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8分の発表で何を届けるか。答えは「ベネフィット」でした
県のDX伴走支援もいよいよ最終日が近づいてきました。
最後は成果報告のプレゼンがあります。
持ち時間は8分。
この8分間で、これまで取り組んできた内容と成果を
関係者の方々にお伝えします。
当日は金融機関の方や支援機関の方など
30〜50名ほどが来られる予定だそうです。
今日はそのプレゼンの内容について、
個別の打ち合わせがありました。
どんな構成にするか、何を軸に話すかを
一緒に整理していったんですね。
その中で印象に残った問いがありました。
「この話を聞いたオーディエンスの
ベネフィットは何ですか?」
ベネフィットとは
「その人が何を得られるのか」ということ。
知識だけじゃなく、感情や行動の変化も
含めての得られるものです。
この発表を通じて、聞いてくれた人は
何を持ち帰れるのか。
ここがブレると、どれだけ
良い取り組みをしていても伝わりきらない。
話し合いの中で出てきたのは
「うちと同じように悩んでいる中小企業の人が、
これなら自分たちにもできそうやん、
ちょっとやってみようかな、と思えること」
これをベネフィットにしようという話になりました。
この軸が決まると、プレゼンの内容も
自然と絞られてきます。
何を削って何を強調するかが
見えてくるんですよね。
改めて、ベネフィットって本当に
大事やなと感じました。
有名な例でよく言われるのが
ホームセンターでドリルを買う人の話です。
お客さんは「ドリル」が欲しいわけじゃない。
ドリルで「穴を開けたい」。
その穴に「棚をつけたい」かもしれないし
「絵を飾りたい」かもしれない。
そして最終的には
「気持ちのいい空間で暮らしたい」
というのが本当の望みだったりする。
これがベネフィットですよね。
商品やサービスそのものではなく
それによって得られる未来や感情。
僕たちの仕事で言えば、
工事をすることが目的ではなくて
「このお店をやってよかった」と
心から思える毎日をつくること
「より充実した人生」を手に入れること
そういうところが本当の
ベネフィットなんやと思います。
お客さんは、工事や設計という
作業にお金を払っているわけではなく、
その先にある未来や感情に対して
お金を払ってくれている。
今回のプレゼンを通して、自分自身も
改めてそこを見直すことができました。
ぜひみなさんも、自分たちの商品やサービスを通じて
お客さんは何を得ているのか、
何に対してお金を払ってくれているのか、
考えてみてください。
そこがはっきりすると、伝え方も仕事の
向き合い方も、きっと変わってくると思います。
自分なりの付き合い方
こんにちは。
ノトスクリエティブホームの皿谷です。
最近、仕事のご縁で自然食品のお店の方と
お話しする機会が増えてきました。
これまでの正直な気持ちを言うと、
「体にいいのは分かるけど、家族みんなの分を
全部そろえるとなると家計がなぁ…」
というイメージが強くて、どこか
“意識の高い人のもの”という距離感がありました。
なので、これまではあまり自分から積極的に
取り入れようとはしていなかったのですが、
いろいろな方のお話を聞くうちに少しずつ
興味がわいてきました。
野菜ひとつでも、どんな土で、どんな思いで、
どんな手間をかけて育てられているのか。
調味料ひとつでも、昔ながらの製法を守るために
どれだけ時間がかかっているのか。
そういう“作られるまでの過程”を知ると、
単なる「食材」ではなく、その背景にある人や
物語が見えてきて、なんだかワクワクしてくるんです。
とはいえ、やっぱり全部を自然食品にするのは
現実的にはなかなか難しい。
そんなふうに思っていた時、ある自然食品のお惣菜屋さんを
されている方が、こんな話をしてくださいました。
「全部をする必要はないと思うんです。
いろんな選択肢があるということを知ってもらって、
その中から取り入れられるものを取り入れたらいい。
だから私は、生産者さんがどんなふうに作っているのか、
その過程を伝えていきたいんです。」
その言葉を聞いたとき、肩の力がすっと抜けた気がしました。
“これが正解だからこれを選んでください”ではなく、
“こんな作り方をして、こんな思いがあるんです”と伝えてくれる。
そして、共感できたもの、取り入れてみたいと
思えたものを、自分のペースで選べばいい。
無理にすすめるのではなく、背景や想いを
丁寧に伝える姿勢がとても素敵だなと思いました。
実際に作る過程の話を聞くと、
「そんな手間をかけているんだ」
「そんな工夫をしているんだ」
と、知らなかった世界に触れる感覚があって、
自然食品がぐっと身近に感じられます。
今はまだ、全部を変えるつもりはありません。
でも、例えば調味料をひとつだけ変えてみるとか、
週に一度だけ選んでみるとか、そんな小さな一歩なら
できそうな気がしています。
興味がないところから無理に入るのではなく、
「なんだか面白そう」
「この人の話、もっと聞いてみたい」
そんな入口からでもいい。
そうやって少しずつ知っていくことで、
食べることが今よりちょっと楽しく、
ちょっと豊かになるのかもしれません。
まずは、“知ること”から。
そして、共感できたものを、できる分だけ。
それくらいの気持ちで、
自然食品と付き合っていこうと思います。
できない理由より、できる方法を考える人と働きたい
地域の中で自治会長をさせてもらっていて、
任期も残りあと2か月ほどになりました。
地域には本当にたくさんの行事や役割があって、
それぞれを役員みんなで分担しながら進めています。
でも正直、やることは多いし、外から見たら
「大変そう」と思われることも多いんですよね。
そのせいか役員のなり手は年々少なくなっています。
そこで試験的に、地域の中から
「一緒に活動に参加してくれるボランティア」を
募集してみました。
そして今日、その集まりがあって、
3名の方が参加してくださいました。
本当にありがたいなあと思いながら話をしていたんですが、
その中のお一人が言われた言葉がとても印象に残りました。
やらない理由や、できない理由はいくらでも出てきますよね。
でもそうじゃなくて、できる方法を考えていきたいですよね。
この一言が、めちゃくちゃ心に刺さりました。
コロナの時期、地域の活動の多くがストップしました。
それまで当たり前に続いていた行事も、
一度止まったんですよね。やめる理由がはっきりできたからです。
でも、一度やめたものを再開するのって、
ものすごくエネルギーがいる。
やらない方が楽やし、やらなくても困らない理由も
いくらでも見つかる。
これは自治会だけの話じゃなくて、
日々の仕事の中にも山ほどあるなと思いました。
できない理由を挙げるのは、本当にみんな上手です。
もうプロレベルです。
でもそこで終わるのか、それともその中で
「どうやったらできるか」を考えるのかで、
未来は大きく変わるんやと思います。
最初から無理やと決めつけるんじゃなくて、
一緒にできる方法を考える。
そんな人と一緒に地域のことや仕事ができたら、
めちゃくちゃ前向きなエネルギーが生まれるなあと感じました。
自分自身も、そういう考え方ができているかと言われると
正直まだまだです。
でも、できない理由を並べる側ではなく、できる方法を
探す側でいたい。そう思わせてもらえた時間でした。
何より、自主的に手を挙げて参加してくださった
ボランティアの皆さん。
本当にありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいです。
こういう人たちがいる地域はきっと強くなれる。
そんな希望を感じた一日でした。
スプーン一本に宿る、お店の姿勢
先日、あるお客さんとお話ししていて
「やっぱり素敵やなあ」と思った考え方がありました。
それは物を大事にするという姿勢。
その方はカフェを経営されているんですが、
お店で使うスプーン一本にまで、しっかりこだわりを
持っておられるんです。
しかも、ただこだわって買っただけじゃなくて、
長年、大切に使い続けている。
結婚記念日に買ったスプーン
旅行先で出会って連れて帰ってきたスプーン
そんな思い出のあるものを、何十年も
使い続けているそうなんです。
ホットコーヒーを出す時スプーンを添えますよね。
そのスプーン、出す前にさっと磨いてから出す。
そして時には「このスプーンはね…」と、
ちょっとしたエピソードを話されることもあるそうです。
料理だけじゃなくて、器や道具まで含めて
「お店の一部」として大切にしている。
その姿勢が、めちゃくちゃ素敵やなと思いました。
物も、ちゃんと大切にされると輝く。
僕は大工をしているので、道具に対する感覚は
すごく共感しました。
たとえば鉋や鑿(のみ)なんて、
何十年も使い続けることができます。
手入れして、調整して、また使って。
使えば使うほど手になじんで、愛着が湧いてくる。
磨けば磨くほどただの道具じゃなくなる。
その感覚、めちゃくちゃ分かるんですよね。
今は物があふれていて、壊れたらすぐ買い替える、
使い捨てのような時代でもあるけれど
それでも「これは大事に使いたい」と思える
物があるって、すごく豊かなことやなと思います。
スプーン一本に、その人の生き方が出る
コーヒー一杯、400円や500円かもしれない。
でもその一杯の中には
味だけじゃなくて、使っている器やスプーン、
そしてそれを扱う人の姿勢まで全部乗っている。
ただコーヒーを出しているんじゃなくて、
その人の価値観や、お店の在り方まで一緒に
届けているんやなと感じました。
スプーン一本を大切にできる人は、
きっとお客さんのことも大切にできる。
物を大事にする姿勢って、そのまま
経営姿勢にもつながっているんやと思います。
こういうお店は、やっぱり長く続いてほしいし、
自然と多くの人に愛されていくんやろうなと感じた
出来事でした。
日々の仕事の中でも、
改めて「物を大事にする」ということを
大切にしていきたいなと思います。