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機械ではつくれないカウンターを、あえてつくる理由
うちは、主にお店づくりをメインにしています。
代表の僕自身が大工上がりということもありますし、木が好きということもあり、「木」をしようすることが多いです。
本物の木を使うことの一番の魅力は、
やっぱり使えば使うほど味が出てくるところやと思っています。
年数が経つにつれて色味が変わったり、
手に触れる部分が少しずつ丸くなったりして、そこに時間が刻まれていく。
愛着が生まれて、深みが増して、歴史が積み重なっていくような感覚が、
すごく面白いなと感じています。
今、郡山市内のお店で使うレジカウンターを制作しています。
一言で言うと、キノコ型のカウンターです。
最初にサンプルを作って、お客さんに
「こんな感じです」と見てもらったところ、
「これ、すごいやん」
「ようこんなん考えたな」
と、かなり好評でした。
正直、つくる側としては「これ、ほんまに形になるんか?」
という緊張感もあるカウンターです。
実は最初、このカウンターは機械加工でつくれないかなと考えていました。
今は3Dプリンターで家が建つ時代ですし、技術もどんどん進化しています。
なので数社に声をかけて、「この形、機械でいけませんか?」と相談してみました。
結果としては、
1社は丁寧に「対応できません」と返事をくれて、
もう1社も同じような返答でした。
残りの3社からは、返事自体がありませんでした。
つまり、このカウンターは、今の機械加工では
現実的に難しい形やったということです。
今は大工さんが、頭をフル回転させながら、
手仕事で一つひとつ形にしてくれています。
頭の中では完成しているし、図面の中でも形はできている。
でも、本当にいいものになるかどうかは、
つくりながらじゃないと分からない。
正直、今も目が離せない状態です。
効率だけを考えたら、もっと簡単な形にした方が
いいのかもしれません。
でも、「このお店らしさって何やろう?」とか、
お客さんの要望に答えるとこんな形に。
機械ではつくれないからこそ、人の手でつくる意味がある。
そう思っています。
完成したら、写真もアップする予定ですし、
郡山市内のお店なので、ぜひ現物も見てもらえたら嬉しいです。
お店づくりって、やっぱり面白いです。
売れるかどうかだけじゃなくて、どんな空気をつくりたいか。
これからも、そんなことを大切にしながら、
一つひとつ形にしていきたいと思います。
答えは外じゃなく、自分の中にあったと気づく時間
毎月開催している勉強会の第8回目を、
先日20日の土曜日に行いました。
これまでは毎回、お店をされている方をゲストスピーカーとしてお招きし、
その方のお店づくりや想いを語っていただくスタイルを続けてきました。
ただ今回は、少し趣向を変えました。
誰かのお店の話を聞く会ではなく、僕自身が前に立ち、
事業計画の「根っこ」にあたる部分を
一緒に見つけていく会にしようと思ったからです。
講師というと少し大げさですが、
「なぜ、その事業をやるのか」
「誰に、何を、どうして届けたいのか」
その目的の部分を、とにかく深掘りする時間にしました。
定員5名のところ、募集開始後すぐに満員となり、
5名の方と一緒に開催できたことをとても嬉しく思っています。
参加してくださった皆さんには、本当に感謝しています。
今回の勉強会は、正直なところ、少し重たい話もありました。
過去に経験してきたつらいこと、苦しかった出来事、理不尽だと感じたこと。
そういった話を、皆さんが勇気を出して言葉にしてくれました。
いつもの勉強会は、どちらかというとインプットが多めです。
でも今回は真逆で、とにかくアウトプット。
話して、書いて、考えて、また話して。
ひたすらアウトプットを繰り返してもらいました。
「脳みそに汗をかく」という表現がぴったりやったと思います。
4時間という時間を取っていましたが、体感としては一瞬でした。
気がついたら、もう4時間が経っていた。そんな濃い時間でした。
今回のゴールとして設定していたのは、とてもシンプルなものです。
「私は、〇〇な人に、〇〇な事業を通じて、〇〇な価値を届けたい。
なぜなら、私は〇〇だからです。」
この一文を、自分の言葉で完成させること。
そして、発表すること。
参加された皆さんは、本当に真剣に自分と向き合っていました。
そして印象的だったのは、
「自分のため」
「お金のため」
という言葉がほとんど出てこなかったことです。
多くの方が、
「誰かの役に立ちたい」
「同じように苦しんでいる人を助けたい」
そんな想いを軸に言葉を紡いでいました。
なんて素敵な人たちなんやろう、と心から思いました。
いただいたアンケートにも、
「こんなに自分と向き合ったのは初めてだった」
「小さい頃の体験が、今の事業につながっていることに気づけた」
「事業の核が見えた」
「ぶれない軸が見つかった気がする」
そんな言葉が並んでいました。
5点満点の評価でも、一人の方の評価は無記入でしたが
その他の方は5点をつけてくださっていて、
この会をやって本当によかったなと、素直に思っています。
いつも感じることですが、
主催している僕自身が、一番学ばせてもらっています。
一番得をしているのは、間違いなく僕やなと思います。
これからも、お店を開きたい人、何かを始めたい人にとって、
立ち止まって考えるきっかけになるような勉強会を、
少しずつ改善しながら続けていきたいと思っています。
もしタイミングが合えば、
もし少しでも興味があれば、
またぜひ参加してもらえたら嬉しいです。
頑張れ、じゃなくて。先生がフルマラソンに出た理由
先日、奈良マラソンがありました。
2日間に分かれて開催されていて、
1日目は子どもたちが走る4kmの部、
2日目は42.195kmのフルマラソン。
1日目、娘が4kmに出場するということで、
応援に行ってきました。
会場を歩いていると
「松谷さん!」と声をかけられました。
振り返ると、地域の役を通じて7〜8年ほど前から
付き合いのある、地元中学校の先生でした。
まだ30代前半。2年ほど前に結婚されて、
少し幸せ太りされたかな、という印象。
「走れるんですか?」
「練習したんですか?」
そんな話をしていると、
返ってきた答えは意外なものでした。
「ほとんど練習してないんです。
この前、10kmを一回走ったくらいで」
以前フルマラソンを走ったのは、6〜7年前。
そのときのタイムは5時間ちょっと。
奈良マラソンの制限時間は確か6時間。
決して余裕がある挑戦ではありません。
「なんで出ようと思ったんですか?」
そう聞いたときの答えが、とても印象に残りました。
「子どもたちに、頑張ってる姿を見せたかったんです」
先生だからといって、
「頑張れ」
「挑戦しろ」
と口で言うだけじゃなく、自分がチャレンジしている姿を見せたい。
そう思ってエントリーしたそうです。
ただし、その先生は
「奈良マラソンに出る」
ということを、生徒たちに特別に言ってはいないそうです。
知られていなくてもいい。
評価されなくてもいい。
それでも、自分が挑戦しているという事実が、
きっと自分の中に残る。
僕はこの話を聞いて、心から「素敵やな」と思いました。
教育って、結局は言葉よりも「在り方」なんやと思います。
背中で見せること。体現すること。
この先生にとって、フルマラソンに挑戦した経験は、
きっと自分への自信になり、
これから生徒にかける言葉の重みや
説得力にもつながっていくんやと思います。
「自分はやった」
「逃げなかった」
この感覚があるかどうかは、大きい。
何でもそうですが、
一番ハードルが高いのは
自分にYESを出せるかどうか。
自信って、いきなり湧くものじゃなくて、
圧倒的な行動量の積み重ねでしか生まれない。
僕自身も、日々葛藤しながらですが、
この先生の姿を見て、
「もっと挑戦していこう」
と素直に思いました。
口で語る前に、まず動く。
背中で示せる大人でありたいなと思います
DXって、ツールの話じゃなかった
今日は、県が主催するDXのセミナーでした。
月に1回ほど、2時間の講座があって、
それを何回か繰り返して受けています。
正直に言うと、
DXって聞いたときの僕のイメージは
「仕事の効率化」とか
「少ない人数でも回る仕組みづくり」とか
「便利なツールを使って、もっと楽に仕事しよう」
そんな感じでした。
なので、
「他社はこんなツールを使っています」
「このシステムを入れると、こんな効率化ができます」
みたいな話が中心の講座なんやろうな、と思っていたんです。
でも、実際に3回目まで受けてみて、
良い意味で、全然違いました。
今日のテーマなんて、
「我が社の存在理由は何ですか」
「どんなビジョンを描いていますか」
という内容。
「どのツールを使うか」
「どんな仕組みを入れるか」
そういう話には、なかなか進まないんです。
でも、そこにはちゃんとした意図がありました。
結局、
どんなツールを使うか
どんな手法を選ぶか
というのは「枝葉」の部分であって、
その前に
「何のためにDXをやるのか」
「誰のためにやるのか」
「なぜそれをするのか」
この「根っこ」が定まっていないと、
DXは絶対に続かない、ということなんです。
ツールを導入すること自体は、正直そんなに難しくない。
でも、
現場に根づかない
使われなくなる
最初だけで終わってしまう
こういうケースが本当に多い。
その原因は何かというと、
「目的が腹落ちしていない」
「社員と共有できていない」
「なぜこのツールを使うのかが分からない」
そこに尽きる、という話でした。
だからこそ、今の講座では、
ひたすら「根っこ」を掘り下げています。
「誰のために存在している会社なのか」
「何のためにこの事業をやっているのか」
「どうなってほしいと思っているのか」
ここを徹底的に言語化する。
これ、ほんまに大事やなと思いました。
何か新しいことを始めるときも、
仕組みを変えるときも、
人を巻き込むときも、
すべての原点はここなんですよね。
考えれば考えるほど、
どんどん深くなっていくし、
簡単には答えが出ない。
でも、
いろんな講座を受けたり
いろんな人の話を聞いたりしてきた中でも、
やっぱり最後はここに戻ってくる。
「誰のために」
「何のために」
「なぜそれをやるのか」
これをちゃんと言葉にできたとき、
それに共感する人が生まれて、
仲間が増えて、
社会へのインパクトに繋がっていく。
DXも、
結局は「手段」であって、
目的ではない。
この講座を通して、
改めてそのことを強く感じています。
残りはあと2回。
短い時間ではありますが、
この機会をしっかり使って、
自社のサービスや価値を、
もっと深く、もっと強くしていきたい。
そんなことを感じた、
今日のDXセミナーでした。