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お店の什器、作るか買うか? その判断、こうしています。
お店をつくるとき、
必ず出てくるのが
「什器をどうするか?」
という話。
テーブル、カウンター、
棚、レジ台、作業台…。
既製品を買うのか?
それとも、
造作でオリジナルを
つくるのか?
この判断、なかなか
難しいところですが、
僕たちが現場でいつも
意識している判断軸があります。
今日はそれを、いくつか
ご紹介したいと思います。
① その什器が「主役」か「脇役」か?
お店の世界観の
中心になる什器は、
なるべく作る方を
おすすめしています。
たとえば:
- カウンター
- お菓子を並べる棚
- レジまわりの囲い
こういった場所は、
空間の印象を決める
大事なポイント。
サイズも質感も
空間に合わせてつくる
ことで、統一感が生まれます。
逆に、裏方やストック用の棚など、
お客さんの目に触れない部分は
「買う」で十分なことも多いです。
② 既製品で「ちょうどいい」が見つかるか?
これは意外と盲点なんですが、
既製品って、ぴったりの
サイズがなかなか見つからない。
無理に既製品で合わせると、
- スペースにすき間ができる
- 動線が悪くなる
- 店全体のリズムが崩れる
そんなことが起こりやすいです。
「これさえなければもっと
スッキリ見えるのに」
っていうのは、
だいたいサイズが
合ってない什器のことが多い。
③ 予算の中で「どこに価値をかけるか?」
什器を全部つくると、
当然コストは上がります。
でも、すべて安く済ませる
ことが正解とは限らない。
だから僕たちは、
「ここはお金をかける」
「ここは既製品でいこう」と、
メリハリをつけて設計しています。
無理して全部つくる必要はない。
でも、お店の顔になる部分には、
ちゃんと価値を込めたい。
焦らなくて大丈夫です。
什器を買うか作るかの判断に、
正解はありません。
でも、お店の目的と空気に合わせて、
「どこにどれだけ意味を持たせるか?」
で考えると、選びやすくなります。
僕たちはこれからも、
作ること・買うことの
両方に意味を見出しながら、
ちょうどよく整ったお店を
一緒につくっていきたいと思っています。
#什器は作るべきか買うべきか #店舗設計の選択肢 #メリハリ設計 #お店に合う判断軸 #造作什器と既製品のバランス
現場に立ちながら、未来の種をまく
ここ最近、久しぶりに現場に出て仕事をしています。
やっぱり現場に立つと、いろんな感覚がよみがえってきますね。
手を動かしているときって、不思議と余計なことを考えずに没頭できるし、
「ものづくりが好きなんだな」と改めて感じます。
現場に出ている間は、その現場のことはどんどん進んでいく。
でもその分、他の案件──たとえばお客さんとの
打ち合わせや、日程調整、請求書の作成など──
そういったことがまったく手につかなくなります。
ただ、ありがたいことに今は社内のメンバーが
その部分をしっかり支えてくれている。
任せられる人が育ってきたというのは、本当に嬉しいことです。
チームの力を感じながら、日々現場で汗を流しています。
僕のまわりの尊敬している経営者の方々も、
やっぱり現場に出ているんですよね。
自分の手で仕事をしながら、同時に
第2象限──未来への種まき──もされている。
僕自身も、今はまさにその両立に挑戦しています。
限られた時間の中で、現場を進めながら未来をつくる。
目の前の工事と、これからの会社づくりを同時にやるというのは、
やっぱり簡単なことではありません。
でもこの「両輪をまわす」という感覚こそが、
今の僕にとっての成長なんだろうなと思います。
やっぱり工務店にとって現場は一番大事な場所です。
図面でも打ち合わせでもなく、
お客様にとって一番リアルに形として残るのは現場の仕上がりですからね。
久しぶりに現場に立っていると、
「やっぱりここが自分の原点なんだな」としみじみ感じます。
今回の現場は、約1ヶ月ほど。
最後まで気を抜かず、
素晴らしい空間に仕上げたいと思っています。
量と質、どちらが大事か?
「量と質、どっちが大事か」
という話はよく議論されますよね。
量ばかりを追えば質が下がる、
だから質を大事にすべきだという意見もあれば、
まずは質を高めることが大事で
量は後からでいいという考えもあります。
僕自身はこの議論を聞くたびに
「どっちも大事なんじゃないかな」
と思うんです。
工務店の仕事に置き換えると
「1件1件を丁寧に全力投球でやる」
というのは大前提としてあります。
それはもちろん大切なことで、
そこをおろそかにするつもりはありません。
ただ、それだけで成り立つのかと考えると、
やはり数も必要になってくる。
数があってこそ経験値が積み重なり、
数字や実績が生まれる。
結果的にその経験の分だけ
質が高まっていくと思うんです。
だから
「質を大事にするから量はいらない」
ではなく、両方を同時に追いかけることが
大事なんじゃないかと感じています。
量をこなす一番のメリットは、
やはり経験です。
やってみないと気づけないことが
たくさんありますし、
積み重ねた数そのものが
自分たちの財産になります。
だから「質が低いからやらない」というのが
一番良くない選択だと思うんです。
まずはやってみる。
その中で改善していけばいい。
例えば、
うちも最近インスタの投稿を続けています。
以前は施工事例を中心にアップしていましたが、
勉強会や日々の活動を出し始めたら
見た目がごちゃごちゃしてきました。
でも、実際にやってみたからこそ
「もっとこうした方がいいな」とか
「ジャンルを分けようかな」という
改善のきっかけが見えてきた。
もし「デザインが整ってから投稿しよう」
と考えていたら、こういう気づきは
得られなかったと思います。
質を意識するのは当たり前の前提として、
量をやることで初めて質が上がっていく。
だから僕は「とにかくやってみる」
ことを大事にしています。
数をこなすことで質は自然に磨かれる。
量と質はどちらかではなく、
両方を大切にしてこそ
成長につながるのだと思います。
何屋さんかを伝える大切さ
今、カレー屋さん「niku to spice」さんの
工事をさせてもらっています。
そのオーナーさんと話していて、
「本当そうだな」と感じることがあったので、
今日はその話を少し共有したいと思います。
話のテーマは──
「何屋さんか、ちゃんと伝わっているか」ということ。
僕たちの会社は「notos creative home
(ノトスクリエイティブホーム)」という名前で
活動していますが、時々
「何屋さんなんですか?」と聞かれることがあります。
「工務店です」と答えると、
「あ、そうなんですね」となるんですが、
以前はそれを特に問題だとは思っていませんでした。
「なんとなく分かりにくいぐらいが、
いい味出してるかも」と思っていたんです。
でも、最近はそうじゃないなと感じています。
何屋さんかわからないというのは、
実はすごく大きな機会損失なんですよね。
有名店や人気のお店って、やっぱり
「見ただけで何屋さんかわかる」。
コーヒーカップのマークがあればカフェだし、
ラーメンの暖簾があればラーメン屋。
それってデザインの一部でもありながら、
同時に「認知の設計」でもあるんです。
この話をしてくれた「niku to spice」のオーナーさんは、
実は「カフェマナビ」というお店も経営されています。
そのお店の前に、看板メニューのエビフライを
ドーンと載せた大きなタペストリー(幅2m×高さ2.5m)を設置したそうです。
すると、そこから集客が明らかに伸びた。
理由はシンプルです。
お店に入る前に「ここは何のお店か」
「どんなメニューがあるか」が一目でわかるから。
ただ、オーナーさんはこうも言っていました。
「正直、デザイン的にはあまりよくないけど、売上は上がったんです」と。
これは本当に難しい問題です。
設計やデザインをする側としては、やっぱりかっこよく見せたい
ロゴを小さく上品に配置したいと思う。
でも、それで「何屋さんかわからない」なら本末転倒ですよね。
見た目の美しさと、伝わりやすさ。
このバランスが一番難しくて、同時にデザイナーや
設計者の腕の見せどころだなと感じました。
やっぱり、お客様にまず「知ってもらう」こと。
そこからがすべての始まりなんですよね。
僕たちの会社も、今まではちょっと分かりにくいところがあったので、
「工務店」とはっきりわかる看板を新しく設置しようと思っています。
完成したらまた報告しますね。