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大人になるって、案外悪くない。
今日は、奈良県で行われた「合同説明会」というイベントに初めて参加してきました。

県内の企業約40社が集まり、就職活動を始める学生さんに向けて、自社のことや働くということについて話をする場です。インターンシップの受け入れ先として、興味を持ってもらえるように──という位置づけの会でもありました。
正直、新卒採用ってすごくハードルが高いなと感じていて、これまでなかなか踏み出せずにいたのですが、今回は思い切ってチャレンジしてみました。少しドキドキしながら、初めてこの場に立ったわけです。
他の企業さんからは「学生、なかなかブースに座ってくれへんで」と聞いていたのですが、今回の会はすごくアットホームな雰囲気で、企業側も学生さんに何か持って帰ってもらおうという想いがにじみ出ているような、温かい空気が流れていました。
ありがたいことに、うちのブースにも14名の学生さんが座ってくれて、それぞれの学生と、じっくり会話をすることができました。
「どんな仕事に興味ある?」
「今、どんなことに悩んでる?」
「働くって、どんなイメージある?」
そんな話をしながら、僕たちの仕事のこと、自社のこと、どんな人と一緒に働きたいか、そんな話もさせてもらいました。
もちろん、全員が目をキラキラさせてたわけじゃないけれど、それでも真剣に耳を傾けてくれたり、何かを考えながら頷いてくれたりする姿に、こっちが勇気をもらう場面もたくさんありました。
でもやっぱり、自分のこと、自社のことを言葉にして伝えるのって、本当に難しい。
今日来てくれた学生さんたちに、どんな風に伝えるのが一番よかったんだろう…。
そんな風に、自分の中でも反省や迷いが湧いてきたりもしました。
それでも、ひとつだけ心に決めていたことがあります。
「仕事って、本当はめっちゃ楽しいんやで。」
「大人になるのって、そんなに悪いもんちゃうんやで。」
そんなメッセージが少しでも届いていたら嬉しいなと。
仕事って、ただ生活のためだけじゃなくて、人に喜んでもらえること。
誇りや喜びを感じられること。
だから、未来を不安に思いすぎずに、楽しみにしていてほしいなと思うんです。
今日の出会いが、学生さんたちにとって何かの“きっかけ”になれば、これ以上嬉しいことはありません。
「つながる時間」に心が満たされた夜。お客さん同士が出会い、語り合う場が生まれました。
先日は、本当に良い時間を過ごさせてもらいました。
カフェを始めようと準備されている方、
すでにカフェやケーキ屋さんやパン屋さんを
営まれている方、
みんな「うちのお客さん」なんですが、
そんな方たちが一堂に集まり、
情報を交換したり、
お互いに励まし合ったり
してくれていたんです。
しかも
みんなのお店の食べ物を
持ち寄っての食事会。

贅沢すぎました。
「こういうの、いつかできたらいいな」
そう思っていた場が、
昨日まさに実現していました。
お店始める前の不安、
やってみて感じた現実、
うまくいったこと、
うまくいかなかったこと。
それを語り合える場所があるというのは、
本当にかけがえのないことなんじゃないかと思うんです。
うちの会社が間に入ることで、
ただ“お店をつくる”だけじゃなく、
“人のつながり”や
“街の元気”をつくっていきたい。
そんな思いをずっと胸に抱えてきました。
昨日、
その第一歩が
カタチになった気がしています。
今後は、もっとこういった「つながる場」を
定期的に開催していきたいと思っています。
お客さん同士が出会い、
自然と応援し合えるような関係性が育っていく。
それが、きっとそのまま地域の力になっていく。
店舗ができて終わりじゃなくて、
そこから始まる
“人と人のストーリー”をつくっていきたい。
そんなことをあらためて感じた夜でした。
昨日参加してくださった皆さん、
本当にありがとうございました。
「土間を伸ばさなかった理由。」見えない部分に、職人の“判断”がありました。
土間を打つ工事。
ただコンクリートを流し込んで平らにするだけ――そう思われがちかもしれません。
でも、実はそこには現場ごとの細やかな判断と、職人の感覚が詰まっています。
今回の現場では、隣地の建物との境目に土留めのブロックを設けました。
ここは、本来なら建物(隣地)に直接土間を延ばしていくことも可能な場所でした。
しかも、その建物の所有者は同じ。つまり、「やろうと思えばできた」工事だったのです。
それでも、職人さんはあえて“やらない”という判断をしました。

なぜブロックを設けたのか?
この判断には、いくつかの理由がありました。
隣地の建物に土間をぶつけることに、抵抗があった。
どれだけ丁寧に仕上げても、建物に直接接する施工にはリスクが伴います。
仕上がりがきれいに見えにくい。
直線のブロックで止めた方が、ラインが出て美しく納まる。
建物の換気口をふさいでしまう可能性がある。
実際、壁際には換気スリットがあり、それを埋めてしまうと機能に影響が出る。
こうした細かい配慮が重なり、あえてブロックを積む選択をしてくれたのです。
その結果として、小さな“溝”が生まれました。
ただし、それで水がたまるようでは意味がありません。
そこで、その溝に勾配をつけて、雨水が滞留しないように仕上げてくれました。
目立たない部分ですが、こうした調整が「住んでからの快適さ」や
「後のトラブル防止」につながります。
何気ない一手間に見えるかもしれませんが、
「この判断ができるかどうか」が、僕はプロの仕事だと思っています。
自分で判断し、責任を持って仕上げてくれる。
そんな仲間がいることが、やっぱりちょっと誇らしいです。
棚を変えただけで売上2倍。オランダ屋富雄店で学んだ“空間づくりの本質”
奈良で長年愛されてきた珈琲店「オランダ屋富雄店」さん。
今回、私たちがご一緒させていただいたのは、コーヒー豆の量り売り棚のリニューアルでした。
正直に言えば、「棚ひとつ」の仕事です。
でも実際は、それだけにとどまりませんでした。
この棚を中心に、お店の仕組みが変わり、売上も変わり、お客様の体験も大きく変わったのです。

■ 売上は、なんと前年比で約2倍
それまで、コーヒー豆を買うにはスタッフに声をかけ、量ってもらう必要がありました。
でも今回は、「セルフ式」にすることが最大のテーマ。
お客様が自由に選び、量り、支払うまでを自分で完結できるようにしたのです。
結果、売上は前年比で約2倍に。
人手不足の中でもしっかり売れる仕組みが整い、
お客様にとっても「気軽に買える」「いろいろ試しやすい」空間になったとのことです。
■ 設計で大切にしたこと
私たちが設計時に意識したのは、単なる見た目ではありません。
導線に沿って自然に並ぶこと
豆の魅力が伝わる配置
説明が要らないくらい分かりやすい「購入方法のパネル」
補充や清掃がしやすい構造
など、“使う人目線”の細やかな仕掛けを詰め込みました。
■ そして、これは「一人ではできなかった」仕事
現場には、店舗スタッフの皆さん、コーヒー豆を量るセルフ機械を導入された業者さん、
そしてお店全体の雰囲気を整えるデザイナーさんなど、多くの方が関わっていました。
「どうしたらもっとお客様に喜ばれる空間になるか」
「手間が減って、でも世界観は壊さずに表現できるか」
ひとつの空間に対して、立場や専門が違う人たちが同じ方向を向いて動く――。
そんな姿がとても印象的でした。
■ 空間を変えるということ
“棚”という言葉だけでは言い表せない、この仕事の重み。
私たちにとっても大きな学びとなりました。
什器や棚は、ただの「物置き」ではありません。
そこにある空気や仕組みが、店の“売上”や“信頼”さえも変えることがある。
今回のように、「人の想い」×「機能」×「設計・施工」が揃ったとき、
本当に“売れる空間”が生まれるのだと感じました。
■ 最後に
この場所を共につくったすべての皆さまに、改めて感謝を込めて。
そして、これからお店を始めたい方、改装を考えている方へ。
もし「どんな棚を置くか」で悩んだら、それは「どう売るか」「どう届けるか」と同じ問いかもしれません。
私たちは、そんな“問い”を一緒に考えながら、「売れる空間」をつくっていきたいと思っています。
