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不安の先にある喜び

11月9日に、弊社で工事をさせていただいた
お弁当屋さんがオープンしました。

オープンの10日ほど前、オーナーさんからLINEが届きました。
「小パニックから大パニックになってきました」と。

すぐに電話をして状況を聞いてみると、
「オープンが近づいてくるにつれて、
あれもできてない、これもまだ決まってない」と
不安がどんどん膨らんできたとのこと。

そこで、箇条書きで課題を書き出してもらい、
打ち合わせの時間をとってもらいました。
3~4時間ほどかけて、話をしながら
一つひとつ整理していきました。

その中では、お弁当やお惣菜をいくらで売るのか、
価格設定の話にもなりました。
最終的には税込でいくらにするかを一緒に決めたのですが、
急な展開の中で僕の意見も取り入れてもらい、
まるで自分のお店のようにドキドキしました。

オープン前というのは、本当に不安が押し寄せる時期です。
「お客さん、来てくれるかな」という気持ちが一番大きい。
オーナーさんも「最初はぼちぼちでいいよ、
少しずつ軌道に乗せていけたら」と話されていました。

でも僕は、あえてこう伝えました。
「もしお弁当を10個作って、惣菜もたくさん仕込んで、
それが売れ残ったらどうですか?せっかくのオープンなのに
モチベーションが下がってしまいませんか?
だからこそ、最初のスタートダッシュは大事なんです」

その言葉に、オーナーさんも
「確かにそれはそうですね」とうなずかれていました。

そして迎えたオープン前。
自らチラシを手に、近所へ一軒一軒配られました。
そのかいあってか、プレオープンと
オープン当日のお弁当はどちらも完売。

現場でお会いしたとき、満面の笑みで
「完売したんです!」と報告してくれました。
その姿が本当に嬉しくて、僕も心の底から
「やってよかったな」と感じました。

不安でいっぱいだった数日前が嘘のように、
今は希望に満ちた笑顔でお客様を迎える姿がありました。

この瞬間こそ、挑戦した人だけが味わえる喜びだと思います。
きっとオーナーさんは今、思いのほか忙しく、
バタバタとした毎日を過ごしているはず。
でも間違いなく、満足度の高い日々を送られていることでしょう。

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賃貸物件を改装してお店を始めるときに考えておきたいこと

お店を始めようと思ったときに、 
「テナントを借りて、そこを改装してお店にしたい」と 

いう方はすごく多いです。 
僕たちも、ほとんどのお店づくりが 

賃貸物件の中での改装になります。 

でも実は、持ち家のリフォームと違って、 

賃貸の改装には気をつけておくポイントがたくさんあります。 

① どこまで工事していいのか、事前確認が大事 

賃貸ということは、物件はオーナーさんの持ち物です。 
そのため、 

  • どこまで改装していいのか? 
  • 退去するときの原状回復はどこまで必要なのか? 

というのは、必ず契約時に確認しておく必要があります。 

たとえば── 

・壁を抜きたい → OK?NG? 
・床材を張り替えたい → 退去時に戻さないといけない? 
・厨房設備のダクト → 外壁貫通はOK? など 

オーナーさんとの事前の合意が大切です。 

② 改装費用は「撤去費」も考慮しておく 

賃貸の場合、退去時に「元に戻す義務(原状回復)」が発生することがあります。 
つまり、今かけた改装費の中には、 
「いつか撤去する可能性がある工事費」も含まれているわけです。 

だからこそ、僕たちも打合せのときは 

  • 原状回復リスクが大きい場所は最小限に抑える 
  • 造作家具などで移設可能な作りにする 
  • オーナー承諾をきちんと書面に残す 

などを意識して提案しています。 

③ 水道・電気・ガスの容量確認もお忘れなく 

これも意外と盲点になりがちですが、 
テナントによっては、もともとの設備容量が足りない場合もあります。 

  • 水道の配管経路は? 
  • 電気の契約容量は足りる? 
  • 排水の経路は? 
  • ガスの供給量は十分? 

こういった部分は、内見の段階から専門家に相談しておくと安心です。 

④ 建築基準法・用途変更も確認が必要になることがある 

たとえば、今までオフィスだったテナントを飲食店にする場合は、 
建築基準法上の用途変更消防法の適合が必要になることもあります。 

このあたりは僕たちも毎回、 
「今回の工事で何の手続きが必要か?」を 

役所や消防署に確認しながら進めています。 

最後に 

賃貸の改装って、自由にできそうで実は確認事項がたくさんあります。 
でも逆に、その確認さえ丁寧に積み重ねていけば、 

無理なく理想のお店に近づけるとも言えます。 

焦らなくて大丈夫です。 
一つひとつクリアにしていけば、お店づくりは着実に進んでいきます。 
僕たちも、そうやってお客さんと一緒に一歩ずつ進んできました。 

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効率化と満足度のあいだで

社内でも「もっと効率的に仕事をしていこう」
という話をよくします。
例えば、工期を短縮するとか、
打ち合わせの回数を減らすとか。
そうした小さな積み重ねが無駄を省き、
利益を確保するために必要だからです。

もちろん、会社を運営していく以上、
効率化は欠かせません。
ただ、その一方で、いつも頭の中によぎるのが
「お客さんの満足度とのバランス」です。

効率を優先するあまり、サービスの質が落ちてしまったり、
お客様との関係が薄くなってしまうと本末転倒だと思うんです。

最近では、住宅や建築業界でもDX化が進み、
「打ち合わせは3回まで」
「現場には行かずオンラインで完結」
といったスタイルも増えています。
確かに、それによって残業を減らしたり、
働き方を改善したりという点では
大きなメリットがあります。

でも、もし自分が家を建てる立場だったとしたら、
どう感じるだろうかと思うんです。
一生に一度の買い物を、
3回の打ち合わせで決めてしまう。
効率的ではあるけれど、果たして
それで本当に納得できるのかな、と。

弊社では、打ち合わせの回数は多いほうだと思います。
1回あたりは30分ー2時間前後とそこまで
長くはありませんが、何度も重ねることが多いです。
会社としては「もっと減らせばいいのでは」
と思うこともあります。けれども、
お客さんにとっては、その回数の多さが
安心や信頼につながっているのではないかと感じています。

お店をつくるプロセスって、
最初から完璧に決まるものではありません。
何度も話し合う中で方向性が見えてきたり、
現場を見て初めて気づくこともたくさんあります。

だからこそ、僕たちはお客さんのペースを大事にしたい。
効率を追い求めすぎず、かといって非効率になりすぎず。
そのちょうどいいバランスを探ることが、
今の僕たちの課題だと感じています。

効率と満足度。
どちらも大事。
だからこそ、どこで折り合いをつけるのか。
簡単なようで、一番難しいテーマだなと思います。

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やりたいことと求められていることのバランス

商売をしていく上で、 
「自分がやりたいこと」ってきっと誰にでもあります。 

たとえば── 

・ケーキ屋さんなら「こんなケーキを作りたい」 
・カフェなら「こんな料理を出したい」 
・雑貨屋さんなら「こんな商品を並べたい」 

その思いは、本当に大切な原動力やと思います。 
僕も独立したときには、「こういう工務店にしたい」という想いがありました。 

でも、そこにもう一つ必要な視点がある 

それは、 
「社会は、それを求めているのか?」 という視点です。 

どれだけ自分が「これがしたい!」と思っても、 
お客さんが求めていないことであれば、 

商売としてはなかなか成立しにくいんです。 

例えば── 

・「このケーキを作りたい」 → でも、価格帯が高すぎてお客さんが手に取らない 
・「この料理を出したい」 → でも、その地域のニーズには合っていない 
・「この内装にしたい」 → でも、動線が悪くて使いづらい 

こういう ズレがあると、どんどん苦しくなってしまいます。 

折り合いをつける感覚 

もちろん、最初から完璧に市場調査をして起業できる人なんて、 

そうそういません。 

大手のコンビニでもできたと思ってもすぐにつぶれてしまうところもありますから。 

むしろ、「思いだけで走る」 というのも自然なことやと思います。 
僕もそうでした。 

でも、走り出してから気づくこともたくさんあるんです。 
お客さんの声を聞きながら、 

少しずつ自分の理想と社会のニーズの“折り合い”をつけていく。 
これがすごく大事な作業やと思います。 

もし今、うまくいっていないと感じたら 

もし今、なかなか思うように売上が伸びないとか、リピートが増えないとか、 
そんな状況があるなら、一度こう問いかけてみてください。 

「自分がやりたいことと、社会が求めていることにズレはないか?」 

最近、ほんとよく考えています。 

ほんの少し視点をずらすだけで、また流れが良くなることもあります。 
まったく別のことをする必要はない。 
ほんの微調整で変わることも多い です。 

焦らなくて大丈夫です。 

起業は、走りながら軌道修正していくのが普通です。 
思いとニーズのバランスをとりながら、 

少しずつ自分のお店を育てていきましょう。 

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