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「誰でもウェルカム」は、実はしんどい。
商売をやっていると、
自分の中に「こんなお客さんと関わりたいな」とか
「うちはこんなサービスを届けていきたいな」って、
ぼんやりでも理想のイメージがあると思います。
けれど実際には、
そのイメージ通りの人ばかりが来てくれるわけではありません。
特に創業当初は、
自分の理想と現実とのギャップに戸惑うこともある。
僕もまさにそうでした。
「うちはこういうことはやっていないんです」と、
お断りするのが一番きれいな対応かもしれません。
でも、当時の僕にはそれができなかった。
というか、正直言えば…
「誰でもお客さんになってくれたらありがたい」
そんな気持ちがすごく強かったんです。
まだまだ仕事が安定していたわけでもないし、
断ってしまって「じゃあ他に頼みますね」と言われるのが怖かった。
でも、いざやってみると、
「これはちょっと本来うちがやる仕事ではないな…」とか、
「この価格で引き受けてしまったら、全然利益が残らないな…」とか、
後から自分自身が苦しくなることも少なくありませんでした。
お客さんにとっては喜んでもらえているかもしれない。
でも、こっちが疲弊していたら、やっぱり長くは続かない。
そこから少しずつ、「うちはこういう仕事をしていきたい」という
方向性や世界観を、ちゃんと発信するようになりました。
最初はおそるおそるでしたけど、
SNSやホームページ、チラシなどを通して、
「こんな考えでやっています」
「こういう方のお役に立ちたいです」
と少しずつ言葉にしていくうちに、
不思議なことが起こりました。
ちょっと違うなと感じていたご依頼は自然と減っていき、
僕たちの想いや価値観に共感してくださる方からのお問い合わせが
少しずつ、でも着実に増えていったんです。
それはまるで、自分たちの声がちゃんと届くようになった感覚でした。
無理して誰にでも応えることは、一見親切に見えて、
実は自分にもお客さんにも優しくないかもしれない。
だからと言って、誰かをバッサリ「お断り」するわけではない。
でも、「うちはこういうことを大切にしています」という発信を通して、
自然と合う方が集まってきてくれる。
これは、商売を続けるうえでとても大きな学びでした。
最初からそれができる人ばかりではないと思います。
僕自身も、遠回りしながらようやく気づいたこと。
でも、今まさに起業を考えている方や、始めたばかりの方には
「どんな人と関わりたいか」「どんな仕事をしたいか」
その軸をしっかり持っておくことの大切さを、
ぜひ伝えたいなと思っています。
#理想の顧客像
#世界観を伝える
#お客さんとのミスマッチ
#商売の軸をつくる
#誰でもOKの罠
#お店づくりの気づき
みんなの力で建物を守る。僕たちの責任
先日久しぶりに、8年か9年ほど前に
工事をさせていただいたお客様からお問い合わせをいただきました。
築20年ほどのとてもこだわりのあるお家で、
弊社ではなく設計士さんが丁寧につくられた建物です。
ただ、さすがに20年も経つと、どうしても不具合が出てきます。
外壁の一部が腐ってきていたり、雨漏りが起きていたり。
お客様としては、これらを何とかしたいというご相談でした。
雨漏りというのは、放置すると躯体が傷むので決して良くありません。
外壁が浮いていたり、腐ってきたりと
これもそのままにしておくと大きなトラブルにつながります。
そんなわけで、職人さんたちと一緒に現地を調査させていただきました。
やっぱりすごいなと思うのは、それぞれの専門の職人さんたちの視点です。
多分ここから水が回っているんじゃないかな
これはこの施工方法が原因かもしれない
屋根のこの部分の収まりがこうなっているから怪しいね
など、原因を次々と推測していく。
僕自身も長年この業界にいるので大体の目星はつきますが、
壁専門、屋根専門、板金専門、それぞれのプロの意見は本当に参考になります。
こうしてチームの力を借りながら、お客様の困りごとに
向き合えることは本当にありがたいことです。
そして、もう一つ強く思ったことがあります。
家を建てた側には、やっぱり責任があるということ。
多くの方はローンを組んで一生の家を建てられます。
その家が20年もしないうちに大きな不具合を抱えてしまうと、
その後の出費やストレスは計り知れません。
だからこそ、今だけの見た目や価格だけではなく、
長い目で見て安心して暮らせること
10年、20年経っても困らないこと
最終的にお客様の人生のストレスが減ること
そこまでを見据えて提案しなければいけないなと、改めて感じました。
僕もお店づくりやリフォームをする立場として、
この瞬間だけ良ければいいという考えではなく、
長期的に安心できる提案をし続けたい。
職人さんの力と、自分たちの経験を合わせながら、
これからも住まいやお店を長く守る仕事をしていきたいと思います。
「売上が上がったら採用しよう」…それ、本末転倒かもしれません。
経営者にとって避けて通れないテーマのひとつが「採用」。
人を増やすタイミングって、本当に難しいなと思います。
たとえば、こんな考え方をしてしまっている人って、
意外と多いんじゃないでしょうか?
「もうちょっと忙しくなってから採用しよう」
「売上が安定してから採用しよう」
「業務が溢れそうになってきたら採用しよう」
かつての僕も、まさにそうでした。
でも今は、これは逆やったな、と感じています。
うまくいっている人たちの思考って、少し違うんですよね。
「売上が上がったから採用する」のではなく、
「採用する」と決めて、うまくいかせる。
言い方を変えると、
「未来を決めてから行動している」んです。
「きっとうまくいくから人を迎え入れる」
「売上を上げるために、仲間を増やす」
「やると決めているから、やれる状況をつくる」
どこにも「できたらいいな」
「余裕があれば」なんて“たられば”はない。
この違いって、すごく大きいと思います。
僕自身、今あらためてこの考え方を反省しているところです。
正直に言うと、「今はまだ…」「もうちょっとしてから…」と、
自分でも知らぬ間に言い訳をしていたなと気づく瞬間が増えてきました。
その「まだ」は一体いつ来るんだろう?
その「もうちょっと」って、
どこまで行けばそうなるんだろう?
冷静に考えると、それはただのやらない理由探しになっていたこともあります。
こうして自分の思考を棚卸ししてみると、
「あ、これ、完全に逃げてるわ」って自覚できるようになったことだけでも、
少しは進歩しているのかな、と思いたいです。
経営って、結局「覚悟」と「決断」の連続なんだと思います。
「やると決める」だけで、一歩先の未来が見えてくる。
採用も、その一つです。
「採用する」と決めることで、未来の自分を引っ張っていく。
そんな考え方を、少しずつでも持てるようになりたいなと思っています。
自分への戒めとして、そして誰かへのヒントになればと、
今日はこのことを書かせてもらいました。
#経営者の学び
#採用のタイミング
#たらればを手放す
#覚悟を決める
#やらない理由は捨てよう
#経営は思考から始まる
息子のはなし
こんにちは。ノトスクリエティブホームの皿谷です。
私には息子が二人、娘が一人いるのですが、
長男はすでに社会人になり、枚方で寮生活を送っています。
先日、友達と遊ぶついでに久しぶりに帰ってきてくれまして…
気づけば3か月ぶりの再会でした。
せっかくの機会なので、ゆっくり腰を据えて話をすることに。
長男は3年前に今の会社へ入社しましたが、不器用で控えめな性格。
知らない同期との共同生活、慣れない仕事。
帰省するたびに「もうやめたい…」と嘆いていた時期が続いていました。
親としては心配で、「もうやめたらいいやん」と思う反面、頑張ってほしい気持ちもあり…。
ただ、追い詰めてしまうのは本当に怖かったので、私はこう伝えました。
「仕事には合う・合わないがあるよ。無理に続けんでいいと思う。
ただ、一つだけでいいから“ここに入ってよかった”と思えることを
見つけてからやめたら、それでええと思うよ」
私の子どもたちは、私とは似ても似つかないほど真面目で(笑)、
本当に尊敬しているのですが、長男もその一人。
言ったことを素直に受け止めて、コツコツ続けてくれるタイプです。
長男が見つけた“入ってよかったと思えること”——それは
「せっかくこの仕事に就いたんだから、資格を取ってから辞めよう」
という目標でした。
資格試験の半年前からは、休みの日に大阪まで講習を受けに行き、
友達の結婚式でも、みんなが泊まる中「勉強があるから」と一人で帰ったり…。
とにかく一つのことに向かって努力し続け、ついに見事、資格を取得しました。
そして迎えた久しぶりの帰省。
「じゃあ、これからどうするん?」と尋ねると——
「仕事、続けるわ。
頑張ってきたら仕事もできるようになってきて、部署でも
指揮を任されるようになってきたし、もう少しここでやっていきたいと思う」
そう笑って話してくれました。
本当に、親ながらすごいなぁと感心しました。
小さいころは不器用で、何をしてもみんなに置いていかれがちだった長男。
でも、先生に恵まれ、勉強する楽しさを知り、
部活でも「駅伝メンバーなんて無理」と思っていたのに3年生で選ばれたり…。
小さな頃からたくさんミラクルを見せてくれた子です。
今は、仕事もプライベートも思いきり楽しんでいるようで、
その姿を見られることが、何よりも嬉しいなと思う今日この頃です。