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繁盛店は「一歩」を減らしている
最近、改めて「効率よく仕事をする」
ことについて考えています。
今は、長時間労働を減らそうとか
残業を減らそうとか、
週休3日制を取り入れる会社もあります。
もちろん、働く時間を減らすこと自体は
大事だと思います。
でも、単純に時間だけ減らしてしまうと、
売上や利益がついてこなくなる可能性もあります。
会社として存続していくためには、
給料も払わないといけない。
だからこそ、短い時間で、どうやって
同じ成果を出すかという、生産性を上げる考え方が
ますます大事になってくると思います。
これは、お店づくりでも全く同じです。
例えば飲食店。
厨房の中で、冷蔵庫から食材を取る。
作業台で調理する。
お皿を取る。
盛り付ける。
提供する。
一つひとつは小さな動きです。
でも、その中で毎回一歩余計に
歩いていたらどうでしょう。
1回だけなら大したことはありません。
でも、それを1日に100回繰り返したら100歩。
1ヶ月、1年と積み重なると、
ものすごい量になります。
だから飲食店オーナーさんと話していると
この一歩を減らしたい、という話がよく出ます。
これって大事なことだと思うんです。
お店づくりというと
「おしゃれにしたい」
「格好いい空間にしたい」と、
どうしても見た目に意識が向きます。
もちろん、それも大切です。
でも僕がお店を設計する時に、
同じぐらい大切にしているのが動線です。
スタッフさんがどこから入って
どこで作業するのか。
よく使うものはどこに置くのか。
冷蔵庫と作業台の距離はどうか。
お皿を取ってから提供するまでに
何歩必要なのか。
スタッフ同士がぶつからないか。
そういうことを考えていく。
いい動線ができれば、それだけで
毎日の仕事は少し楽になります。
そして、その少しが毎日積み重なると
大きな差になります。
これは僕たちの会社の仕事でも同じです。
例えば見積もり。
毎回すべてをゼロから作るのではなく
よく使う項目はテンプレート化する。
何度も入力する文章やメールアドレスは
数文字打つだけで出てくるようにしておく。
システムを入れて、できるところは自動化する。
一つひとつは数秒の短縮かもしれません。
でも、頻度の高い仕事ほどその数秒が効いてきます。
つまり効率化って、すごいシステムを
導入することだけではないんですよね。
むしろ、
「毎日何回もやっているこの作業
もう少し楽にできないかな?」と
考えることの積み重ねなんだと思います。
そして、これからはお店づくりでも、さらに
この視点が重要になってくると思っています。
人件費も上がっていく。
人手不足も続く。
そんな中で、今まで4人必要だった仕事が、
動線や設備を工夫することで3人でも
回せるようになったら、経営には
ものすごく大きな影響があります。
内装にお金をかけるというと、見た目を
良くするための投資と思われがちです。
でも本当は、毎日の仕事を
楽にするための投資でもある。
スタッフが一歩少なく動ける。
作業時間を数秒短くできる。
一人でも少ない人数で回せる。
そういう設計ができれば、その効果は
オープン日だけでなく、その後何年も続きます。
だから僕は
「格好いい店をつくる」
だけではなく
「働きやすくて、利益を出しやすい店をつくる」
というところまで考えていきたいと思っています。
繁盛店をつくるヒントって、意外とこういう
たった一歩の中にあるのかもしれません。
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人に会うと流れが変わる
最近あらためて、自分一人でできることは
やっぱり限られてるなと感じています。
そして同時に、人の力を借りると
可能性ってこんなに広がるんや、とも。
コロナ前の僕は、いろんなところに
顔を出していました。
経営者の集まりに参加したり
人に会いに行ったり。
名刺もどんどん減っていって、
それだけ人と会ってたんやなと思います。
でも、コロナをきっかけに
人と直接会う機会が減りました。
そこから僕自身、なんとなく
人と会うことを減らしていったんです。
経営者の集まりにもあまり参加しなくなり
新しい出会いも少なくなった。
そうしているうちに、なんとなく仕事も
自分自身も、少し停滞している感覚がありました。
でもここ数ヶ月
「もう一回、自分から人に会いに行こう」
と思い、少しずつ動き始めました。
そうしたらやっぱり変わってきたんです。
名刺交換する機会も増えました。
新しい業者さんとの出会いもありました。
新しく取引が始まった企業さんもあります。
今進めているハンバーガーの商品開発でも
お肉やパンなど、それぞれの分野のプロの方が
力を貸してくれています。
難易度の高い工事が出てきた時にも、
この仕事をできる人いないかなと探してみたら
すごくいい業者さんと出会えたりする。
一つの出会いから、また別の
出会いにつながることもあります。
そう考えると、ここ最近生まれた新しい可能性って
自分が動いたところから始まっている。
勉強会のスピーカーをお願いする時もそうです。
うちで工事をさせてもらったお客さんだけではなく
これまで仕事をしたことがないお店にも
自分から声をかけに行く。
そこから関係ができて、また次につながる。
もちろん、すべての出会いが
仕事になるわけではありません。
むしろ、その場では何も起こらないことの方が
多いと思います。
でも、人とのつながりが増えると、
一人では持てなかった選択肢が増えていく。
「あの人なら知ってるかもしれない」
「この人とこの人がつながったら面白そう」
「この仕事なら、あの人に相談してみよう」
そんな可能性がどんどん増えていく。
一人で考えていると、自分が知っている
範囲の答えしか出てきません。
でも、人とつながると、自分の外側にある知識や
経験や技術まで借りられるようになる。
これは、かなり大きいことだと思います。
そして結局、その出会いを生み出す最初の一歩は
自分が動くことなんですよね。
声をかけてもらうのを待つのではなく
自分から会いに行く。
自分から連絡する。
自分からお願いする。
すると、不思議と流れが変わっていく。
もし今
「なんか停滞してるな」
「なかなか前に進まへんな」
と感じている人がいたら、一度
いつもと違う人に会いに行ってみるのも
いいかもしれません。
すぐに答えが見つからなくても、人との出会いが
次の可能性を連れてきてくれることは
きっとあると思う。
最近そんなことをすごく感じています。
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「すごさ」が一言で伝わると強い
長く来てくれている左官屋さんがいます。
漆喰を塗ったり、コンクリートの土間を
仕上げたりする職人さんです。
実はこの方、過去に何度か日本を代表するような立場で
ヨーロッパの建築物の修繕に行かれています。
その様子がテレビで取り上げられたこともあるぐらい
すごい方です。
もう20年近い付き合いになると思うんですが
改めて考えると、
「そこまで選ばれるって、やっぱりすごいな」
と思うんですよね。
もちろん技術もある。
長年積み重ねてきた経験もある。
人とのご縁や運もあると思います。
そういうものを全部含めて
その立場まで行かれている。
やっぱり並大抵のことではないと思います。
で、こういう話をお客さんにすると
「そんなすごい人がやってくれるんですか?」
となるんですね。
ここで僕が感じたのが、価値って
一言で伝わるとめちゃくちゃ強いということ。
例えば
「この人、めちゃくちゃ腕のいい左官屋さんなんです」
と言うのと
「日本を代表する立場で、ヨーロッパの建築修繕に
行かれている職人さんなんです」
と言うのでは、伝わり方が全然違います。
前者も本当なんですが、後者の方が
圧倒的にイメージしやすい。
聞いた瞬間にすごそうやなと伝わります。
これは、どんな商売でも同じだと思います。
例えばハンバーガーでも
「めちゃくちゃおいしいハンバーガーです」
と言うより、
「〇〇の大会で優勝したハンバーガーです」
と言われた方が、食べてみたいと思われやすい。
何かの賞を取っている。
日本でここだけ。
世界でここだけ。
何年連続で選ばれている。
そういうものって、すごく
分かりやすいですよね。
もちろん、賞を取れば
何でもいいという話ではありません。
大事なのは、本物の商品力があること。
そして、その商品力を第三者にも
分かる形にしていくことです。
そこまでたどり着くには、
相当な努力が必要だと思います。
誰でも簡単に取れる賞では意味がないし、
日本を代表して海外へ行くなんて、それまでの
積み重ねがなければ絶対に選ばれません。
だからこそ、その一言の背景には、
何年、何十年という努力が詰まっている。
僕はそこにも価値を感じます。
商売をしていく上で、強い商品をつくることは
すごく大切です。
でも同時に、
「その商品の強さを、どうやったら一瞬で伝えられるか」
ということも考えないといけない。
こちらがどれだけ
「うちはいい仕事をしています」
「すごくこだわっています」と言っても
それだけではなかなか伝わりません。
だから、一言で分かる証拠を持てると強い。
賞なのか。
実績なのか。
数字なのか。
唯一性なのか。
それは会社や商品によって違うと思います。
でも、
「それを聞いた瞬間に、
価値が伝わるものは何だろう?」
という視点は、商売をしていく上で
持っておいた方がいいと思います。
僕自身
「notosのすごさって一言で言うなら何やろう?」
と、改めて考えてみたいと思います。
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理念は行動に出る
うちは今
「1万人の挑戦者を生み出し、
1万店舗の繁盛店をつくる」
という目標を掲げています。
ただ、お店をつくればいいとは
思っていません。
せっかく夢を持って挑戦するのであれば
そのお店が地域の人に愛されて、
できるだけ長く続いてほしい。
もちろん、お店を閉めることが
すべて悪いわけではありません。
でも、せっかく大きな覚悟を持って始めたのに
1年や2年で続けられなくなってしまう。
そういうのは、やっぱり悲しいです。
だから
「繁盛するお店をつくりたい」
「長く続くお店をつくりたい」
と普段から言っています。
ただ言うだけなら簡単です。
大事なのは、実際の判断でそれを選べているか。
先日、カフェまなびのオーナー桑名さんが
相談に来てくださいました。
今、お店で水漏れの問題が起きていて、
その原因もなかなか特定できず、
今後どうするか悩まれていました。
このまま今のお店を直して続けるのか。
大きくリニューアルするのか。
移転するのか。
新しくお店を出すのか。
いろんな選択肢があります。
そして当然ですが、新しくお店をつくるとなれば
一番大きなお金が動きます。
僕たちの仕事として考えるなら、
新店をつくってもらう方が売上は大きくなる。
でも、今回相談を受けながら
そこはあまり考えていませんでした。
僕が考えていたのは
桑名さんにとって、一番いい選択は何だろう
ということ。
新しくお店をつくるとなれば、
多くの場合は借入も必要になります。
投資額が大きくなれば、毎月の返済額も大きくなる。
当然、その分だけ経営のリスクも増えます。
もちろん、新店を出すことで大きく
売上を伸ばせる可能性もあります。
だから最終的にどうするかは、桑名さん自身の判断です。
でも僕としては、
うちの売上になるから新店を勧めようではなく
この先も無理なく続けていける方法はどれなんやろう
という立場で相談に乗りたいと思っています。
結果的には、今のところ新店を一からつくるよりも
投資額を抑えた方法で話がまとまっていきそうです。
僕たちの売上だけを見れば、もっと
大きな工事になった方がいいのかもしれません。
でも、それを無理に勧めてしまったら、
「長く続く繁盛店をつくりたい」
と言っていることと、行動がズレてしまいます。
理念とか信念とか価値観って、
格好いい言葉を掲げることではないんでしょうね。
本当に問われるのは、
「目の前に自分の利益とお客さんの利益が並んだ時
どちらを選ぶのか」
という場面なのかもしれません。
もちろん会社を続けていく以上
利益は必要です。ボランティアで
仕事をしているわけでもありません。
でもその上で、自分たちは
何のために仕事をしているのかという
軸は持っておきたい。
もし僕が自分の売上のことばかり考えていたら
桑名さんが相談をしてくれたかは分かりません。
相談してもらえるということ自体が、
一つの信頼なのかもしれません。
僕たちが目指しているのは、
お店をつくることではなく
その先にある繁盛と継続です。
だからこそ、仕事にならない可能性があっても
お客さんにとって一番いい方法を一緒に考える。
そういう一つひとつの選択が、
「僕たちは何を大切にしている会社なのか」
をつくっていくんだと思います。
理念は言葉ではなく行動に出る。
今回の相談を通じて、改めて感じました。
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