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みんなの力で建物を守る。僕たちの責任
先日久しぶりに、8年か9年ほど前に
工事をさせていただいたお客様からお問い合わせをいただきました。
築20年ほどのとてもこだわりのあるお家で、
弊社ではなく設計士さんが丁寧につくられた建物です。
ただ、さすがに20年も経つと、どうしても不具合が出てきます。
外壁の一部が腐ってきていたり、雨漏りが起きていたり。
お客様としては、これらを何とかしたいというご相談でした。
雨漏りというのは、放置すると躯体が傷むので決して良くありません。
外壁が浮いていたり、腐ってきたりと
これもそのままにしておくと大きなトラブルにつながります。
そんなわけで、職人さんたちと一緒に現地を調査させていただきました。
やっぱりすごいなと思うのは、それぞれの専門の職人さんたちの視点です。
多分ここから水が回っているんじゃないかな
これはこの施工方法が原因かもしれない
屋根のこの部分の収まりがこうなっているから怪しいね
など、原因を次々と推測していく。
僕自身も長年この業界にいるので大体の目星はつきますが、
壁専門、屋根専門、板金専門、それぞれのプロの意見は本当に参考になります。
こうしてチームの力を借りながら、お客様の困りごとに
向き合えることは本当にありがたいことです。
そして、もう一つ強く思ったことがあります。
家を建てた側には、やっぱり責任があるということ。
多くの方はローンを組んで一生の家を建てられます。
その家が20年もしないうちに大きな不具合を抱えてしまうと、
その後の出費やストレスは計り知れません。
だからこそ、今だけの見た目や価格だけではなく、
長い目で見て安心して暮らせること
10年、20年経っても困らないこと
最終的にお客様の人生のストレスが減ること
そこまでを見据えて提案しなければいけないなと、改めて感じました。
僕もお店づくりやリフォームをする立場として、
この瞬間だけ良ければいいという考えではなく、
長期的に安心できる提案をし続けたい。
職人さんの力と、自分たちの経験を合わせながら、
これからも住まいやお店を長く守る仕事をしていきたいと思います。
完成品よりも「過程」が人を動かす。だからこそ自社でも活かせること
前回のブログで、映画監督の展示を見て心が動いた話を書きました。
完成品よりも、その裏側にある「過程」にこそ
人は共感し、ファンになるという話です。
この気づきは、間違いなくうちの会社にも応用できると思っています。
僕らの仕事で言えば、設計や施工が終わって、きれいに
出来上がった店舗を見せるのはもちろん大事です。
でも、それだけじゃ足りないんですよね。
大事なのは「どうやってそこにたどり着いたか」というプロセスの部分。
例えば
どんな打ち合わせを重ねた結果、この空間が生まれたのか
どういう葛藤があり、どう乗り越えてきたのか
なぜ看板の位置をここにしたのか
なぜ棚の高さをその寸法にしたのか
なぜ照明の色温度をその色に決めたのか
こういった背景には、必ず理由や想いがあります。
ここにこそ価値があって、ここにこそストーリーが宿る。
完成した空間だけでは伝わらない、
作り手としての感情やプロとしての判断基準、
お客さんの想いを受け取って形にしていく過程。
これを見てもらうことで、そのお店に対する愛着やファン化が
生まれていくんじゃないかなと感じています。
じゃあ、それをどう伝えるか。
文章でももちろん伝わりますが、やっぱり
一番力があるのは動画だと思っています。
ありがたいことに、ここ最近で自社でも動画撮影ができるようになってきました。
編集は外部にお願いしていますが、現場で動画を撮って残すという習慣は、
確実にうちの会社の強みになりつつあります。
だからこそ今後はお店が出来上がるまでの過程を、
積極的に動画で残していこうと思っています。
YouTubeにアップしておけば、それ自体がアーカイブにもなるし、
未来のお客さんにも見てもらえる。
これを続けていけば、店舗づくりの裏側が自然と積み重なり、
うちの価値そのものになるはずです。
ただお店を作るだけじゃなく、その過程ごとファンになってもらう。
そんな関わり方ができたら、きっと挑戦する人たちの力にもなれるし、
そのお店のファンにもつながると思っています。
これからは
作るストーリー
悩むストーリー
決めるストーリー
そんな今まで見せてこなかった部分も、
動画を通して届けていけたらいいなと思っています。
完成品よりも「過程」に心が動くという話
以前のブログでも少し触れたかもしれないのですが、
旅先でたまたま映画監督の展示館に立ち寄ったときの話です。
その監督というのが、確かジブリ作品にも関わったことのある方で、
せっかくだから寄ってみようと軽い気持ちで入ったんですね。
入ってすぐのところに、グッズやお土産が並んでいました。
ただ、その時点ではまったく買う気なんてありませんでした。
とりあえず展示をひと通り見てから出よう、そんな気持ちでした。
ところが、最後に出口を通るときには、手にしっかりグッズを持っていたんです。
入る前には買う気がなかったのに、なぜか買ってしまった。
いったい何があったのか。
展示を見ていく中で、僕は気づいたんです。
普段映画を見るときって、完成された2時間の作品しか見ていません。
映画館か、レンタルか、テレビか忘れましたけれど、とにかく
「出来上がったもの」しか見ていない。
でも展示では、その裏側にある膨大な「過程」が見えたわけです。
例えば
このワンシーンの絵を描くために10日間かかった
制作の途中で揉め事があった
コンセプトが二転三転した
何度も描き直しが繰り返されたなどなど。
つまり、完成品の裏には、想像をはるかに超える苦労と情熱がある。
僕はその「裏側」に触れたことで、自然と感情が揺さぶられたんだと思います。
感情が動いたから、買った。
シンプルですが、めちゃくちゃ本質的な話やなと思いました。
これって、僕らの業界でも大いに応用できるなと感じています。
結局、人は「出来上がったもの」だけでは動かない。
その裏側のストーリー、過程、想いに触れたときにこそ、心が動く。
この話の続きは、次のブログで書こうと思います。
脳みその余白が、人生の余白をつくるという話
今日は、脳みその話をしてみようと思います。
技術や科学が発展して、脳についての研究もどんどん進んでいます。
その中で聞いた話で、めちゃくちゃ腑に落ちたものがあります。
それは
脳は三つ以上覚える必要があると判断した瞬間から、思考を止める
つまり、それ以上の情報を入れないようにするという仕組みです。
例えば朝の出勤途中に、
今日は○○さんに電話して、あの人にメールして、見積もりを作って……
という具合に三つのタスクを覚えている状態が続くとします。
この三つを忘れたらまずいわけですから、脳みそは必死にそれを
記憶しようとします。そして、これでパンパンになる。
そうなると、もう新しい情報が入らないし、当然
新しいアイデアなんて浮かんでこない。
これを聞いたときに
ああ、確かにそうやわ…と心から納得しました。
だから僕は、覚えておくという作業を極力なくすようにしました。
せっかくの脳みそを、ただの記憶の倉庫に使うなんて、本当にもったいない。
もっとクリエイティブなことに使うべきなんですよね。
そのためにやっているのが思いついた瞬間にメモする
覚えておこうとしないという習慣です。
もちろん、書いたメモをどこに置いたか忘れる問題はありますけれども、
それでも、脳のメモリを空けておくことはめちゃくちゃ大事だと感じています。
さらに、脳に入る情報の七割、八割は視覚からだと言われます。
つまり
目の前がごちゃごちゃなら、脳もごちゃごちゃ
美しい景色や整った空間なら、脳もクリアになるということです。
だから、脳をクリアに保つために、
身の回りの空間を整えることも意識しています。
結論としては
脳みそを最大限生かすためには
一つは、覚える作業をやめてメモする
もう一つは、身の回りを整えて視覚情報をスッキリさせる
この二つだと思っています。
脳に余白を持たせると、自然とアイデアも湧くし、発想も柔らかくなる。
どんどんクリエイティブに使っていきたいなと思います。