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忙しいときほど、本性が出る
今日は、なかなかスケジュールが
パンパンな一日でした。
あれもやらないといけない。
これも進めないといけない。
頭の中がずっとフル回転。
そんな中、一本の電話が入りました。
「先週の土曜日にトイレが詰まって
水浸しになってしまって…
いまは落ち着いているけど一度見てほしい」
そのトイレは、以前うちで洗浄対応を
させてもらった場所。
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
ただ、僕が行ってその場で直せる内容ではない。
専門の業者さんに見てもらう必要がある。
緊急性はそこまでない。
しかも現場は、事務所から車で約1時間半。
やるべきことは山ほどある。
「業者さん手配して終わりでいいんちゃうか」
そんな自分もいました。
でも、ふと考えたんです。
もし自分がお客さんの立場だったら。
電話一本で
「業者さん手配しておきますね」と言われるのと
「ごめんなさい、一度見に行きます」と
わざわざ足を運んでくれるのと。
どっちの人と、長く付き合いたいだろう。
答えは、はっきりしていました。
わかっている。でも、忙しい。
結局、今回は行くと決めました。
行ってよかったです。
まだ溢れた水が廊下の土間に残っていたので
ふき取り、そして
つまった原因がわかったので
僕で対応し、つまりを解消できました。
今回改めて感じたのは二つ。
一つは、
トラブルを起こさない仕組みを整えること。
もう一つは、
起きたときにすぐ動ける体制をつくること。
個人の気合いや善意だけでは、
いずれ限界がくる。
だから仕組みにする。
でも、その土台にあるのは
やっぱり「お客さんの立場で考える」
という姿勢。
忙しいときほど、本性が出る。
そのときにどんな選択をするか。
小さな出来事かもしれないけれど
こういう積み重ねが信頼になる。
今日はそんなことを、
改めて感じた一日でした。
わたしの趣味の話
こんにちは。
ノトスクリエティブホームの皿谷です。
わたしの趣味は、パンを作ることです。
もちろん食べるのも大好きですが、同じくらい、
いや…もしかしたらそれ以上に「作ること」が好きです。
実はパン屋さんで働いていた経験もあります。
中でも特に好きなのが「天然酵母パン」です。
はじめて天然酵母のパンに出会ったのは、
以前働いていた職場の近くにあった
小さなパン屋さんでした。
その頃は「天然酵母」という言葉は
なんとなく聞いたことがある、という程度。
正直、何が違うのかもよくわかっていませんでした。
でも、ひと口食べた瞬間にびっくり。
噛めば噛むほど味が出てくる。
小麦の甘みと、ほんのりした酸味。
そして、なんとも言えない深いコク。
「なにこれ…おいしい…!」
感動したのを、今でもはっきり覚えています。
その話を友達にしたところ、返ってきた言葉が
「天然酵母って、家でも簡単に作れるよ」
え?本当に?
そんな魔法みたいなことができるの?と半信半疑。
でも、気になったらすぐやりたくなる性格のわたし。
さっそくネットで調べて、挑戦してみることにしました。
作り方は意外とシンプル。
消毒した瓶に、果物と砂糖と水を入れる。
毎日1回、瓶を振る。
そして、空気に触れさせるためにフタを開け閉めする。
これを4~5日続けると、シュワシュワと炭酸のような
泡が出てきます。これが酵母菌の液種。
「できた…!」
小さな泡を見つけたときの感動は今でも忘れられません。
…が、しかし。
酵母液ができたからといって、すぐに
おいしいパンが焼けるわけではありませんでした。
その液を使って元種を作り、いざパン作りへ。
ドキドキしながら発酵を待つ時間。
「ふくらめ、ふくらめ…」と祈る気持ち。
でも――
全然、膨らまない。
何度やっても、ぺたんこ。
固い。重い。
「これはパンなのか…?」という仕上がり。
正直、何回も失敗しました。
困り果てて、再び友達に相談。
すると、
「この本のとおりに作ったら絶対失敗しないよ」
と一冊の本を教えてもらいました。
その本の作り方は、自己流でやっていたものより
ずっと丁寧で段階的なものでした。
・まず酵母液を作る
・その酵母液を使ってさらにもう一段階発酵させる
・元種も3回に分けて育てる
すぐにはパンに使えません。完成まで、およそ2週間。
毎日、瓶を振る。
フタを開ける。
状態を確認する。
香りをかぐ。
手間はかかります。
でも、その分どんどん愛着がわいてきます。
酵母菌が、まるでわが子のように感じられるのです。
そして、ついに。
ふっくらと膨らんだ生地。
オーブンの中で、ぷくっと丸くなるパン。
焼き上がった瞬間の、あの香り。
本当にうれしくて、
「よくやったね」
と、パンに声をかけたくなるくらいでした。
あのときの達成感は、今でもわたしの宝物です。
それからというもの、失敗はほとんどなくなり、
いろいろな素材で酵母を試すのが楽しくなりました。
ぶどう、みかん、いちご…
素材が変わると、香りも味も変わる。
中でも、わたしの一番のおすすめは
りんご+酒粕酵母
ほんのり甘さが増して、コクが出る。
焼き上がりの香りもとっても良くて、
本当においしいんです。食べるたびに
「ああ、やっぱりこれ好きだなぁ」と思います。
最近は、パン屋さんに行くと、ただ
「おいしそう」と思うだけでなく、
「この酵母は何を使ってるのかな?」
「この食感、どうやって出しているんだろう?」
「これ、今度作ってみたいな」
と、違う楽しみ方が増えました。
パンは奥が深い。時間も手間もかかります。
でも、その分ちゃんと応えてくれる。
だからやめられないのかもしれません。
これからも、わたしの酵母菌たちを大事に育てながら、
いろんなパン作りに挑戦していきたいと思います。
コンセプトは過去からやってくる
年末に、なんだかモヤモヤしている人へ向けて
無料セッションの案内を出しました。
ありがたいことに6名の方が来てくださり
さらに1名ご予約。そして1名は
「もう一度」と2回目のご依頼まで。
本当にうれしいです。
今日来てくださったのは第9回の
勉強会にも参加してくださった方。
ベーグル屋さんをやると決めている。
でも「コンセプトが大事」と言われ
そこがまだ曖昧だと。
よく言われます。
起業して半年で約半分が閉店する、と。
その理由の一つがコンセプトの曖昧さ。
コンセプトとは何か。
何のためにやるのか。
誰に何を届けたいのか。
今日はその根っこを一緒に探しました。
未来の話。
理想の姿。
原体験の話。
僕が確信しているのは、
やりたいことの理由は、
必ず過去にあるということ。
なぜパン屋なのか。
なぜベーグルなのか。
なぜ今なのか。
その「なぜ」は、原体験に結びついています。
2時間で完璧な答えは出ません。
でも確実に一歩は進みました。
過去と今の想いがつながった瞬間、
ふっと言葉が詰まり
少し涙ぐまれていました。
「すっきりしました」
その表情は、来られた時とは
まったく違っていました。
僕自身も、長く悩んできました。
何がしたいのか分からない時期もあった。
でも、今取り組んでいるお店つくりに
全力を注ぎたいと見えたとき霧が晴れました。
コンセプトは一度決めたら終わりではなく
ずっと磨き続けるもの。
でも、軸ができるだけで
人は驚くほど軽くなる。
今日の2時間が、そのベーグル屋さんの
第一歩になっていたらうれしいです。
応援しています。
たかが数分に出る、その人の姿勢
今日は朝からスタッフを駅に迎えに行き、
そのままお客さんとの打ち合わせへ向かう予定でした。
前日にスタッフへはこう伝えていました。
明日の朝8時ころに駅に集合で。
実際のところ、8時でもそのあとの
打ち合わせまでは余裕があったので、
電車の時間に合わせて決めてくれたらOKという状況でした。
そして当日。
そのスタッフが駅に来てくれたのは7時58分。
時間ぴったり、いや少し早めですね。
けれど、ふと気づきました。
8時03分に到着する電車もあったんです。
もしそちらを選んでいれば、
もう20分朝ゆっくりできたそうです。
到着時間の差はわずか5分。たかが数分の違いです。
でも、この「たかが数分」が実はすごく重要なんやなと感じました。
2分前に来るのか。3分過ぎに来るのか。
数字だけ見れば、ほとんど誤差みたいなものです。
けれど、その選択の中には、その人の姿勢がにじみ出る。
そんな気がしました。
このスタッフはきっと、20分ゆっくりすることよりも
ちゃんと時間を守ることを選んだんやと思います。
少し余裕を削ってでも、約束の時間に合わせてくる。
そこには、言葉ではない誠実さみたいなものがあるなと
感じました。
結局、人ってこういう些細なところに出るんですよね。
大きな場面よりも、
ちょっとした時間感覚
ちょっとした気遣い
ちょっとした行動
こういう部分に考え方や姿勢が表れる。
そしてこれは、隠そうと思っても隠せない。
怖いけど、面白いところでもあります。
とはいえ。自分も人のことは言えません。
できている時もあれば甘くなっている時もある。
だからこそ、人を評価するための話ではなく
自分を振り返るための話として受け取りたいなと
思いました。
たかが数分。されど数分。
今日の朝、そんなことを考えさせられました。