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建物を通して、何を届けていくのか?──素材と会社のこれからの話
こんにちは。
これまでのブログでは、僕たちの理念やビジョン、そして社員やお客さまとの関わり方について書いてきました。
今回は、その先にある「僕たちの会社がこれからどう進んでいくのか?」ということについて、少し整理してみたいと思います。
そして、その話と意外に思われるかもしれない「素材の選び方」も、実は深く関係しているということについても触れてみます。
■ 建物は、思想をカタチにするもの
僕たちが関わるのは、お店だったり、住まいだったり、暮らしの一部になる空間です。
だからこそ、そこにどんな“想い”を込めるかがとても大事だと思っています。
ただ機能的に仕上げるだけじゃなく、
「この空間で、人がどう過ごすか」
「この空間で、人と人がどう関わるか」
そこまで見据えて空間をつくっていきたい。
■ 僕たちは“新建材”をあまり使いません
これは僕たちの特徴のひとつでもありますが、
いわゆる“新建材”と呼ばれる工業製品を、あまり積極的には使いません。
もちろん、コスト面や施工性など、新建材には利点もたくさんあります。
でも僕の中でずっとひっかかっているのが、
「使っても使っても、味が出てこない」
ということです。
■ 素材には“育つ力”があってほしい
無垢の木や左官仕上げなど、自然素材は手がかかるし、施工にも丁寧さが必要です。
でも、そのぶん時間と共に味わいが深まり、人と一緒に“育っていく”感覚があります。
- 日焼けしても、それが味になる
- 傷がついても、それが記憶になる
- 経年変化が、“その人の暮らしそのもの”になっていく
そんな素材でできた空間は、住む人や使う人と一緒に“変化していく”んです。
それが僕たちの目指す「人が人らしくいられる場所」に、すごく近いと思っています。
■ 会社として、何を大切にしていくか?
これから僕たちが目指すのは、ただ建物をつくる会社ではなく、
「想いがにじむ場所をつくる会社」です。
そのために——
- 古いものを活かすリフォームという選択を続けること
- 無理に便利さを追わず、“育てる素材”を使うこと
- 使い手と一緒に未来を考えること
そうしたひとつひとつが、これからの僕たちの“設計図”だと思っています。
■ 最後に
建築の仕事は、ただ形にするだけでは終わりません。
完成してからが、本当の“始まり”です。
だからこそ、素材の選び方、考え方、姿勢、ぜんぶが大切なんです。
それらすべてが、「この場所で、安心して自分らしく生きていい」と思える空気をつくっていく。
僕たちは、そんな空間を一つずつ、丁寧に増やしていきたいと思っています。
次回は、地域やお客さんとどう関係を育てているか?について
次回は、僕たちが施工後も大切にしている「関係づくり」について書いてみたいと思います。
一度きりの関係ではなく、何年たっても顔が思い浮かぶつながりについて、僕なりの考えを綴ります。
またぜひ、読みにきてください。
この会社で、自分の人生の主人公になってほしい
こんにちは。
このブログでは、僕たちの会社が大切にしている理念や想いについて書いています。
前回は、「なぜリフォームにこだわっているのか」についてお話しました。
今回は、社員にとっての“人らしさ”について、少し触れてみたいと思います。
■ 理念は、お客さまのためだけじゃない
僕たちの理念は、「人が人らしくいられる場所を」。
これまでは主にお客さまや地域との関わりの中で、この理念がどう活かされているかを綴ってきました。
でも実は、この言葉は社員に対しても、同じように届けたいものなんです。
■ 会社は“ただ働く場所”じゃなく、“自己実現の舞台”であってほしい
僕は、うちの会社で働く人たちにこう思ってもらえたら嬉しいと思っています。
「この会社で働けてよかった」
「ここで過ごした時間が、人生にとって誇れるものだった」
「この仕事を通して、自分自身が変われた」
そう感じてもらえる会社であること。
それが、経営者として一番のやりがいかもしれません。
■ 挑戦できる、認められる、学べる場所にしたい
だからこそ、僕たちがつくりたいのは、
- 自分の意見を言える空気
- 失敗しても、次に活かせる環境
- がんばった分だけ、ちゃんと報われる仕組み
- チームとして支え合える関係性
- 未経験でも一歩踏み出せる“はじまりの場所”
そんな職場です。
■ 人は関係性の中で、自分らしさを育てていく
どんなに能力があっても、評価されなかったら人は腐ってしまう。
逆に、ちょっと不器用でも「おまえがいてくれてよかった」と言われたら、また前を向ける。
人ってやっぱり、関係性の中で“自分らしさ”を育てていく存在だと思うんです。
だから僕たちの会社は、スキルアップや制度だけじゃなく、
「人と人とのあり方」を大事にしたいと考えています。
■ 一緒に“生き方ごと支え合える”チームをつくっていきたい
仕事だけのつながりではなく、
「この人の人生を、少しでもいい方向にしたい」
そう思い合えるチームでありたいと、僕は心から思っています。
もちろん、会社ですから売上や利益も大事です。
でもその前に、ここで働く一人ひとりが“自分の人生の主人公”として生きていける場所であること。
それがあってこそ、お客さまにも地域にも、あたたかいものが届いていくんだと思います。
■ 僕たちにとっての「人が人らしくいられる場所」
この理念は、どこか遠くにある理想ではなくて、
スタッフの毎日の表情、声、挑戦、悩み、笑顔、そういう全部の中に宿っています。
- 意見が言えて
- 失敗しても大丈夫で
- 成長が喜ばれて
- 誰かに必要とされる
そんな環境を、会社というかたちでつくっていくこと。
それが、僕にとっての“経営”なのかもしれません。
次回は、会社としてのこれからの姿について
次回のブログでは、ここまで話してきた理念やビジョンをふまえて、
これから僕たちが目指していく会社のあり方や進み方について、少し整理してみたいと思います。
建物をつくることを通して、何を届けていくのか。
どんな社会とつながっていくのか。
また読みに来ていただけたらうれしいです。
なぜ僕たちは“リフォームしかやらない”のか? その理由と想い
こんにちは。
このブログでは、僕たちの会社が大切にしていることや、日々の想いを綴っています。
前回は、お店づくりを通して「不安を少しずつ希望に変えていく」ことについてお話しました。
今回は、僕たちが“リフォーム専門”でやっている理由についてお話ししたいと思います。
■ 新築はやらない、リフォームしかやらない。
よく言われます。
「新築はやらないんですか?」と。
もちろん、技術的にはできます。
でも僕たちは、あえてリフォームに絞って仕事をしています。
なぜなら、そこには僕自身の価値観が深く関係しているからです。
■ 古いものには、記憶がある。
僕は、古い建物を見ると、なぜかワクワクします。
どんな人が、ここでどんな暮らしをしていたのか
この壁には、どんな時間が刻まれているのか
傷やシミにも、ちゃんと理由があるんじゃないか
そんなことを想像してしまいます。
古いものには、“記憶”や“物語”が詰まっている。
それを壊してゼロに戻すのではなく、活かしながら未来につなぐことに、僕は魅力を感じています。
■ 目に見えない価値を、受け継いでいく
リフォームには、新築にはない面白さがあります。
「この柱は残しましょうか」と相談しながら決める
昔の床板を一部再利用して、思い出を残す
昔の面影と今の快適さを、同じ空間に共存させる
それは、“機能を回復する”だけじゃなくて、
人の想いを受け継ぎながら再構築する仕事なんです。
■ リフォームと「人が人らしくいられる場所」
僕たちの理念は、「人が人らしくいられる場所を」です。
リフォームって、どこか人間の姿にも似てるなと思うんです。
うまくいかないこともある
少し古びて見えることもある
でも、だからこそ“味”や“あたたかみ”がある
完璧じゃなくていい。
そのままを活かしながら整えていく。
それって、人と向き合う姿勢ともつながっている気がするんです。
■ 空き家が増える時代だからこそ、再生という選択を
今、日本にはたくさんの空き家があります。
にもかかわらず、新しい家が建ち続けている。
僕はそこに、ちょっとした違和感を感じます。
あるものを活かしながら、次の世代につないでいく。
それができるのがリフォームであり、僕たちの仕事です。
次回は、社員にとっての「人らしさ」について
次回は、スタッフやチームの中で大切にしている考え方——
「この会社が、人生の主人公になれる舞台であってほしい」という想いについて書いてみたいと思います。
また読みにきていただけたらうれしいです。
不安を分かち合い、希望に変えていく仕事
こんにちは。
奈良で小さなお店づくりを手がけている工務店を営んでいます。
今回は、お客さまと向き合うなかでとても大切にしていること、
「不安」と「希望」のお話です。
お店をはじめる人の多くは、不安を抱えています。
「資金のことが心配で…」
「集客できるのかな…」
「この場所で本当にやっていけるんやろか…」
僕たちのところに相談に来られる方の多くが、こんな言葉を口にします。
それは当然です。
お店をはじめるって、人生の大きな決断ですから。
僕たちの役割は、“不安をゼロにする”ことじゃない。
よく誤解されるかもしれませんが、
僕たちは「全部おまかせください!」みたいなタイプではありません。
不安を一瞬でなくす魔法のような答えを持っているわけでもない。
でも代わりに、「一緒に整えていくこと」には全力を注ぎます。
- 分かりやすい見積もり
- 工事の工程表を丁寧に共有
- 不明点が出ないような事前の説明
- 定期的な進捗報告やリマインドの連絡
「聞きにくいな」「今さら聞いたら変かな」と思わせない関係づくりも、
すごく大事にしています。
少しずつ、「やれるかもしれない」に変わっていく
そんな日々のやりとりの中で、
表情がやわらいでいくお客さまを見ることがあります。
- 声のトーンが明るくなる
- ちょっとした冗談が飛び交うようになる
- 夢の話が少しずつ言葉になっていく
「不安がなくなる」と言うよりは、
不安の中に、希望の芽が出てくるような感覚です。
その姿が、地域を元気にしていく。
お店が完成して、オープンして、
そこに立つ店主さんの姿が、なんとも言えずいいんです。
- ちょっと緊張してるけど、嬉しそう
- 誰かが買い物してくれたときの満ちた表情
- 「始めてよかったな」って言ってくれたときの言葉
そうやって人が前を向く姿は、周りにもいい影響を与えます。
元気な店主の姿が、まちの風景に希望を灯す。
次回は、「なぜリフォームにこだわっているのか?」という話をします。
次回は、僕たちが新築をやらずにリフォームにこだわっている理由についてお話します。
「古いものの中にある価値」や、「記憶を受け継ぐことの意味」についても、掘り下げてみたいと思います。
また読みにきていただけたら嬉しいです。