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「居心地がいい空間」は、素材選びの正直さで決まると思っています。

「このお店、なんか落ち着くなぁ」 
「つい長居してしまった」 

そんなふうに感じる空間には、 
実は言葉にしづらい理由があると思っています。 

僕たちは設計や現場に関わる中で、 
「居心地のよさって、どこで決まるんやろう?」とよく話します。 

見た目が整っていても、なぜか落ち着かない場所もあるし、 
逆に、すごくシンプルな空間なのに、すっと心が落ち着く場所もある。 

その違いは何か? 

僕たちがたどり着いたのは、 
素材の持つ空気感が空間の心地よさを決めているという感覚です。 

うちでは、基本的に無垢の素材を使うようにしています。 

無垢の木、無垢の鉄、真鍮、左官仕上げ── 
手ざわりや経年変化が感じられる本物の素材を使うことが、空間にやわらかさと深みを与えてくれると思っています。 

たとえば、木の床。 
つるっとしたフローリングではなく、 
素足で触れると少しざらっとした、オイル仕上げの無垢の板。 

それだけで、空気がやさしくなる気がするんです。 

素材は、見た目以上に“触れたときの印象”が空間の記憶に残る。 
だからこそ、僕たちは「偽物は使わない」というルールを大切にしています。 

本物の素材は、使い込むほど味が出る。 
小さな傷も味になる。 
それが空間に人の気配を残してくれる。 

あとは、居心地の良さにつながるもう一つの視点。 

🔹 視線が抜ける場所があること 

空間全体が壁に囲まれているより、 
どこかにふっと視線が抜ける場所があると、気持ちが軽くなる。 

🔹 作り込みすぎないこと 

家具や装飾を詰め込むより、 
余白があるほうが、人が自分の居場所を見つけやすい。 

焦らなくて大丈夫です。 

居心地のいい空間は、豪華につくらなくてもつくれる。 
むしろ何を使うか何を使わないかの選び方で、空気が決まってくる。 

僕たちはこれからも、 
素材に正直に、空気に寄り添う設計を続けていきたいと思っています。 

 
#居心地のいい空間のつくり方 #無垢素材の魅力 #素材が空気をつくる #本物だけで整える #店舗設計の思想

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収納が足りない店舗は、すぐに片付かない店になる

店舗の設計をしていると、 
つい後まわしにされがちなのが「収納スペース」です。 

「できるだけ広くお客さんスペースをとりたい」 
「見た目がスッキリする方がいい」 
という気持ちはよくわかります。 

でも僕たちは、 
収納が足りていないお店ほど、片付かない場所になりやすいと感じています。 

オープン直後はスッキリしていた店内も、 
数ヶ月経つと、「これどこに置く?」「とりあえずここに…」が積み重なって、 
いつの間にか裏側がごちゃごちゃになっている。 

収納って、「余った場所に作るもの」じゃなくて、 
最初から仕事の流れに合わせて設計するべきものなんです。 

今日は僕たちが設計の現場で気をつけている、 
店舗収納の考え方をいくつか紹介します。 

どこで・何を・どれくらい使うかを先に把握する 

・包材はどこで使う? 
・掃除道具はどこから取り出す? 
・段ボールはどこにストックする? 
→ こうした具体的な動きに合わせて収納を設計すると、動線にムダがなくなります。 

「奥に広く」より「すぐ届く」収納を優先する 

深くて大きな収納よりも、 
すぐに手が届く場所に、小さな収納がたくさんある方が使いやすい。 

特に1人や少人数でまわす店舗では、「取りに行く手間」を減らすことが重要です。 

見える収納と見せない収納を使い分ける 

・見せてもいいもの(道具・書類・ストック) 
・見せない方が整って見えるもの(掃除道具・段ボール・私物) 

「全部隠す」ではなく、見せていいものを決めておくと、整いやすくなります。 

収納をおしゃれに見せようとしすぎない 

収納は、あくまで“機能”が優先。 

でも、素材や色で空間と馴染ませるだけで、ちゃんと雰囲気にはなじみます。 

収納をあとで足す前提にしない 

「ここに棚があったらよかったなあ」 
「この引き出し、もっと浅くてもよかった」 

そんな後悔が出ないように、最初の設計段階で「必要量」をしっかり想定しておくことが大切です。 

焦らなくて大丈夫です。 

収納は、「見えないけど効いてくる場所」。 

収納のあるなしで、店の動きやすさも、心の余裕も変わってきます。 

僕たちはこれからも、 
見た目だけじゃない、続けやすいお店づくりを大切にしていきたいと思っています。 

 
#店舗の収納設計 #続けられるお店づくり #使いやすい動線 #収納の見える化 #空間と収納のバランス 

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素材は好きだけじゃなく、続けられるかで選ぶようにしています。

お店を設計するとき、 
僕たちはできる限り無垢の素材を使うようにしています。 

木、真鍮、左官仕上げ。 

自然のものには、使い込むほどに味わいが出るし、 
新築にはない空気のやわらかさがにじんでくる。 

でも同時に、僕たちはこうも考えています。 

「手入れしやすいかどうか」も、素材選びではすごく大切。 

お店って、毎日動く場所。 
毎日、誰かが使うし、汚れる。 
だから、掃除しやすい設計ができているかどうかで、空間の持ちが変わるんです。 

僕たちの設計では、基本は無垢材や自然素材を使いつつ、 
水や汚れが想定される場所には、ちゃんと実用的な素材を組み合わせています。 

たとえば── 

🔹 トイレの床には、シート材を貼ることが多いです。 
木の床も雰囲気はいいけど、水はねや清掃のしやすさを考えると、 
やっぱりクッションフロアや耐水性のあるシートの方が安心。 

🔹 厨房や洗面まわりには、キッチンパネルを使います。 
左官や塗装仕上げでは汚れが染み込んでしまうこともあるので、 
使う場所だけ切り替えるという発想で設計しています。 

🔹 無垢の木は塗装で保護するという選択肢も 
素材のよさを活かしつつ、 
水や油に強くするためのクリア塗装や自然系オイル仕上げも積極的に使っています。 

無垢だからいい。 
シートだからだめ。 

そういうことじゃなくて、 
「ここで毎日使う人が、気持ちよく続けられるかどうか」。 

掃除がラク=空間が保てる。 
空間が保てる=お客さんにとっての心地よさにつながる。 

素材の見た目だけじゃなく、 
維持のしやすさまで考えておくことで、空間の寿命はぐっと伸びると思っています。 

焦らなくて大丈夫です。 

空間を好きで終わらせずに、 
ちゃんと手がかけられるかという視点を持って、素材を選んでいく。 

僕たちは、そんな目線でこれからも設計をしていきたいと思っています。 

 
#無垢素材と掃除のバランス #手入れしやすいお店 #続けられる空間設計 #素材選びの考え方 #工務店の目線 

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「トイレ」の設計で、そのお店の印象が決まることもあると思っています。

お店の設計で、 
ついあとまわしにされがちな場所があります。 

それが、トイレです。 

メイン空間がうまくできたからよし、 
トイレは「まぁ使えたらいいか」という扱いになることも多い。 

でも僕たちは、 
トイレって、そのお店の信頼感が出る場所やと思っています。 

というのも、 
トイレって「お店の人がどこまで気を配ってるか」が如実に出る空間なんです。 

照明の明るさ、換気の音、清掃のしやすさ、 
ペーパーホルダーの位置、鏡の高さ… 
意外と、いろんな情報がそこに詰まっている。 

そしてお客さんは、無意識のうちにそれを見ています。 

たとえば、飲食店やカフェ。 

どれだけ空間がおしゃれでも、 
トイレが使いにくかったり、掃除がされていなかったりすると、 
「ああ、なんか雑やな」という印象が残ってしまう。 

逆に、ちょっとした清潔感や、やさしい照明、 
ちょっとしたグリーンや絵があるだけで、 
「ここって、ほんまに丁寧やな」と思ってもらえる。 

僕たちが店舗設計のときに意識しているのは、こんなことです。 

落ち着く照明を意識する 

明るすぎても落ち着かない。 
でも、暗すぎるのも不安になる。 

少しあたたかみのある色味の照明を使うと、空間がやさしくなります。 

手を洗う・振り向く・荷物を置く、動作をシミュレーションする 

トイレの中で人は複数の動きをします。 
使う人の動作を想像しながら配置を決めることが大切です。 

お店らしさをほんの少し入れる 

壁紙の色、照明のトーン、ペーパーの収納…。 
小さくても、その空間にお店の雰囲気が残っていると、 
「最後まで気持ちよく過ごせたな」という印象につながります。 

清掃のしやすさを設計で先に考える”

配管の隠し方、床材、扉の種類…。 
掃除がしにくいと、やがて「使いにくい場所」になってしまいます。 

焦らなくて大丈夫です。 

でも、トイレの印象って、意外なほど記憶に残るもの。 

お店の本気度や、細やかさを伝える場所として、 
トイレ設計は見えない信頼感をつくる大切なポイントやと僕たちは思っています。 

 
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