起業のきっかけ

こんばんは。

松谷です。

今日は工務店を始めようと思ったきっかけについて
書いてみようと思います。

高校卒業し
大阪の大学にいきました。
そして21歳22歳のこれからこの先どうしていこうかと
考えたときに
憧れ?夢?であった大工になろうと決めました。
実家をでまして
姫路の親方のもとに弟子入りします。
その頃 僕は早く技を覚えて一人前になりたい。
その一心でした。
僕の親方は僕より8歳年上という若さで
技術は見て覚えろ!ではなく
惜しみなく僕に伝えてくれました。
ですので、比較的早く、技の習得ができたのではないかと
思います。

弟子入りしまして
2・3年たったころ、すこーし自分に心の
余裕が出てきたときに
ふと、自分が今作っている建物を見たんです。
そしたら全部偽物で覆われた空間だったんです。
偽物と表現しているのは
いわゆる新建材と言われるものです。工業製品です。
ぱっと見ると本物の木のように見えるドアだったり
漆喰を塗っているように見える壁紙であったり。
温かみなんてなく、なんか無機質な冷たい感じがしました。
工業製品ということはつまり壊れるように作られています。
ですので完成した時の価値が100だとすると
日がたつにつれてその数値が下がっていくしかありません。
そして汚くなってきて交換=リフォームという流れになります。
その周期がだいたい20年から25年くらい。
うまくできていますね。だからこの仕事があるわけです。
だんだんと安い家も出てきました。1000万以内でも家が手に入る。
素晴らしいことだけど僕はなんかいよいよ家も使い捨てのように
なってきたなと感じました。
作っては壊して作っては壊しての繰り返し。
せっかく一生懸命つくった家も粗末に扱われることが
すごく残念でした。
もっと大事にしてほしいな。
こんなままでいいんかな・・・と思い始めました。

僕のイメージしていた家というのは
もっと木が使われていて温かみがある空間でした。
僕は木や皮製品がすごく好きです。
なぜかというと使えば使うほどだんだんとアジがでてきて
愛着が湧いてくるからです。
だから大事にしようと思うんです。
先ほどの100の価値だとすると
使えば使うほど数値が下がるのではなく上がる。
これってすごいと思うんです。
家もだんだんと愛着が湧くようなものを
作ることができれば、大事に使ってもらえるんじゃない。

そのためには
僕がお客さんに直接提案できる
工務店という立場にならないといけない。ということが
わかりました。

工務店をはじめようと思ったきっかけは
ざっとこのようなことでした。

結局、丸5年修行して
地元の奈良に帰ってきました。

続く・・・