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棚を変えただけで売上2倍。オランダ屋富雄店で学んだ“空間づくりの本質”

奈良で長年愛されてきた珈琲店「オランダ屋富雄店」さん。
今回、私たちがご一緒させていただいたのは、コーヒー豆の量り売り棚のリニューアルでした。

正直に言えば、「棚ひとつ」の仕事です。
でも実際は、それだけにとどまりませんでした。
この棚を中心に、お店の仕組みが変わり、売上も変わり、お客様の体験も大きく変わったのです。

■ 売上は、なんと前年比で約2倍
それまで、コーヒー豆を買うにはスタッフに声をかけ、量ってもらう必要がありました。
でも今回は、「セルフ式」にすることが最大のテーマ。
お客様が自由に選び、量り、支払うまでを自分で完結できるようにしたのです。

結果、売上は前年比で約2倍に。
人手不足の中でもしっかり売れる仕組みが整い、
お客様にとっても「気軽に買える」「いろいろ試しやすい」空間になったとのことです。

■ 設計で大切にしたこと
私たちが設計時に意識したのは、単なる見た目ではありません。

導線に沿って自然に並ぶこと

豆の魅力が伝わる配置

説明が要らないくらい分かりやすい「購入方法のパネル」

補充や清掃がしやすい構造
など、“使う人目線”の細やかな仕掛けを詰め込みました。

■ そして、これは「一人ではできなかった」仕事
現場には、店舗スタッフの皆さん、コーヒー豆を量るセルフ機械を導入された業者さん、
そしてお店全体の雰囲気を整えるデザイナーさんなど、多くの方が関わっていました。

「どうしたらもっとお客様に喜ばれる空間になるか」
「手間が減って、でも世界観は壊さずに表現できるか」

ひとつの空間に対して、立場や専門が違う人たちが同じ方向を向いて動く――。
そんな姿がとても印象的でした。

■ 空間を変えるということ
“棚”という言葉だけでは言い表せない、この仕事の重み。
私たちにとっても大きな学びとなりました。

什器や棚は、ただの「物置き」ではありません。
そこにある空気や仕組みが、店の“売上”や“信頼”さえも変えることがある。

今回のように、「人の想い」×「機能」×「設計・施工」が揃ったとき、
本当に“売れる空間”が生まれるのだと感じました。

■ 最後に
この場所を共につくったすべての皆さまに、改めて感謝を込めて。

そして、これからお店を始めたい方、改装を考えている方へ。
もし「どんな棚を置くか」で悩んだら、それは「どう売るか」「どう届けるか」と同じ問いかもしれません。

私たちは、そんな“問い”を一緒に考えながら、「売れる空間」をつくっていきたいと思っています。

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お店づくりの第一歩。コンセプトをどう作る?

お店を持ちたい、独立したい。 
そう思ったとき、まず頭に浮かぶのは物件探しや工事のことかもしれません。 

でも僕は、最初にやっておくべき大切なことがあると思っています。 
それは、「コンセプトを明確にすること」です。 

お店づくりのコンセプトって難しく聞こえるかもしれませんが、 
簡単に言うと「自分がどんなお店をつくりたいか」という想いを形にする作業です。 

ここがふわっとしたまま進めてしまうと、 
途中で迷ったり、ぶれてしまったりすることがよくあります。 

僕自身、独立したばかりの頃は、「なんとなくこんな感じ」という曖昧なイメージしか持てていませんでした。 
そのせいで、あとから軌道修正が必要になったり、 
「本当にやりたかったことって何だったんやろう?」と悩むこともありました。 

そしてもうひとつ、 
独立したばかりの頃の僕は、あれもしたい、これもやりたいと、 
目の前に広がるたくさんの可能性に手を伸ばしてばかりいました。 

けれど、時間もエネルギーも限られています。 
あれこれ同時にやろうとすると、結局、どれも中途半端になってしまう。 

コンセプトをしっかり定めるというのは、 
言い換えれば「焦点を合わせる」ということだと思っています。 

たとえば、虫眼鏡で太陽の光を一点に集めると、 
そこに強い熱が生まれ、焦げるように力が宿ります。 

コンセプトを決めるというのは、 
自分の想いを一つの点に集中させること。 
そうすることで、想いに熱が宿り、現実を動かす力に変わっていくんだと思います。 

もちろん、コンセプトがなくてもお店づくりを進めることはできます。 
ただ、その場合、どうしても無駄な遠回りや、余計な出費、労力が増えてしまう。 
僕自身、それをたくさん経験してきました。 

だからこそ、これからお店づくりを考えているあなたには、 
最初にしっかりコンセプトを整理してほしいなと思っています。 

具体的には、こんなことを考えてみてください。 

  • どんな人に来てもらいたいか 
  • どんな商品・サービスを届けたいか 
  • どんな空間・雰囲気をつくりたいか 
  • どんな体験をお客さんにしてもらいたいか 

特に、「誰に届けたいか」をイメージすると、 
お店づくりの方向性がぐっと明確になります。 

たとえば、 
・静かに過ごしたい人向けのカフェ 
・小さなお子さんと来られるパン屋さん 
・趣味を共有できる人たちの集まるショップ 

ターゲットを具体的に思い浮かべることで、 
店づくりの細かい部分(内装、メニュー、動線、広告戦略)もブレずに進められるようになります。 

お店づくりは、想いをかたちにする作業です。 

焦らなくて大丈夫です。 
ゆっくり、自分自身に問いかけながら、 
あなたらしいコンセプトを描いていってください。 

きっと、あなたの想いに共感してくれる人たちが、 
自然と集まってくるはずです。 

 
#お店づくり #コンセプト設計 #独立準備 #想いをかたちに 

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必要な人に届いてほしい。ほんとうに。

6月1日に開催するイベント
「パン屋さんのはじまりの話」への参加者が、今日、14名になりました。

定員は15名。
あと1名です。

正直、最初にこの企画を立ち上げたとき、
「誰も来なかったらどうしよう」と思っていました。

でもいま、14人もの方が、
「話を聞いてみたい」とエントリーしてくれています。
この場にわざわざ来ようとしてくれている人がいることに、
主催として、本当に胸がいっぱいです。

でも、最後の1名については、
「ただ枠を埋めたい」とは思っていません。

むしろ、
“必要な人に届いてほしい”と、強く思っています。

今、画面の向こうで「ちょっと気になっている」あなたが、
まだエントリーできていないとしたら——

このイベントは、
お店をやってみたい、でもまだ不安。
やってみたいけど、自分にできるのかな。
そう思っている人に、そっと背中を押せる時間に
したいと思ってつくった場です。

「もう満席かもしれない」と思って見送るのではなく、
「あと1名ということは、もしかして自分の席かもしれない」
そう思った方に、ぜひこの時間を届けたいです。

参加方法は、Instagramのプロフィールリンクから。
6月1日(日)、奈良でお会いできるのを楽しみにしています。

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いい工務店ってどうやって選べばいい?僕が考える基準

お店づくりやリノベーションを考えたとき、 
「どこに工事を頼んだらいいんやろう?」 
って、必ず悩むと思います。 

僕自身も、独立する前にいろんな現場を見てきましたが、 
いい工務店を見極めるのは、本当に難しいと感じています。 

値段だけで選んでしまうと、 
後から「こんなはずじゃなかった」と後悔することもある。 

かといって、名前が知られているだけで選ぶのも違う気がする。 

じゃあ、どうやって選んだらいいのか? 

今日は、僕が思う**「いい工務店を選ぶための基準」**をお伝えします。 

見えるところだけじゃなく、見えないところを大切にしているか 

これは、僕がずっと大事にしている考え方です。 

きれいな仕上げやデザインももちろん大事。 
でも、本当に大事なのは、完成したら見えなくなる部分。 

下地、配管、天井裏。 
そういうところをちゃんと大切にしているかどうか。 

見えないところにこそ、誠実さは表れます。 

現場の空気感がいいか 

現場を見学できる機会があれば、 
「現場の空気感」をぜひ感じてみてほしいです。 

  • 職人さんたちがきちんと挨拶しているか 
  • 整理整頓がされているか 
  • チームワークが取れているか 

現場の雰囲気って、必ず仕上がりに反映されます。 
バタバタしていたり、ピリピリしている現場は、いい建物になりにくい。 

担当者が、ちゃんと「聴いてくれる」か 

話をよく聴かずに、 
最初から「うちはこういうやり方です」って押し付けるようなところは、正直、あんまりおすすめしません。 

いい工務店は、 
お客様の話をちゃんと聴いて、 
想いを汲み取りながら提案してくれます。 

もちろんプロとしてアドバイスはしてくれるけど、 
最初から「決めつけ」では話を進めません。 

僕は、 
「現場を見れば、その工務店の考え方がわかる」 
と思っています。 

きれいな施工写真だけじゃなく、 
現場でどう仕事をしているか。 

そこに、すべてが出ます。 

これからお店づくりを考えているあなたにも、 
ぜひ、自分の目と心で、 
「ここに任せたい」と思えるパートナーを見つけてほしいです。 

焦らず、じっくり選んでくださいね。 

 
#工務店選び #お店づくり #現場の空気感 #誠実な施工 

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