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「建てて終わり」じゃなくて、「関係が育つ」仕事をしたい
こんにちは。
このブログでは、僕たちの仕事に込めている想いや、日々の考えを綴っています。
前回は、なぜ僕たちがリフォームや自然素材にこだわっているのか、
そこにある「育っていく空間」の考え方について書きました。
今回は、その延長として、お客さまや地域との“関係づくり”についてお話ししたいと思います。
■ 建築の仕事は「終わり」じゃなく「始まり」
お店をつくる。
その日、引き渡しが終わったからといって、僕たちの仕事が終わるわけではありません。
むしろ、そこからが本当の関係のスタートだと思っています。
その人の暮らしが始まり、仕事が始まり、日々が動き出す。
空間が“生きはじめる”のは、引き渡しの後なんですよね。
■ 顔が思い浮かぶ関係を、大切にしたい
僕たちは、お客さまのことを「物件番号」や「案件名」で呼ぶことはありません。
名前で呼ぶし、顔が浮かぶし、やりとりの中で笑った場面も覚えています。
だからこそ、数年後に
「またちょっと直したくて」「ここ、相談してもいい?」
と言ってもらえることが本当にうれしい。
一度きりじゃない、関係が“続いていく”ことそのものが価値なんだと思っています。
■ 施工の途中も、「人と人」として向き合いたい
たとえば、こんなことを心がけています。
- 打ち合わせ前には事前に簡単な内容を伝える
- お客さまのペースに合わせた確認や説明をする
- 施工中は日々の報告を丁寧に行う
- 完成後も「何かあったらすぐ連絡くださいね」と伝える
どれも特別なことではないけれど、
こうしたやりとりの積み重ねが、信頼や安心感につながっていくんですよね。
■ 地域とのつながりも、“点”ではなく“線”で
地域の中で仕事をするということは、看板を出す以上の意味があります。
- ご近所の方が工事中に声をかけてくださる
- 完成後のお店に地域の人が集まってくれる
- 「あの人がつくったお店やで」と誰かが紹介してくれる
そうやって、地域の風景の一部として関係が育っていく。
それは、売上以上にうれしいことだったりします。
■ 関係性が、まちの空気をあたためていく
「このお店があってよかった」
「この人に頼んでよかった」
そんな声が、地域に少しずつ増えていくと、
まち全体の空気がちょっとやさしくなる気がします。
その起点に、僕たちの仕事がなれるなら——
それはすごく誇らしいことだなと思うんです。
次回は、僕たちの仕事が“暮らしと経済”にどう関わるかについて
次回は、少し視点を広げて、
僕たちのような小さな工務店が、どんなふうに地域の“暮らし”や“経済の流れ”に貢献しているか、
そしてそれがどう「温度のある社会づくり」につながっているかを掘ってみたいと思います。
また読みにきていただけたらうれしいです。
「お店を始めたいけど、何から?」というあなたへ
── 開業前に必要な許可と届け出、ざっくり整理しました
最近、「お店を始めたいんです」というご相談をいただくことが増えてきました。
パン屋さん、ケーキ屋さん、カフェ、美容室、雑貨店……
みなさん本当に素敵な夢を持っていて、
その姿を見ているだけで、こちらもワクワクします。
でも、いざ動き出そうとしたときに、多くの方がつまずくのが、
「なにから始めたらいいかわからない」という問題。
特に多いご質問が、
「どんな許可が必要なんですか?」
というものです。
そこで今日は、僕たちが実際に店舗づくりをサポートしてきた中で見えてきた、
“開業前に必要な許可や届け出”について、わかりやすくまとめてみました。
① 飲食店やお菓子屋さんには「営業許可」が必要です
まずは王道、保健所の「営業許可」。
飲食物を提供する場合には必ず必要になります。
大まかな流れはこんな感じです:
- 物件を決める
→「どこで営業するか」が申請のスタートラインになります。 - 図面・レイアウトを準備する
→ 厨房のシンクの数、手洗い器の位置、換気設備などが要チェック項目。 - 保健所に事前相談する(強くおすすめ!)
→ 実際に使用予定の図面を見せて、問題がないか確認しておくと安心です。 - 工事着工 → 完了後、保健所の立入検査を受ける
→ 合格すれば「営業許可証」が交付されます。
申請から許可までは2〜3週間程度(地域差あり)。
特に保健所が予約制のところもあるので、できるだけ早めの相談がおすすめです。
② 「製造業許可」が必要なケースもあります
これは意外と見落とされがちなポイント。
例えば、
・焼き菓子を製造して販売する
・テイクアウト専門でパンを売る
というような場合は、「飲食店営業許可」ではなく、
「菓子製造業」や「パン類製造業」などの
“製造業許可”が必要になるケースがあります。
特にシェアキッチンなどで開業を考えている方は、
「どの立場で、どんな営業形態をするか?」を早い段階で明確にしておくと、
あとあと困りません。
③ 火気設備や面積により、消防署への「届出」も必要です
ガスコンロ、フライヤーなど火を使う設備がある場合は、
消防署への届出が必要です。
また、席数が多数あるカフェなどの場合、
誘導灯や消火器の設置、避難経路の確保なども求められることがあります。
このあたりは、設計段階で一度消防署と打合せしておくのがベスト。
工事後にやり直しが発生すると、
コストも時間もかかるので、
事前の確認が本当に大切です。
④ 税務署への「開業届」は忘れずに!
営業許可とは別に、
事業を開始するための届出として、
税務署に「開業届」を提出する必要があります。
これは個人事業主・法人どちらでも必要で、
原則として開業から1ヶ月以内に届け出ます。
あわせて「青色申告承認申請書」も出しておくと、
節税の面でも有利です。
⑤ 場合によっては「建築基準法」による用途変更も必要です
実はあまり知られていないのですが──
たとえば、もともと住宅だった物件をカフェや店舗に変える場合、
建物の「用途」が変わるため、
建築基準法上の「用途変更」手続きが必要になることがあります。
この手続きは、
・建物の面積
・使用目的の変化
・構造上の安全性
などによって必要かどうかが決まります。
該当するかどうかは、建築士や施工業者に早めに相談しておくと安心です。
用途変更の申請が必要なのに手続きせずに営業してしまうと、
行政指導や営業停止といったリスクにもつながります。
▶ まとめ:「何を売るか」「どう営業するか」がすべての起点
開業準備は、
工事と届け出が“並行して進む”ことが多いので、
整理がつかないと、どうしてもバタバタしがちです。
でも、
「何を売るのか」
「どんな営業形態にするのか」を最初に明確にしておくと、
必要な許可や届出、工事の段取りもぐっとスムーズになります。
「焦らなくて大丈夫」です。
僕たちもこれまで、たくさんの開業支援に関わってきましたが、
スタートラインに立ったときの不安や疑問は、誰もが感じているものです。
最初の一歩を踏み出すことが、なによりも大切。
一緒に、ひとつひとつ整理しながら進めていきましょう。
わからないことがあれば、いつでも相談してください。
“わかりやすくて安心できる道筋”を、これからも届けていきたいと思っています。
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壁が立ちはだかるのは、本気かどうかを試されているということ
何かに向かって進もうとすると、
必ずと言っていいほど 「壁」 が現れます。
それはまるで、
「本当にやるの?」
「どこまで本気なの?」と
問われているかのようです。
一歩踏み出したとたんに、出てくる現実
今日もある人と話をしていて、改めて感じました。
- 「どうせこんな場所でやっても、売上なんか立たないよ」
- 「その仕入れ、◯◯万円以上じゃないとできません」
- 「小規模の人には、うちは対応してないんです」
…と、前に進もうとするほどに、
冷たい現実や壁に出くわすことがある。
しかも、それは誰かの善意で止められるものではなく、
本当に目の前に立ちはだかってくる「社会の仕組み」だったり、
「損得を重視する対応」だったりします。
「夢を語れば、応援してくれる人がいる」
それは確かに真実だけれど、
現実には応援してくれない人もたくさんいます。
むしろ、「それ無理じゃない?」
「今さらそんなことしてどうするの?」
と、水を差すような言葉が飛んでくることもある。
でも僕は、そういうときこそ
「自分の本気度」が試されているんだと思うんです。
立ち止まってしまう人もいる。
「やっぱり無理やったんや…」と、引き返す人もいる。
でも中には、
「何くそ!絶対にやったるわ」
そう思って、さらにギアを上げて進む人もいる。
この違いって、結局その人の「本気の温度」 なんだと思います。
僕は、壁にぶつかったときにこう考えれるようになってきました。
「これは、やめとけっていうサインじゃなくて、
本気で来てるか?っていう問いかけやな」
壁は立ちはだかるものだけれど、
それをどう捉えるかでその後が変わってくる。
「なんでこんなにうまくいかないんだろう…」じゃなくて、
「これは、自分が本気で向き合うチャンスなんだ」 と思えたら、
前向きに進んでいける。
壁は、夢の“入り口”
結局、壁は「夢を叶える人だけが超えていける関門」のようなもの。
つまり、壁に出会ったということは、
夢の入り口に立っている証拠なのかもしれません。
焦らなくて大丈夫です。
壁は、止まる理由じゃなくて、進む覚悟を決める場所。
今日もまた一歩、越えていきましょう。
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小さな工務店が支える、暮らしと経済の“あたたかい循環”
こんにちは。
このブログでは、僕たちの仕事を通して大切にしていることや、考えていることを綴っています。
これまで、「人が人らしくいられる場所を」という理念からはじまり、
地域やお客さまとの関係のこと、リフォームへのこだわりなどを書いてきました。
今回は、少し視点を広げて、
僕たちのような小さな工務店が、地域の暮らしや経済にどう関わっているのか?
というテーマでお話ししたいと思います。
■ 「まちの経済」は、顔が見えるところから回りはじめる
最近よく言われる“地域経済”という言葉。
でも実際は、難しい話ではなくて、もっと素朴なことだと思っています。
- このまちの人が、このまちの大工に工事を頼む
- 地元の材木屋さんや左官屋さんと一緒に仕事をする
- 出来上がったお店に、近所の人がふらっと立ち寄る
そんな風に、お金と会話が地元の中でぐるぐる回っていく。
それが、“温度のある経済の循環”だと僕は感じています。
■ 「小さな仕事」を、ちゃんと届けること
僕たちがやっているのは、大きなビルでも、大規模開発でもありません。
でも、小さなリフォームや、お店づくり、空き家再生の仕事には、
人の想いと地域のつながりが詰まっている。
- ひとつの空間を再生する
- ひとりの人生のはじまりを支える
- ひとつのまちの景色を変える
その積み重ねが、地域に新しい風を吹かせると思うんです。
■ 「誰のために、どこで使うか」が未来を変えていく
今の時代、便利さや価格だけでモノを選ぶこともできます。
でも、少しだけ立ち止まって、
- この仕事、誰に頼む?
- この家具、どこで買う?
- このスペース、誰に借りる?
そんな問いを、自分に投げかけてみる。
それだけで、経済の“流れ”が大きく変わると思うんです。
■ 僕たちがしたいのは、「温度のある経済づくり」
お金がただ回るのではなく、
人と人との信頼や、想いごと回っていくような経済。
それが、僕たちがリフォームや小さなお店づくりにこだわる理由でもあります。
- 誰かの「はじまり」を支える仕事
- そこに関わる仲間たちと、共に育っていくこと
- そしてそれが、地域をちょっとずつ元気にしていくこと
それら全部が、僕たちがつくりたい「人が人らしくいられる場所」とつながっているんです。
次回は、最終回。「これまでの歩みと、これからのこと」
次回はいよいよ最終回。
ここまで書いてきたことを振り返りながら、
あらためて僕自身がこの仕事に何を感じてきたのか、
そしてこれからどうしていきたいのか、素直に書いてみようと思っています。
またぜひ、読みにきていただけたらうれしいです。