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えほん食堂カシュカシュ 第1話:寄り道だらけの人生、それでも──

ゴールに一直線に進む人もいれば、

私のように寄り道ばかりの人生を歩む人もいる。

大学を卒業後、なんとなく就職したのは化粧品メーカー。

3年が過ぎた頃、ふと立ち止まって考えた。

「このままでいいのかな?」と。

化粧品が大好きで選んだ仕事ではなかったから、心のどこかにずっと違和感があった。

そんなとき偶然知ったのが「料理研究家」という仕事。

お菓子作りはずっと趣味だと思っていたけれど、自宅で教える仕事があると知り、胸が高鳴った。

子どもの頃から料理番組を夢中で見て、レシピを書き写していた私。

得意科目は美術と家庭科。

「お菓子といえばフランスと神戸!」という単純な思いから神戸の大学に行きたくなり、絵を描ける学科に進んだこと──

好きなことに一直線だった自分が、いつの間にか迷子になっていたことに気づかされた瞬間だった。

「よし、この道に進もう」

そう決意し、私は会社を辞めて製菓の世界に飛び込んだ。

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