと、今強く思います。
② 続けるために、大切にする価値観を決める
僕自身、独立してから「何を大切にして続けていくか」が定まっていなかったからこそ、
迷ったり、ブレたりすることがありました。
たとえば、
・お客様への対応で一番大事にしたいこと
・仕事の質で妥協しないポイント
・どんな現場文化を作りたいか
そういう「自分なりの軸」を持つこと。
これは本当に、後から大きな支えになります。
③ どんな人と一緒に仕事をしていきたいか考える
独立して痛感したのは、
「いい仲間」「いいパートナー」と出会えるかどうかで、仕事の質も気持ちも全然変わるということです。
設計、施工、職人さん、取引先。
誰とどう関わるかで、自分の仕事がどんどん変わっていきます。
だから、最初から「こんな人たちと一緒にやりたい」というイメージを持つことも、とても大切だと思っています。
そして、もう一つ伝えたいのは、
これらのことが明確になったのは、実は独立してすぐではなかったということです。
僕の場合、独立してから、試行錯誤しながら
ようやく10年くらいかかって、自分の軸が少しずつ育ってきた実感があります。
最初から完璧にできなくても大丈夫です。
迷いながらでも、一歩ずつ歩きながら、自分の軸は育っていくんだと思います。
焦らなくていい。
あなたの想いが、きっと未来をつくっていきます。
#お店づくり #独立準備 #起業ストーリー #僕の反省から学ぶ