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限られた予算でも、「この店、いいな」と思ってもらう設計の考え方
「予算があまりないんですけど、それでもいい空間ってできますか?」
お店づくりの相談で、よく聞かれる言葉です。
正直に言うと、予算が限られていれば、それなりに制限は出てきます。
でも、それでも僕は思っています。
「工夫次第で、ちゃんと魅せる空間はつくれる」と。
潤沢な予算があれば選べる素材や選択肢は増えるけど、
限られているからこそ選び方に価値が生まれると感じています。
魅せる設計には、お金よりも
考え方と引き算の美学が必要やと思っています。
僕が現場で実際に意識しているポイントをいくつかご紹介します。
① 全部いい感じにしようとしない
空間全体をきれいに整えようとすると、それだけでコストが跳ね上がります。
でも、見せ場をどこか一つに決めて、あとは引き算していくと、
メリハリのある空間になります。
たとえば、カウンターの天板だけ無垢材にする、
照明のデザインにだけ少しこだわる、など。
② 素材選びは高級よりらしさで選ぶ
高価な素材を使えばいい、というわけではありません。
合板、足場板、モルタル、塗装…。
金額を抑えながらも、お店の空気に合う素材を選べば、空間はぐっと魅力的になります。
③ “余白”がある空間は、美しく見える
すき間や壁の抜け、照明の落ち方。
すべてを詰め込むより、ほんの少し間を残すだけで空間に呼吸が生まれるんです。
④ DIYを前提に設計するという考え方
全部プロに任せるのではなく、
「ここはオーナーさんで塗ってみましょうか?」
「棚板は自分で取り付けてみませんか?」
そんなふうに一緒に育てていく空間を前提に設計することで、
コストは抑えられて、愛着もぐっと増します。
魅せる設計って、豪華にすることじゃない。
その人らしさを、どう表現できるかなんやと思っています。
焦らなくて大丈夫です。
限られた予算だからって、妥協した空間にする必要はありません。
むしろ、その中でどこにこだわるかを明確にすると、
そのお店にしか出せない雰囲気が生まれてくる。
僕は、それを何度も見てきました。
#予算に合わせた設計 #魅せる工夫 #店舗設計のヒント #小さなお店の空間づくり #お金より伝わるもの
地域密着店の「生き残り戦略」を聞いてきた話
今日は、奈良で展開されているある
ドラッグストアの経営者さんから、
とても興味深いお話を聞いてきました。
ドラッグストアって、
今や全国どこに行っても
目にするほど数が多い業態。
そんな中で、しっかりと生き残り、
さらに成長していくのは簡単なことではありません。
「どうやって生き残っているのか?」
「今後も勝ち続けるために、何をしているのか?」
そのヒントを、今日はシェアしたいと思います。
1. ポジショニング
経営者さんは「他ではできないこと」にフォーカスしています。
大手チェーンのように何でも揃えるのではなく、
「この店だからこそ扱える」商品やサービスを選び抜く。
- 他店にはない商品を取り扱う
- それが地域の潜在的ニーズに合っている
- しかも、店内での伝え方・見せ方も統一されている
単に商品を置くだけではなく、
「なぜそれを扱うのか」を明確にしているんですね。
2. 継続してもらうための仕掛け
ある健康食品の例が印象的でした。
その商品は、1回や2回試しただけでは効果が出ず、
継続して飲み続けることが大事。
でも、人ってなかなか続けられないものですよね。
そこで、このドラッグストアでは
「どうやったら続けてもらえるか」を徹底的に考え、
仕掛けを作りました。
結果、その商品の売上が日本一になったそうです。
ポイントは、大手メーカーの商品ではなく、
小さなメーカーの良い商品を「責任を持って売る」という姿勢。
お客さんに合うものを見つけ、その価値を丁寧に伝えていく。
これがリピーターを着実に増やす秘訣になっています。
3. 店舗数を増やさなくても売上を伸ばす
多くの企業は「売上を伸ばす=店舗数を増やす」と考えがち。
でも、このお店は違います。
同じ店舗数でも、
- 既存のお客さんの購入頻度を上げる
- 1人あたりの購買金額を上げる
- リピーターを増やす
この3つを徹底して、売上を伸ばしています。
結果として、
店舗数を増やさずに利益を上げ、
社員の給与も上げられる仕組みを実現していました。
4. 地域を元気にするビジネスモデル
さらに素敵だなと思ったのは、
「商品を売れば売るほど地域が元気になり、
自分たちの生活も豊かになる」という考え方。
自分たちが売る商品は、
地域のお客さんの健康や生活を支えるもの。
それをきちんと届けることが、
地域貢献にもつながるし、
自分たちのやりがいにもなる。
まさに地域密着型の理想形だと感じました。
今日の学び
今回の話を聞いて感じたのは、
「規模」よりも「深さ」で勝つ」ということ。
数を追うのではなく、
- お客さんとの信頼関係を深める
- 他店ではできないポジションを取る
- 継続して価値を提供する仕組みを作る
これがあれば、
大手に囲まれていても生き残れるし、
むしろ勝てる可能性がある。
そんなことを学んだ一日でした。
起業して最初にぶつかった「想定外の現実」
起業をするとき、
多くの人は「こんなお客さんに来てほしい」
「こんなサービスを届けたい」という理想を描きます。
しかし、僕が12年前に工務店を始めたとき、
最初に味わったのは“想像と違うお客さん”が
来てくださったという衝撃でした。
思い描いたターゲットと
現実の来客層のギャップに戸惑いながらも、
まずは来てくれた方を大切にし、
少しずつ軌道修正していくしかありませんでした。
そして、
すぐにもう二つの壁がやってきます。
一つ目は「無理をして体を壊しがち」ということ。
開業直後は全て自分でやろうとしがちで、
気づけば休みもなく、
心身が疲弊していくことが多いです。
二つ目は「資金不足」。
思った以上にお金が出ていき、
売上が安定する前に資金繰りが
苦しくなるケースは少なくありません。
これらの“すぐぶつかる3つの壁”をどう乗り越えるかが、
起業を続けられるかどうかの分かれ道です。
もし
あなたがこれから起業を考えているなら、
理想と現実のギャップは必ずやってくると知っておくこと。
そして、
すでに壁にぶつかっているなら、
立ち止まり、戦略と体制を見直すこと。
その一歩が、事業を長く続ける力になります。
▼詳しくはこちらの動画で話しています。
余白を持つ経営は、理想やけど。僕も少しずつできるようになってきました。
最近よく聞く言葉があります。
「余白を持つことが大事」
「やらないことを決める経営」
たしかにその通りやと思うし、
僕自身もずっとそういう働き方をしたいと思ってきました。
でも、正直に言います。
うちは今、そこまで余裕があるわけじゃありません。
今はありがたいことに声をかけてもらえる機会が多く、
「なんとか応えたい」という気持ちから、
ほぼ全部の依頼を引き受けています。
なので、
「余白を持つ経営」は、僕にとってまだ“途中の理想”です。
けど、です。
それでも僕は、随分と“余白を持つ”という感覚をつかめるようになってきた気がしています。
以前だったら、ただ詰め込んで終わり。
スケジュールはパンパン。
余裕ゼロ。
でも今は、
・1日に30分だけでも考える時間を残す
・予定を詰めすぎない
・「本当に自分がやるべきか?」を一呼吸考える
そんなふうに、少しずつ“余白を意識する”ことができるようになってきました。
余白があると、
突発の依頼にも落ち着いて動ける。
自分の仕事を見直す余裕が持てる。
誰かの困りごとに気づける。
お金にも、時間にも、体力にも。
詰め込まず、少し残しておくことの価値を、ようやく体感できるようになってきました。
今はまだ「なんでも引き受けている」状態だけど、
それでも「少しずつ余白を持てるようになってきた自分」には、
ちょっと誇らしさも感じています。
焦らなくて大丈夫です。
余白のある経営は、いきなり実現するもんじゃない。
商売の波の中で、ゆっくり整えていくものやと思います。
僕も、ようやくその入り口に立てた気がしています。
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