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言葉にすることで、想いが輪郭をもちはじめる
今日は、テイクアウトのお菓子を販売される方と
お店のコンセプトづくりについて打ち合わせを行いました。
この「コンセプトを一緒に考える時間」――
ここはお店の幹となる、とても大切な部分です。
なぜこのお店をやろうと思ったのか?
この商品を通じて、どんな想いを届けたいのか?
お客さんにどんな言葉をかけてもらえたら一番うれしいのか?
そんな問いを一つひとつ投げかけながら、
2時間半ほどじっくりと対話を重ねました。
ときには過去の話を、
ときには今の想いを。
話していくうちに、同じような言葉が何度も出てくるんです。
「人と人との関わり」
「忙しいお母さん」
「ほっとする時間」
――きっと、この辺りが心の奥に
ずっと引っかかっている
キーワードなんだろうなと思いました。
そして今日、その言葉たちが少しずつ形を帯びて、
「人と人とのコミュニケーションを通じて、
ほっとできる時間や場をつくりたい」
という想いに行き着きました。
最初は「健康を届けたい」「体にいいお菓子を広めたい」と
おっしゃっていました。
けれど、問いを重ねていくうちに、
その奥にある本音が見えてきたんだと思います。
この時間を通じて、
お客さん自身の思考が整理されていくのを感じました。
ここで大事なのは、
コンセプトが決まると、店づくりの方向性も
自然と決まってくるということです。
たとえば今回の設計では、
お店側とお客さんの立ち位置の
床の高さが違う計画でした。
スタッフ側が高くて、お客さん側が低い。
でもこの「対等なコミュニケーション」を
大切にしたいという想いを考えると、
それは少し違うように思いました。
同じ高さで話ができる空間のほうがこのお店らしい。
そんなふうに感じたんです。
また、会話が生まれやすい仕掛け――
たとえば、ちょっと腰掛ける椅子や
目に留まる展示を設けるなど、
コミュニケーションのきっかけを
デザインすることも意識していきます。
最後にお客さんが言ってくださった言葉が印象的でした。
「こんなふうに過去のことまで聞いてもらえるなんて初めてです。
自分の中の想いが整理されて、すごくすっきりしました。
また、これがお店に反映されていくのがワクワクしますと」
この瞬間、
「コンセプトづくりの本当の意味」ってここにあるなと思いました。
デザインは、図面の中だけで決まるものじゃない。
その人の想いを言葉にしていくところから、
すでにお店づくりは始まっているんだと改めて感じました。
これから、この想いがどんな空間になっていくのか。
完成が本当に楽しみです。
少しずつ強くなっている気がする
今、あるお店の改装工事に着手させていただいています。
既存のお店を営業しながらの改装って、
実はなかなか難しいんですよね。
お店を完全に閉めてしまうと、
その間は当然、売上が立たない。
だからできるだけ休業日数は減らしたい。
今回は、どうしても必要な準備期間として
3日間だけ休業をお願いして、
それ以外は閉店後から次のオープンまでの
いわゆる「夜間工事」で進める形になりました。
正直、かなりのプレッシャーです。
一番のプレッシャーは、
「次の日の営業に、絶対に迷惑をかけられない」
ということ。
もし何かトラブルが起きて
営業ができません、なんてことになったら、
それはお店にとって本当に大きなダメージになります。
そしてもうひとつ。リフォームって、
どうしても「やってみないと分からない」部分が残るんですよね。
もちろん、事前にしっかり調査もして、想定も立てます。
でも、壁をめくってみたら
「思っていたのと違う」
なんてことが起きる可能性は、ゼロにはできない。
だからこそ、夜の作業中も、そして昼間も、
ずっと頭の片隅に不安がある。
「今日、ちゃんと収まるかな」
「次の営業に間に合うかな」
そんなことを、何度も考えます。
実際、昨夜もなんとかオープンまでに
作業を終えることができました。
すべてがきれいに収まって、無事に
次の営業につなげられたときのあの開放感。
正直、たまらないですね。
「よし、いけた」
「ちゃんとやり切れた」
そんな小さな達成感。
これって、すごく大きなチャレンジではないかもしれないし、
誰かに褒められるような派手なことでもない。
でも、「いけるかな」「どうかな」
と不安を抱えながらも、ちゃんとやり切れたという体験。
この積み重ねが、自分を少しずつ
成長させてくれている気がします。
平凡な毎日かもしれないけれど、
ただ流れていく毎日じゃなくて、
「今日もやったったな」と思える一日がある。
そんな毎日の積み重ねが、結果的に自分の人生を
少しずつ良い方向に連れていってくれるんじゃないかな。
最近、そんなことを感じながら、現場に立っています。
また明日も、夜が明けたときに
「ひとつ、越えられたな」
と思える一日を積み重ねていきたいです。
一人で悩まなくていいという選択
「いつかお店をしたい」
そう思っている人って、実はものすごく多いんじゃないかなと思います。
でも同時に、
「思っているだけで、結局できない人も多い」
という現実も、正直わかっています。
じゃあ、その差って何なんやろう。
何ができる人と、できないまま終わってしまう人を分けているんやろう。
そう考えたときに、やっぱり大きいのは
「相談相手がいるかどうか」なんじゃないかなと思います。
一人で考えていると、
・これでいいのか分からない
・誰にも聞けない
・間違ってたら怖い
そんな気持ちが積み重なって、
結局、動けなくなってしまう。
それなら、
「もしよかったら、僕が相談相手になりますよ」
そんな気持ちで、インスタに投稿してみました。
そうしたら、早速ご連絡をいただいて、
お話しする機会がありました。
その方は、
「自分で何か事業をしたいと思って、仕事も辞めた」
でも、
「やりたいことが多すぎて、何から始めたらいいのか分からない」
と話してくれました。
そこで、2時間半ほど、
ひたすら対話をする時間を取りました。
答えを出す時間ではなくて、
自分の内側を一緒に掘り下げていく時間。
本当に求めているものは何なのか。
なぜそれをやりたいと思ったのか。
どこに一番心が動いているのか。
この時間、質問を考えることで頭はフル回転です。
どんな問いを投げたらいいのか。
どんな言葉なら、その人の本音に近づけるのか。
気をつけているのは、
自分の主観を極力入れないこと。
僕の答えを押しつけるんじゃなくて、
あくまで、その人自身の言葉を引き出すこと。
僕自身も、昔は
「あれもしたい、これもしたい」
情報に流されて、やってみては続かず、
時間だけが過ぎていく時期がありました。
そのたびに、
「結局、自分は何がしたいねん」
って、自分を責めていた時期もあります。
だからこそ、
立ち止まって、自分と向き合う時間の大切さを
身をもって感じてきました。
もちろん、一人で考えられることもあります。
でも、人に話して、
アウトプットして、
壁打ちしてもらう。
圧倒的に、そっちの方が前に進める。
これはもう、間違いないなと思っています。
今回、特に印象的だったのは、
帰られるときの表情でした。
来られたときとは明らかに違う、
すごく穏やかで、少し晴れたような顔。
後日、いただいたメッセージには、
本当に嬉しい言葉がたくさん書かれていました。
「過去と未来の自分を、松谷さんにつないでもらえたような気がします」
「一人では見てこなかった自分の本音に気づきました」
「今、とてもワクワクしています」
読んでいて、
これは最高のご褒美やなと思いました。
でも、すべての始まりは、
勇気を出して連絡をくださった、その一歩。
この方は、
もうすでに行動されています。
だから、きっと前に進んでいかれると思います。
最後に、
「また来てもいいですか?」
「ぜひ、また話を聞いてください」
と言ってもらえたことも、すごく嬉しかったです。
一人で悩まなくていい。
答えは、外じゃなくて、自分の中にある。
もし今、モヤモヤしている方がいたら、
気軽に声をかけてもらえたら嬉しいです。
一緒に、言葉にするところから始めましょう。
足が震える挑戦を、あえて選ぶということ
多くの経営者の方を見ていて、いつも思うことがあります。
大企業の社長もそうですし、身の回りの経営者の方々を見ていても、
やっぱり皆さん、何らかの「挑戦」をしているな、ということです。
そもそも「挑戦」って、何やろうなと考えてみました。
いろんな定義があると思いますけど、
共通しているのは「うまくいくか分からない」ということやと思います。
勝率が五分五分。
もしくは、もっと低いかもしれない。
下手したら、九割失敗するかもしれない。
それでもやる。
それが挑戦なんやと思います。
やってみないと分からない。
だからこそ、やってみたあとに、それをどうやって成功に近づけていくか。
そこに、その人の手腕や覚悟が問われるんやろうなと感じます。
実際に成長されている経営者の方々を見ていると、
ほぼ例外なく、大きな挑戦をされています。
多額の投資をして、
回収できるかどうか分からない状況に身を置いて、
きっと足が震えるような思いをしながら、前に進んできたんやろうなと。
でも、そのドキドキがあるからこそ、
必死になって考えるし、
知恵も出るし、
新しいアイデアも生まれてくる。
「なんとかして成功させたい」
その思いが、人を成長させるんやと思います。
僕自身、13年、14年と事業を続けてきました。
もちろん、挑戦をしてこなかったわけではありません。
ただ、正直に言うと、
足が震えるほどの投資をしたかと言われると、
そこまでではなかったな、という思いもあります。
この「挑戦の大きさの差」が、
成長していく人と、
現状にとどまる人との差になっていくんじゃないかな、
そんなふうに感じています。
今、勉強会などで「挑戦しましょう」と話している以上、
自分自身も、言うだけではあかんなと思っています。
挑戦している姿を共有したい。
その一つとして、
自分のところでテナントを構えるということ。
つまり、物件を購入して、リフォームをして、投資をするということを、
本気で考えています。
これは、僕にとっては、かなり大きな挑戦です。
正直、簡単な話ではありません。
でも、そうやって少しずつ、
足が震える経験を重ねながら、
人としても、経営者としても、成長していきたいなと思っています。
やっぱり、挑戦がなければ、成長はない。
なかなか物件が見つからず、もどかしい気持ちもあります。
でも、大きな挑戦やからこそ、
焦らず、じっくり、納得いくまで探していきたい。
そう思いながら、
今日も一歩ずつ進んでいこうと思います。