ペンのアイコン

店舗と作業場を両立させるには、仕切るよりつなぐを考える。

小さなお店のご相談で、最近特に多いのが、 
「販売スペースと作業スペースを、うまく両立させたい」というご要望です。 

パン屋さん、お菓子屋さん、コーヒーの焙煎所。 
1人またはご夫婦でやられるお店の場合、 
作業場と販売スペースがひとつの建物に同居することがほとんど。 

でも、そこで難しいのがゾーニングなんです。 

限られた面積の中で、 
どう分ける?どうつなぐ?どう見せる? 

僕たちが現場でよく意識しているのは、 
「仕切る」だけじゃなく「つなぐ」視点を持つこと。 

以下に、店舗+作業場を両立させるための設計ポイントをいくつかご紹介します。 

動線は「スタッフのため」に最短で 

販売スペースを先に考えると、作業動線がねじれてしまうことがある。 

厨房からレジまで何歩かかるか? 
冷蔵庫、洗い場、出入口の順番は? 

1日の流れをシミュレーションして、スタッフの動きが無駄なく回るように設計します。 

お客さんに作業の気配が伝わるようにする 

厨房が見える、音や香りが届く、 
そんな「気配のデザイン」ができると、お店の個性になります。 

でも、あくまで“ほどよく”見えるように。 
「見せる部分」と「見せない部分」の線引きが大切です。 

空間を壁で分ける以外の方法を使う 

小さな店舗で完全に壁で区切ると、圧迫感や孤立感が出てしまう。 

そのかわりに── 

  • 目線の高さだけ仕切る 
  • 棚やカウンターでゆるく区切る 
  • 素材や照明で空間を切り替える 

見えすぎず、閉じすぎずのバランスをとります。 

音・におい・温度のバッファを設ける 

作業場と販売スペースの境界に、 
ひとつ間の空間(例えばパントリーや収納)を設けると、 
においや熱気の影響を抑えられます。 

お客さんと自分の「居場所」が自然と分かれる工夫を 

「ここまでが販売」「ここからは作業」という区切りを、 
明確に“表示”しなくても、照明や床の素材の切り替えで空気が変わるようにできると、 
お互いにとって心地いい空間になります。 

焦らなくて大丈夫です。 

店舗と作業場の両立は、スペースの制約があるからこそ難しいけれど、 
つながりをデザインすることで、むしろ温かみのある空間になる。 

僕たちは、そんな場所づくりをこれからも丁寧に考えていきたいと思っています。 

 
#店舗と作業場のゾーニング #つながる空間づくり #小さなお店の設計 #販売と作業の両立 #気配のデザイン 

ペンのアイコン

古民家リノベでお店を始めるなら、設計の前に考えておきたいこと。

「古民家をリノベーションして、お店にしたいんです」 

最近、こんなご相談を受けることが増えてきました。 

築50年、60年といった木造の家は、 
雰囲気があって、どこか落ち着く空気がある。 

自然素材の魅力も活かせるし、 
「新築では出せない味」が、古民家にはあると思います。 

でもその一方で、 
古民家リノベには設計段階で気をつけたい落とし穴もたくさんあるんです。 

今日は、僕たちが現場で意識しているポイントをいくつかご紹介します。 

残すか、壊すかを感情だけで決めない 

古い梁や柱、建具は残したくなるもの。 
でも、それが構造的にどうか、断熱や耐震にどう影響するか。 
「残したい気持ち」と「安全性・快適性」のバランスが必要です。 

床が傾いてる前提で設計する 

築年数が経っていれば、ゆがみは当然あるもの。 
それを直すのか、味として残すのか。 
あらかじめそうなってる前提でプランを考えることが大事です。 

店舗としての動線をしっかり整理する 

住宅の間取りは、そのままだと店舗に向かないことも多い。 
厨房からレジ、スタッフの動き、お客さんの流れ── 
誰がどこをどう使うかを、最初に整理しておくのがポイントです。 

古さと清潔感のバランスをとる 

古民家は雰囲気が魅力ですが、 
やりすぎると「ただの古びた建物」に見えてしまうことも。 
古さの味を引き立てるために、清潔感のある素材や照明をうまく組み合わせることが大切です。 

水道・電気など、インフラ面の確認も忘れずに 

設計以前に、そもそも使えるのか?が重要です。 

  • 排水はつながっているか? 
  • 給水は新たに引き直す必要があるか? 
  • 電気の容量は足りるのか?(特に厨房がある場合) 

古民家ほど、この基礎の設備がネックになることが多いので、 
現地調査と事前確認が欠かせません。 

想定以上の修繕費がかかるつもりで予算を組む 

壁をめくってみたら構造が腐っていた… 
床下にシロアリがいた… 

古民家リノベでは、想定外はよくあること。 
見積もりに余白をもたせておくのは鉄則です。 

焦らなくて大丈夫です。 

古民家リノベは手間もかかりますが、 
ちゃんと向き合えば、空気の残ったままの新しいお店になります。 

その土地に根づいた建物を、 
次の営みに引き継いでいく。 

僕たちは、そんなお店づくりをこれからもお手伝いしていきたいと思っています。 

 
#古民家リノベの注意点 #水道電気の確認 #店舗設計の落とし穴 #古いものと向き合う #工務店の現場目線 

ペンのアイコン

住宅街に出すお店は、気配の出し方が大事です。

最近は、駅前や商店街ではなく、 
あえて住宅街にお店を出す方が増えてきました。 

パン屋さん、焼き菓子屋さん、小さなカフェ。 
大きな看板もなく、静かにたたずむお店。 

僕たちも、そういったお店の設計やリフォームを多くお手伝いしています。 

住宅街でお店を出すとき、 
街との距離感がすごく大切になります。 

目立ちすぎても浮いてしまうし、 
気配がなさすぎると気づいてもらえない。 

だから、僕たちが大切にしているのは、 
「あ、ここにお店あるんやな」と感じてもらえる空気感をどうつくるか、ということです。 

具体的には、こんなポイントを意識しています。 

看板よりにじむ存在感を 

派手な看板じゃなくてもいい。 
でも、何のお店かがふと伝わる工夫は必要です。 

たとえば… 

  • 手書きの黒板やメニュー札 
  • 小さな照明の灯り 
  • 焼き菓子の香りが漂う通気口(ほんとに効果的です) 

住宅との調和を意識した素材や色づかい 

住宅街では、周囲との調和も大事。 

だからこそ、木・塗装・左官など、やわらかくなじむ素材を選ぶことが多いです。 

浮かないけれど、近づくと「なんかここ素敵やな」と思ってもらえるような外観に整えます。 

中が見える or 見えないのバランス 

入り口から少し中の様子が見えると安心感がある。 
でも、全部丸見えだと落ち着かない。 

「見せすぎず、閉じすぎず」のバランスがとても重要です。 

「お店っぽさ」を入口まわりに添える 

植栽や、少しだけ角度をつけたベンチ、 
焼き菓子の箱がちょっと見える窓。 

そんな小さな工夫が、 
「お店の気配」をつくってくれます。 

住宅街は、たまたま見つけてもらえる場所でもあります。 

だからこそ、 
一瞬の印象が「入りたい」につながるように設計することが、とても大切です。 

焦らなくて大丈夫です。 

住宅街に出すお店は、 
「静かに愛されるお店」になる可能性をたくさん持っている。 

そのために必要なのは、派手さじゃなくて空気のデザイン。 

僕たちは、そんなお店づくりをこれからも応援していきたいと思っています。 

 
#住宅街のお店づくり

#空気をつくる設計

#気配のデザイン

#看板に頼らない店

#静かに愛される店 

ペンのアイコン

「何屋さんかわからない」は、すごくもったいないと思う。

僕が工務店を始めたばかりの頃、 
こんな声をもらったことがあります。 

「あの会社さんって、何やってるところなんですか?」 

SNSも発信してたし、現場もちゃんとやっていたつもり。 
でも、周りから見ると、 
「何屋さんか伝わってない」ってことがあったんです。 

これって、めちゃくちゃもったいないなと思いました。 

どれだけ想いを持っていても、 
どれだけ丁寧な仕事をしていても、 
そもそも何をしているか伝わってないと、選ばれることすらない。 

僕たちは「工務店」です。 
でも、ただのリフォーム屋ではなくて、 
「店舗づくりが得意な工務店」として、 
一人でお店を始めたい人のサポートをしている、というのが僕たちの立ち位置。 

この“言い方”ができるようになるまでに、時間がかかりました。 

でも、自分たちの立ち位置や役割を明確に伝えることで、 
少しずつ「それならお願いしたいです」と声をかけてもらえるようになってきた。 

だから思うんです。 

「何屋さんかわからない」って、ほんまにもったいない。 

発信しているつもりでも、 
見る人からしたら「よくわからんけど真面目そう」って終わることもある。 

それよりも、 
「うちはこういうことをやってます」って言い切る勇気が、最初の一歩やと思っています。 

たとえば、 
・SNSのプロフィールに“自分の言葉”で仕事内容を書く 
・名刺に「店舗づくり専門の工務店」と添える 
・ブログの冒頭で「誰のために、どんな工事をしているか」を明記する 

ほんの少し伝え方を変えるだけで、 
お客さんからの見え方がガラッと変わることがあります。 

焦らなくて大丈夫です。 

最初からうまく言語化できなくても、 
「誰に、何を届けたいか」を意識するだけで、 
伝え方は少しずつ整っていきます。 

僕もまだ模索中ですが、 
これからも何屋さんか、ちゃんと伝わる存在でありたいと思っています。 

 
#伝え方の工夫

#何屋さんか明確に

#起業初期の言語化

#工務店の役割

#発信の第一歩 

トップへ