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自信は「努力の積み重ね」からしか生まれない

「自信がないんです…」 
そういう悩みを持つ人は本当に多いと思います。 
正直、僕自身もよく感じます。 
「もっと自信があればなぁ…」 って。 

世界チャンピオンとの会話 

以前、ありがたいことに格闘技の世界チャンピオンになった方と 

お話しする機会がありました。 
せっかくだからと、ずっと気になっていた質問をしてみたんです。 

「リングに立つときって、怖くないんですか?」 

世界の舞台に立つような人たちは、みんな自信満々に見えます。 
でも、その方はこう答えてくれました。 

「もちろん、めちゃくちゃ怖いよ」 
「でも、気持ちで負けたら終わりやから、必死に自分を鼓舞してる」 

正直、その言葉がとても印象に残りました。 

自信は「圧倒的な練習量」から生まれる 

さらにその人は続けてこう言いました。 

「結局、自信ってどうやってつくねんって言われたら、圧倒的な練習量しかない。」 
「誰よりも練習してきたって、自分で胸を張れるかどうか。」 

この言葉を聞いて、ああ確かにそうだなと感じました。 

  • これだけやったんだから大丈夫だ 
  • これだけ積み重ねたんだから自信持っていい 

自信って「気持ち」から生まれるものじゃなくて、 

「行動の裏付け」から生まれてくるんだな と改めて思いました。 

自分で自分に積み上げさせる 

僕も含めて、多くの人が 
「自信がない」→「だから動けない」 
と考えがちです。 

でも実は逆で、 
「行動を積み重ねる」→「だから自信が生まれる」 
なんだと思います。 

その格闘家の方は、試合前の半年間は私生活でも節制を徹底していた そうです。 
食事も、睡眠も、遊びもすべてコントロールしていた。 
そこまでやり切ったからこそ、リングに立つときに自分を鼓舞できる。 
「これだけやったんだから大丈夫」と思える材料を、自分で自分に与えていく。 

自信は待っていても降ってこない 

結局、自信って「努力の証明書」 なんだと思います。 

  • やる前に自信は湧かない。 
  • 行動を積み重ねた先に自然と湧いてくる。 

だから、今はまだ自信がなくても大丈夫。 
コツコツ行動を積み重ねていくことが、自然と自信を育ててくれる。 

焦らなくて大丈夫です。 
今日の小さな積み重ねが、やがて「自信」という土台を作ってくれる。 
今日もまた一歩、積み上げていきます。 

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徹底的にパクる(TTP)という学び

僕が独立して少し経った頃、 

経営者の集まり(同友会)に参加するようになりました。 
その中で、ある先輩経営者の方が教えてくれた言葉があります。 

「TTPやで」 

TTP?何の略かというと、 
徹底的にパクるという意味です。 

徹底的にパクる、とは? 

最初この言葉を聞いたときは、ちょっと驚きました。 
「え、パクってええの?」と。 

でもその方が言うには、 

うまくいってる会社や人がいるなら、素直に真似したらええ。 
それが一番成功への近道や。 

ということでした。 

確かにそうやと思います。 
自分のオリジナルを最初から作り出そうとすると、遠回りになりがちです。 
うまくいってる人がやってるやり方・考え方・行動をそのまま吸収する。 
そこから自分の色が生まれてくるんやと思います。 

僕の中にあった“いや”という感情 

正直に言うと、僕の中には当時「いや…でも…」という感情もありました。 

・あの人はすごいけど、僕は違うし… 
・そのまま真似するのは恥ずかしい… 
・やっぱり自分らしさを出さなあかんのちゃうか… 

こういう 

「失敗したくない気持ち」 

「変なプライド」が邪魔して、 

素直に真似できない時期がありました。 
でも、今思うとそれが逆に遠回りしていた原因だったかもしれません。 

型を学び、型を破る 

昔から「守破離(しゅはり)」という言葉があります。 

  1. 守(まもる)…まずは型を徹底的に学び、真似る 
  1. 破(やぶる)…型を少しずつ自分流に崩していく 
  1. 離(はなれる)…やがて自分だけのオリジナルができあがる 

まさにこれやなと思っています。 

僕も今までいろんな人から学んできました。 
本当にたくさんの先輩経営者、職人さん、 

起業家の方々に支えられてここまで来れたなと感じています。 
最初からオリジナルなんて必要なかった。 
まずは素直に、徹底的にパクる。 

そこから、自分なりの工夫や味付けが自然と出てきます。 

迷ったら、近くにいる「憧れの人」を探してみて 

これからお店を始めたい人も、きっと悩んでいることがたくさんあると思います。 
そんな時は、もし身近に「こんな人みたいになりたいな」という人がいたら、ぜひ近づいてみてください。 
話を聞いたり、現場を見せてもらったり、 

真似できる部分を徹底的に吸収してみてください。 

素直にパクる勇気。 
これが実は、起業を成功に近づける大きな秘訣やと思います。 

焦らなくて大丈夫です。 

完璧なオリジナルを目指さなくていい。 
まずは「良いもの」を徹底的に真似るところから始めましょう。 
そこから、あなただけの道がきっと見えてきます。 

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時給換算してゾッとした日が、「安売りをやめよう」と決めた日だった。

独立して工務店を始めて、 
最初の頃はとにかく「仕事がある」ことが嬉しかったです。 

お客さんから声をかけてもらえる。 
現場に入れる。 
誰かに頼られる。 

それだけで満たされていた時期もありました。 

けど、ある日ふと、 
「これ、時給換算したらいくらなんやろう?」と考えてみたんです。 

出してみた数字は 
思っていたよりもずっと低くて、 
下手したら学生のアルバイト以下かもしれへん…というレベル。 

朝から晩まで働いて、 
自分がここまで時間を使っても、 
手元にはほとんど残らない。 

それが現実でした。 

そのとき僕は、はっきり思いました。 

「安売りはもうやめよう」って。 

もちろん、安くすることにも意味はあると思います。 
最初のきっかけになったり、手に取りやすくなったり。 

でも僕の場合は、
「これじゃ自分が持たへん」と思ったんです。 

それからは、 
「どうすれば高い金額でも価値を感じてもらえるか」を考えるようになりました。 

価格に見合う仕事をする。 
じゃなくて、 
「価格の背景にある価値」をちゃんと伝えるようにしました。 

たとえば、 
・なぜこの工事にこれだけの手間がかかるのか 
・どこをどう丁寧にしているのか 
・完成したあと、どんな安心が続くのか 

こういうことを、 
SNSやブログ、現場での会話の中で、 
少しずつ言葉にして伝えていくようにしたんです。 

その結果、少しずつだけど
「価格」じゃなくて「人」で選んでもらえるようになってきた。 

「安いから頼む」ではなく
「松谷さんにお願いしたい」と言ってもらえる仕事が増えてきた。 

僕は、あの「時給換算してゾッとした日」がなかったら、 
まだずっと「頑張ってるけど報われない状態」にいたと思う。 

焦らなくて大丈夫。 
でも、しんどいのに残らないと感じたときは、 
値段を見直すサインかもしれません。 

あなたの時間にも、技術にも、想いにも、 
ちゃんと価値があると思います。 

 

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売上だけじゃない。「利益」の意識、持ってますか?

お店を始めたばかりの頃、 
売上が上がると「よっしゃ!」って嬉しくなる。 

月の売上が何十万円、何百万円ってなると、 
一瞬、「なんかうまくいってるかも」と思ってしまう。 

僕もそうでした。 

でもあるとき、ふと気づいたんです。 

「あれ、全然お金が残ってないやん」って。 

売上は増えているはずなのに、 
手元にはほとんど残っていない。 

働きづめなのに、 
口座の数字はちっとも安心させてくれない。 

それで初めて気づいたんです。 

売上と利益はまったく別もんやなって。 

売上は、お店がどれだけ商品やサービスを提供したかの「動きの数字」。 
でも利益は、「どれだけ残ったか」のリアルな結果。 

材料費、家賃、水道光熱費、人件費。 
いろんなコストがかかって、 
その残りがやっと“自分たちの取り分”になる。 

「売上が上がってるから大丈夫」って油断していたら、 
気づけば赤字になってることもある。 

それくらい、売上って“表面的な数字”やと思います。 

僕が意識しているのは、 
「売上よりも、粗利(=売上−仕入・外注費)」をちゃんと見ること。 

材料にどれくらいかかってるか、 
仕入れ先との価格交渉はできるか、 
無理のない価格設定になっているか。 

そこをちょっとずつ意識するだけで、 
お金の残り方が変わってきます。 

そして、もうひとつ大事にしているのは、 
「利益が出る設計」を、最初から考えておくこと。 

安く請けることは簡単やけど、 
それで自分が疲弊していたら、長くは続けられない。 

ちゃんと利益が出る形で仕事を組み立てて、 
そこに共感してもらえるお客様と出会っていく。 

それが、 
無理せず続けていける経営につながると思っています。 

売上が伸びても苦しくなる。 
でも、利益が出ると安心できる。 

この感覚をできるだけ早く持てると、 
お店の続け方が変わってくると思います。 

焦らなくて大丈夫です。 
まずは「数字をちゃんと見る習慣」から。 

売上よりも、「どれだけ残るか」 
それを意識するだけで、未来が大きく変わっていきます。 

 

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