Category
開業前にやっておいてよかった5つのこと
「独立前に何を準備しておけばよかったと思いますか?」
そんなふうに聞かれることがあるけど、
正直、僕は“ちゃんと準備してから始めたタイプ”ではなかった。
それでも、振り返ってみて
「これはやっておいて本当によかったな」と思えることがいくつかある。
そして、「やってなかったけど、本当はやっておいたらよかったな」と思うことも。
今日はその両方を正直に書いてみようと思う。
① 専門職を身につけていたこと(=技術の保険)
僕は大工として、独立前から現場で修業していた。
道具の扱いも、仕事の段取りも、
「体で覚えた経験」が、独立後にめちゃくちゃ生きた。
何より大きかったのは、
「最悪、大工として食っていける」という安心感があったこと。
起業って、どうしても不安がつきまとう。
でも、技術があれば、それは心の中の“セーフティネット”になる。
② 家族とは、もっと話しておけばよかったと思うこと
実は僕は、
家族とちゃんと話し合うことなく、見切り発車で独立しました。
そのときは、「自分のことは自分で決める」と思っていたけど、
今思えば、「あのとき、もう少し話しておけばよかったな」と思うこともある。
それでも今こうして続けてこられたのは、
後からでも少しずつ信頼を築いてこられたからかもしれない。
③ 頼れる人とのつながりを持っておいたこと
起業すると、孤独になります。
相談する相手がいるかいないかで、心の余裕が全然違ってくる。
僕の場合は、先に独立していた知り合いや、
現場で一緒だった職人仲間に話を聞いてもらうことで、
“なんとか踏ん張る力”をもらっていた気がする。
④ 現場での“信用”を積んでおいたこと
独立してすぐに仕事が来るとは限らない。
でも、これまで現場で積んできた信頼が、僕を支えてくれた。
「松谷くん、やるんやったら応援するわ」
そう言ってもらえたことが、どれだけ嬉しかったか。
広告よりも、名刺よりも、
人との信頼が、最初の“仕事の糸口”になったと思っている。
⑤ 不安に押しつぶされそうになりながら、とにかく働き続けていたこと
よく「原点」みたいなきれいな話を聞くけど、
僕にはそんな立派なものはなかった。
毎日が不安で、心がぎゅっと重くなるような日々。
考えれば考えるほど、「大丈夫か?」って気持ちになる。
だから僕は、
不安をまぎらわせるように、とにかくがむしゃらに働き続けていました。
それが正解だったかはわからない。
でも、止まらず動いていたことが、今にちゃんとつながっているとは思っている。
準備って、完璧にできるもんじゃない。
でも、「これだけは自分の支えになったな」と思えるものがあると、
そこに立ち返ることができる。
焦らなくて大丈夫。
大きな準備じゃなくていい。
自分にとって意味がある準備を、少しずつ持っておければそれで十分やと思う。
#起業準備 #独立の不安 #専門職の強み #不安と向き合う #僕の話
「夢を現実に変える場。『パン屋さんのはじまり』イベント開催レポート」
先日、「パン屋さんのはじまり」というテーマで
イベントを開催しました。
参加してくださったのは、
ケーキ屋さん、カフェなどの現役オーナーさんと、
これから自分のお店を持ちたいと考えている方々。
全員が“自分の夢を形にしたい”という想いを持って集まってくださった23名です。
今回は、実際に開業され、
今や人気パン屋として活躍されているエメモアさんご夫妻をゲストに迎え、
これまでの道のりをじっくりと伺いました。
事業計画の書き方や資金調達の方法、
物件探しや工事の工夫など、
リアルな経験談が盛りだくさん。
時にはご本人が葛藤を語る場面もあり、涙ぐまれるシーンも。
ですが、そのひとつひとつを乗り越えてきたからこそ、
今があるのだと実感させられるお話でした。
参加者の方々からは、
「本当に勇気をもらえました」
「明日、信用金庫に行ってきます!」
「横のつながりができてよかった」
「夢を持ち続けることの大切さを感じました」
など、力強い感想をいただきました。
イベントの最後には、みんなでお店のケーキやパン、オードブルを囲んで食事をしながら交流。
場所は、私たちが工事させていただいたエメモアさんを使わせてもらいました。
それぞれのお店の味が一つの場に集まり、
想いと想いがつながっていく。
まさに「お店づくりを通して人と人をつなぐ」時間になりました。

今後も、こうした学びの場・交流の場を定期的に開催していきたいと思っています。
そしてそれが、奈良のまちを元気にしていく流れにつながるように、力を尽くしていきます。
お店を始めるタイミング、どう決める?
「いつ始めるのが正解なんやろう?」
お店を出すタイミングって、
実は誰もが一番悩むところだと思う。
僕も、工務店を始めた当時、
「ほんまに今やろうか」「もうちょっと準備してからの方がいいんちゃうか」って、
何度も自問自答していた。
周りの人は「いけるんちゃう?」と言ってくれたけど、
自分ではまったくそんな気がしなかった。
「覚悟」も、「完璧な準備」も、
なかなか揃わなかった。
でも、今だから思う。
タイミングって、“来るもの”じゃなくて“決めるもの”だと思う。
どれだけ準備しても、
いざ始めたら「想定外」は山ほどある。
結局、準備が完璧になる日なんて、たぶん一生来ない。
僕は、はっきりした根拠があって独立したわけじゃない。
むしろ、
「今じゃなかったかもしれん」って思う瞬間もあった。
でも、あのとき一歩踏み出したから、
今があるんだと思う。
だから、声を大にして言いたい。
迷ったらGOです。
「もっと準備が整ったら…」
「タイミングが合えば…」
そんなふうに思ってしまうのは、
めちゃくちゃわかる。
でもそれって、自分に対する“言い訳”になっていることもある。
その“整ったとき”は、待っていてもこない。
むしろ、先に行動して、失敗して、また行動して、
そうやって経験を積み上げていく人が、
最終的に「うまくいく」にたどり着くと思う。
成功の一番の近道は、
遠回りでも、経験値を積むことなんだと思っている。
もちろん、勢いだけで始めるのは危ない。
資金や準備、家族との話し合いは必要。
でも、最後に大事なのは、
「自分でタイミングを決められるかどうか」だと思う。
覚悟は、動き出してから育っていく。
今でも僕はそう感じている。
だから、心のどこかに「やってみたい」があるなら、
それは、動き出してもいいサインだと思う。
焦らなくて大丈夫。
完璧じゃなくていい。
でも、まずは動く。それがすべての始まり。
#お店づくり #起業のタイミング #迷ったらGO #行動が先 #経験値が武器
事業計画書って何のために作るの?
「事業計画書って、何のために作るんやろう?」
独立を考え始めた頃の僕は、
正直、そう思っていた。
なんとなく、銀行に見せるためのものとか、
融資を受けるための“書類”というイメージしかなかった。
実際、僕も創業当初は、
事業計画なんて必要なんかな…?と半信半疑だった。
でも、10年近く商売を続けてきて、ようやく思う。
事業計画って、自分にとって必要なものなんやなって。
理由はシンプルで、
日々、思考が散らばっていくからだと思う。
SNSを開けば、「あれもいい」「これもやりたい」と思うし、
目の前の仕事に追われていると、
「本当に大事にしたいこと」が見えなくなってしまう。
でも、時間は限られている。
やりたいことを全部やろうとすると、
結局、力が分散して、何も得られなくなる。
だからこそ、計画が必要なんだと思う。
事業計画書は、
「自分の頭と心を整えるためのツール」だと思っている。
最初は、“なんとなくこんなことがやりたい”というイメージだけで動き始める。
でもそれを数字や言葉に落とし込もうとすると、すぐに手が止まる。
- どれくらいのお金が必要?
- 誰に届けたい?
- 月に何件くらいの仕事が必要?
- 1年後、自分はどうなっていたい?
こういう問いに、ちゃんと向き合って答える時間こそが、
実は一番大切なんだと思う。
僕の場合は、
3か月に1回、3日間くらい思考の整理に使う時間をつくったり、
毎朝、最低1~2時間は自分と向き合う時間を意図的につくっている。
その時間に、過去の計画を見直したり、
「今、自分が何を優先したいのか」を静かに考える。
事業計画って、
“正解を見つけるためのもの”じゃなくて、
「自分がどこへ向かうかを見失わないための地図」みたいな存在だと思う。
最初はうまく書けなくて当然だし、
途中で変わってもまったく問題ない。
むしろ、見直すたびに
思考の焦点がちょっとずつ合ってくる感覚がある。
焦らなくて大丈夫。
「自分のために書く計画書」から、まず始めてみてほしい。
#事業計画書とは #起業準備 #思考の整理 #優先順位のつけ方 #自分と向き合う時間