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常識を掛け合わせると、新しい価値が生まれる
昨日は、以前携わらせていただいたお店へ行ってきました。
吹田市にオープンした自然食品店「マナ」さんです。
6月11日にオープンしたお店ですが
昨日は少し特別な日でした。
実はこのお店、自然食品店としてだけではなく
夜になるとDJイベントが開催される空間へと変わるんです。
「自然食品」と「DJ」。
一見すると、まったく違う世界ですよね。
この組み合わせを聞いた時は、正直どうやって
一つの空間にまとめるんだろうと想像がつきませんでした。
設計の段階でも悩みました。
野菜や商品をきれいに陳列しながら、
イベントスペースとしても機能する空間をどうつくるのか。
決して広い空間ではないので、レイアウトには
何度も頭を悩ませました。
だからこそ、実際にイベントの様子を
見てみたいと思い、足を運びました。
すると、本当に驚きました。
会場にはたくさんの人が集まり、
30人近くは来られていたと思います。
DJブースのすぐ横には新鮮な野菜が。
ターンテーブルの横で野菜が売られている光景なんて
今まで見たことがありません。
でも、その違和感が不思議と心地よくて
とても魅力的な空間になっていました。
何より印象的だったのは、人が集まる場所に
なっていたことです。
昼は自然食品店。
夜は音楽を楽しむイベントスペース。
同じ場所なのに、違う目的を持った人たちが集まり
新しいコミュニティが生まれていました。
「お店」は商品を売る場所である前に
人が集まる場所でもある。
そんなことを改めて感じました。
もう一つ感じたことがあります。
昼のお客様と夜のお客様では
きっとターゲットも違います。
でもその二つが交わることで、
新しい出会いや新しい価値が生まれていく。
これこそがこのお店の魅力なのではないでしょうか。
これから定期的にイベントを続けていけば、この場所は
地域にとって欠かせない存在になっていく気がします。
「自然食品店だからこうあるべき」
そんな固定観念にとらわれず、
自分たちらしい価値をつくっていく。
その挑戦を間近で見ることができて、
とても刺激を受けました。
これからこのお店がどんなふうに成長していくか、本当に楽しみです。
また遊びに行きたいと思います。
仕事の評価は、技術だけでは決まらない
先日、焼き菓子屋さんの現場が無事に終わりました。
工事期間中は、お隣で40年以上営まれているお寿司屋さんにも
車や音、においなどのご迷惑をおかけしていました。
そのため工事が終わったタイミングでご挨拶に伺い、
「ご迷惑をおかけしました。本当にありがとうございました。」
とお伝えしました。
工事期間中も外でお会いすれば世間話をするような関係でしたが
その時に女将さんが、こんな言葉をかけてくださいました。
「丁寧なお仕事をされますね。」
この言葉が本当に嬉しかったんです。
でも、同時に不思議でもありました。
というのも、お隣さんは工事のすべてを
見ているわけではありません。
施工の細かな技術を見ているわけでもないし
完成までずっと見守っていたわけでもありません。
なぜ「丁寧な仕事」と感じてもらえたのだろう。
気になって理由を聞いてみました。
すると
「なんとなく、そんなふうに感じたのよ」
という返事でしたが、もう少し詳しく聞いてみると
「いつも現場がきれいだったし、道路や駐車場まで
丁寧に掃除されていたから。」
と言ってくださったのを聞いて、なるほどと思いました。
実際の施工技術は分からなくても現場の様子を見て
「この会社は丁寧な仕事をする会社なんだ」という
印象を持ってくださっていたんです。
これはとても大きな学びでした。
これに似たようなことがありました。
この焼き菓子屋さんに応援で来られていた
前職のオーナーさん、粉ものを扱う仕事にもかかわらず
服装が本当にきれいだったんです。
黒い服を着ていて粉が付けばすぐに目立つはずなのに
とても清潔感がありました。
思わず
「さすがですね。きれいな仕事をされるんでしょうね。」
と声をかけたことがあります。
その方の技術を見たわけではありません。
でも、その姿を見ただけで
丁寧な仕事をする人なんだろうという印象を持ったんです。
お寿司屋さんに言われたことと同じだなと感じました。
人は技術を見る前に、仕事への向き合い方を見ています。
現場がきれいか
道具を大切にしているか
身だしなみは整っているか
そんな一つひとつの積み重ねが
「この人なら安心して任せられる」という
信頼につながるのだと思います。
仕事は技術だけではありません。
普段の姿勢や、見えないところへの
気配りも含めて評価されるもの。
だからこそ、これからも掃除や整理整頓を大切にして
一つひとつ丁寧な仕事を積み重ねていきたいと思います。
あなたのお店や職場では「この人は丁寧な仕事をする」と
思ってもらえるために、どんなことを大切にしていますか?
原因が分からなくても、その場を離れない理由
昨日の夕方、仲良くさせていただいているカフェ
マナビのオーナーさんから一本の電話がありました。
「店内が水浸しなんです。」
私は三重県で焼き菓子屋さんの仕上げ工事中で
すぐに駆けつけることができませんでした。
「作業が終わり次第、向かいます。」
そうお伝えし、現場に到着したのは夜9時半頃でした。
現場へ着くと、床一面に水が広がった跡。
テナント側の工務店さんも一度見に来られたそうですが
いろいろな原因が考えられますねと確認だけして
帰られたとのことでした。
そこから私はオーナーさんと一緒に、原因を探し始めました。
配管なのか
排水なのか
設備なのか
一つひとつ確認していきました。
でも、この水漏れが本当に不思議だったんです。
大量の水が床に流れ出たにもかかわらず
その後はまったく水が出てこない。
もし配管が破裂しているなら、水は出続けるはずです。
ところが、それ以降は一滴も流れてこない。
結局、夜中の2時頃まで原因を探しましたが
答えは見つかりませんでした。
正直、とても悔しかったです。
もっと知識や経験があれば
原因を突き止められたかもしれない。
まだまだ自分には伸びしろがあると痛感しました。
でも、昨日改めて感じたことがあります。
それは「原因が分からないから帰る」のではなく
「困っている人がいるから一緒に考える」という
姿勢が大切だということです。
オーナーさんからすれば
また水が漏れたらどうしようと不安があります。
その不安を少しでも和らげるために
一緒に原因を探し、一緒に考える。
その時間そのものが大切なんだと思います。
今回は原因を特定することはできませんでした。
でも、一緒に悩み、一緒に考えた時間は
きっと信頼関係につながると私は信じています。
工事は建物をつくる仕事ですが、本当に大切なのは
人との信頼を築く仕事なのかもしれません。
これからも原因が分かるまで、できる限り
寄り添い続けたいと思います。
「困っている人がいたら最後まで一緒に考える」
そんな工務店であり続けたい。
昨日は改めて、その想いを強くした一日でした。
挑戦の裏側にある、見えない支え。
7月4日、三重県桑名市に新しく
焼き菓子屋「てりは」さんがオープンします。
6月27日はプレオープンの日でした。
その日は、最後の細かな作業が残っていたので
少しだけ現場へお邪魔してきました。
扉を開けた瞬間、ふわっと甘いお菓子の香りが。
工事をしていた空間がお菓子を作る場所に変わり
いよいよ始まるんだな、という気持ちになりました。
厨房ではオーナーさんだけでなく、前職で一緒に
働いていたスタッフさんたちも集まり、
4人で焼き菓子づくりをされていました。
その光景には非常に感慨深い気持ちになりました。
何より素敵に思ったのが、前職のシェフとの関係です。
独立すると距離ができることもありそうなのに、
この日は前職のオーナーシェフも応援に来られて
一緒に準備をされていました。
誰かの新しい挑戦を心から応援できる。
そんな関係性って、本当に素敵だと思います。
さらにお話を聞くと、そのオーナーシェフは現在
世界大会に向けた日本代表の監督も務められているそうです。
すごい方なのに、とても自然に
後輩の独立を支えている姿が印象的でした。
改めて思ったのは、独立は一人でするのではないということ。
家族がいて、仲間がいて、応援してくれるお客様がいて…
たくさんの人の支えがあって、新しいお店はスタートできます。
オープンまであと少し。
きっと今が一番大変な時期だと思います。
睡眠時間を削って準備をされているかもしれません。
でも、その努力が実を結び、多くの方に愛される
お店になってほしいと心から願っています。
私もオープンをとても楽しみにしています。
お店に並ぶ焼き菓子をいただける日を
今からワクワクしながら待っています。
いよいよ、新しい挑戦の始まりです。
心から応援しています。