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遅咲きのヒーローが教えてくれたこと

今朝、何気なく手に取った雑誌に、
やなせたかしさんの話が載っていました。
アンパンマンを描いた方ですね。
そこに書かれていた内容が印象的でした。

アンパンマンというキャラクター。
自分の顔を削って、お腹を空かせた人に
パンを与えるヒーロー。
実はこの設定、最初はかなり
反対があったそうです。
当時のヒーロー像といえば、
強い、かっこいい、敵をやっつける。
そんなイメージが当たり前だった時代。

その中で自分を削って誰かを助けるヒーロー
という存在は、なかなか受け入れられなかった。

でも、やなせさんはその世界観を変えなかった。
なぜか。そこには、はっきりした
「目的」があったからなんだと思います。

やなせさんは戦争を体験されています。
その中で強く記憶に残っているのは
「空腹」だったそうです。

正義とは何か、ヒーローとは何か。
それを考えたときに辿り着いたのが、
困っている人を助けること、
お腹を空かせた人に食べ物を与えること、だった。
その思想から生まれたのがアンパンマン。

ただ、すぐに評価されたわけではありません。
長い間、ほとんど評価されなかった。
いわば「遅咲き」。
時代の価値観が変わり、ヒーロー像が
少しずつ変化してきて、ようやく
アンパンマンが支持されるようになった。

ここから学べることはたくさんあります。
忍耐力、信念、やり続ける力。
もちろんそれも大事。

でも今回、僕が強く感じたのは
「目的と手段」という話でした。

やなせさんの目的は、
ヒーローとは何かを伝えること、
正義とは何かを問いかけること。

そのための手段が「アンパンマン」
という作品だった。別にアンパンマンでなければ
いけなかったわけではない。
違うキャラクターでもよかったかもしれない。
でも、根っこにある目的はブレていない。

一方で、僕たちはよく「手段だけ」を
真似しようとしてしまいます。
あれが売れたらしい、
あの形が流行っているらしい。
じゃあ似たようなものをやろう。

でも、これってなかなかうまくいかない。
なぜか。そこに「思想」や「目的」がないから。
形だけ真似しても中身がなければ共感は生まれない。

キャラクターも同じ。
デザインだけでは支持されない。
世界観や想いがあってこそ伝わる。
これは商いもまったく同じだと思います。

カフェをやる、
パン屋をやる、
お店を始める。
なんでもいい。
でも「なぜそれをやるのか」。
ここが一番大事。
どんな空間を作りたいのか、
どんな毎日を届けたいのか、
どんな人を幸せにしたいのか。

目的がはっきりすると、
手段の選び方が変わります。

逆に目的が曖昧だと、
流行りや他人の成功に振り回される。

やなせさんの話を読んで、あらためて
この視点の大切さを感じた朝でした。
よかったら一度、考えてみてください。

自分の仕事、
自分の事業、
自分の挑戦。

それは何のためにやっているのか??

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目的は変えず、手段を変える

今日は地域の親睦会がありました。
もともとは年に一度、地域の皆さんが集まって
交流を深める場として続いてきた行事です。
目的はずっと変わらず
「人と人とのつながりを育むこと」。

ただ、ここ数年で状況は変わっていました。
以前はバスをチャーターして遠出をし、
観光して食事して帰ってくる、一日イベント。
でもコロナの影響や費用面の問題もあり
気づけば参加人数がどんどん減少。
「この人数ならやらなくてもいいのでは」
そんな声も出てきていたそうです。

今回、企画を担当させてもらった僕たちが
選んだ手段は「いちご狩り」でした。
現地集合・現地解散。バスも用意しない。
滞在時間も最初の30分だけ全体で集まり、
その後は自由解散。いわゆる
堅苦しさを減らしてみたんです。

結果はどうだったか。
320世帯中、63名の方に参加いただきました。
数年の流れからすると大幅な人数アップ。

何を変えたのかと言えば、
「手段」だけです。目的はこれまでと同じ。
「交流の場をつくる」という軸は一切
変えていません。でも、その実現方法を
時代に合わせて変えてみた。

最初に少し挨拶とゲーム。集合写真。
そして、いちご狩り中にも会話が生まれるよう
練乳を持ち込んで、どうですか?と声をかけて回る。
帰りにはお子さんへちょっとしたお土産。
小さな接点づくりの工夫も入れてみました。

参加してくださった方からは、

「この形めっちゃいい」
「自由で気楽」
「また参加したい」

そんな声を多くいただきました。
地域の中にはいろんな意見があるのは前提です。
でも少なくとも、参加者の満足度としては
一定の評価をいただけたのかなと感じています。

ここで改めて思ったことがあります。
目的は変えてはいけない。
でも、手段は変えていい。

むしろ変えるべき場面もある。
成果が出ていないのに同じやり方を続けるのか。
それとも、一度やめて違う方法を試すのか。
これは自治会運営だけでなく、事業そのものにも
通じる話やなと思います。
やめるって実は勇気がいります。
でも、成果が出ていないなら
スパッと切り替える。
その決断力も大事なんやろうなと
今日の出来事を通じて改めて感じました。

自治会長としての任期も残り約2か月。
地域の活動の中から学ばせてもらうことは
本当に多いです。最後までしっかり
役目を果たしたいなと思います。

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寝る間を惜しめるほど、夢中になれるもの

今日は2月13日です。
以前のブログでも触れましたが、うちの娘が
一年で一番楽しみにしている日があります。
それが2月14日、バレンタインデーです。

理由はとてもシンプルで、
お菓子作りが大好きだから。
そして、自分が作ったお菓子を
たくさんの人に届けられるから。

昨夜、僕が家に帰ったのは24時前でした。
玄関を開けるとまだ起きている娘。
キッチンではオーブンが動いていて、
次々とクッキーやスコーンが焼かれていました。

「もう疲れた…15時からしてるねん」

そんなことを言いながらも手は止まらない。
見てみると、すでに10種類近い
お菓子が並んでいます。

ここまでやったらもう十分ちゃうかな。
一つくらいなくても、誰も気づかへんのちゃうかな。

でも娘は違いました。

「いや、これも絶対作る」
「みんなに食べてほしいから」

最後に残っていたひとつは
焼き上がりまで約50分。
それでも「やる」と決めて
黙々と続ける姿。

わが子ながらすごいなぁと思いました。
焼き上がったあと少しだけ手伝って
結局すべて終わったのは夜中の1時半頃。
娘にとっては、なかなかない時間です。
それでも翌朝、普通に登校しました。

何が言いたいかというと。

人って本当に夢中になれるものがあると、
寝る間すら惜しまなくなるんやな
ということです。

疲れるとか、しんどいとか、
そんな感覚を超えてしまう何か。
娘にとっては、それが
お菓子作りなんやと思います。

これって、すごく大事な
感覚やなと思うんです。

大人になると、効率とか、損得とか、
いろんな計算が先に立つ。でも本来
「好き」とか「やりたい」という感情には
とてつもないエネルギーがある。

皆さんの中にはどうでしょうか。

これは何が何でもやりたい。
多少無理してでもやり遂げたい。

そんなふうに思えるものありますか?

今日はそんな問いかけで
このブログを締めたいと思います。

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やめる勇気という才能

2週間に一度、仲良くさせてもらっている
カフェマナビのオーナーさんと
インスタライブをしています。
目的はシンプルで、実際に商いをされている方の
リアルな声を届けたいから。

今日はそのライブの日でした。
今回、特に印象に残ったのが
「やめる決断」の話です。

桑名さんにとっての3号店「nikutospice」
スパイスカレーを軸に展開されていたお店です。
オープン前から工事現場に差し入れでカレーを
持ってきてくれていたんですが、
それが本当に美味しくて。

「カレー作るのがめちゃくちゃ楽しい」
「これは自分の天職やと思う」

そんなふうに話されていました。

ところが今日、ライブの中で聞いた言葉。
「スパイスカレー、やめたんです」
正直、驚きました。

オープンしてまだ3カ月。
あれだけ楽しそうに語っていたのに。

理由はいろいろあると思います。
売上の問題、反応の問題、方向性の問題。
でも、それ以上に僕が感じたのは、
この決断そのものの凄さでした。

自分が「これや」と思って始めたことを、
たった数カ月で方向転換する。
これ、言葉で言うほど簡単じゃないですよね。

周りからどう思われるか。
失敗と思われないか。
もう少し頑張れば結果が出るんじゃないか。
いろんな感情が頭をよぎるはずです。

僕自身、どちらかと言えば
「やめる」のが苦手なタイプです。

「そのうち成果が出るかもしれない」
「もうちょっと様子見よう」
そうやってつい引っ張ってしまう。
でも今回の話を聞いて、改めて思いました。

やめる決断って実は大きな才能やなと。
簡単に投げ出すという話ではありません。
ただ、違和感やズレを感じたときに
一度立ち止まって見直す。
必要なら、勇気を持って方向を変える。

表面的には「失敗」に見えることでも
その経験は必ず次に活きる。
むしろ、早く軌道修正できた分だけ
ダメージも少なくなる。
やってみて、確認して、修正する。
この繰り返し。

「やめる」というのも
その大切な一手なんですよね。

やめる勇気。
方向転換する勇気。

改めてすごいなぁと感じました。

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