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奈良監獄ミュージアム
こんにちは、ノトスクリエイティブホームの皿谷です。
先日、奈良監獄ミュージアムへ行ってきました。
この建物は1908年に奈良監獄として誕生し、
その後、奈良少年刑務所として長い間使われ、
2017年3月まで実際に刑務所としての役割を
果たしていました。
そして同年、創建当時の姿をほぼ完全な形で残していることが
高く評価され、国の重要文化財に指定されています。
実際に建物を目の前にすると、まず圧倒されたのは
美しい煉瓦造りの外観でした。
重厚感がありながらも、どこか品のある佇まいで、
「監獄」という言葉から想像していた
冷たく閉ざされた印象とは大きく違っていました。
私はこれまで、監獄といえば暗く、狭く、
息苦しい空間を想像していました。
しかし館内を見学してみると、その印象は
大きく変わりました。
建物には天窓が設けられ、自然光が優しく差し込みます。
居室の壁も白く仕上げられ、想像していたような
暗さや圧迫感はあまり感じませんでした。
もちろん自由な場所ではありませんが、そこには
「罰を与える場所」というだけではなく、
「更生し、社会へ戻るための場所」として
考えられた空間づくりが感じられました。
美しい煉瓦造りの建物でありながら、その平面は
中央の監視塔からすべての棟を見渡せる
放射状の配置になっています。
監獄として効率よく監視できる機能性を持ちながら
採光や通風にも配慮された設計になっており、
美しさと合理性が見事に両立していました。
そこで生活する人たちが少しでも前を向き、
社会復帰へ向かえるようにという思いが
込められていたのではないかと感じました。
これまで監獄という場所に足を運んだことはなく
持っていたイメージも想像だけでした。
しかし実際に訪れてみると、建物そのものが歴史を語り、
人を育て、時代を伝えてくれているように感じました。
人の想いや時代の背景が刻まれています。
だからこそ、実際にその場所へ行き、自分の目で見て、
空気を感じることはとても大切だと改めて思いました。
建築が好きな方はもちろん、歴史に興味のある方にも
ぜひ一度訪れていただきたい場所です。
きっと、新しい発見があると思います。
想像することの大切さ
こんにちは
ノトスクリエティブホームの皿谷です。
先日、久しぶりに電車で出かける機会がありました。
何気なく駅のホームで電車を待っていた時、
ふと気づいたことがありました。
「あれ?ベンチの位置、前と違う?」
よく見るとベンチの下に
以前設置されていたような跡が残っていて
「なんで移動したんだろう?」
と気になったんです。
調べてみると、関西を中心に
駅のホームのベンチの向きを変える
取り組みが増えているそうでした。
以前は線路の方向を向いているベンチが一般的でした。
電車が来た時に車両が見えやすく、
立ち上がってすぐ乗れるので便利ですよね。
でも、実は酔った方などがホームから転落する
事故を防ぐために、線路と垂直方向へ
向きを変える駅が増えているとのこと。
調査では、ホーム際を歩いて落ちるよりも、
ベンチから立ち上がって電車に向かったつもりが
そのまま線路へ転落してしまうケースが多かったそうです。
「なるほど…」と思いました。
最初にベンチを設計した方も、きっと
「乗りやすさ」を考えて線路方向にしたはずです。
でも、実際の利用状況や事故の傾向が見えてきて、
新しい視点から改善された。
椅子の向き一つでも、こんなに奥が深いんだなと感じました。
そして、これは住まいづくりにも少し似ているなと思いました。
正直、自分で経験したことがないことは
想像しにくいものです。でも
「こういう時困らないかな」「ここは危なくないかな」
「将来も使いやすいかな」と、少し先を想像しながら考えることが
とても大事なのだと思います。
家づくりも、ただ見た目を整えるだけではなく、
暮らしやすさや安心につながる小さな工夫の積み重ね。
これからも、実際の暮らしを想像しながら、
安心して過ごせる住まいづくりを
考えていきたいなと思いました。
寂しさと嬉しさと…
こんにちは
ノトスクリエティブホームの皿谷です。
今回は、次男のお話を少し…。
先日大学4回生になった次男が、研究が忙しくなる
ということで一人暮らしを始めました。
もともと家でも本当によくしゃべる子だったので
家の中が急に静かになってしまい、なんだか
ぽっかり穴があいたような感じです。
仕事で帰りが遅くなった時も
「ご飯、何か手伝おうか?」
妹や主人が飲み会の日には
「迎え行こうか?」
と、自然に声をかけてくれるタイプだったので、
その存在感の大きさを改めて実感しております。
とはいえ、正直なところ…
家ではまぁまぁ生活が自由人(笑)
部屋の片付けもなかなかしないので、
「ちゃんと生活できるんかな…」
と少し心配しておりました。
ところが、いざ一人暮らしを始めてみると
毎日掃除機をかけているらしく、先日は
「机を除菌したいんやけど、どのスプレーがいい?」
と連絡が。
えっ!?あなたが!?と、思わず
びっくりしてしまいました(笑)
親の知らないところで、ちゃんと成長していくんですね。
そして今取り組んでいる研究も、
聞けば聞くほど面白い!
機械系の研究なのですが、自分で金物を設計して、
そのデータを3Dプリンターに入力すると、
実際に立体の部品ができあがるそうです。さらに
その部品を使って機械を組み立てていくとのこと。
話を聞きながら、思わず「天才ちゃう?」
と言いそうになりました(笑)
目標は、自分の作りたいものを見つけて
それを設計すること。
建物の設計とはまた少し違いますが、
「使う人のことを考えて形にしていく」
という部分は、どこか共通しているなぁと感じました。
新しい環境で、毎日楽しそうに頑張っている姿を
見ていると、少し寂しい気持ちもありますが
それ以上に嬉しい気持ちになります。
これからどんなものを作っていくのか、
母として楽しみにしております。
経験を力に変えて
こんにちは、ノトスクリエイティブホームの皿谷です。
今月は、娘の卒部式について、少し心に残った出来事を
書かせていただきます。
娘は高校で吹奏楽部に所属し、これまでコンクールに向けて
一生懸命取り組んできました。
家に遊びに来てくれるお友達も、みんな黒髪で
ピアスもしていなくて、とても真面目で、
部活一筋という印象の子たちばかりでした。
「本当に一生懸命やっているんだな」
そんな風に、いつも感じていました。
そして迎えた卒部式。
入場してきた子どもたちの姿を見た瞬間、思わず息をのみました。
赤や青、金髪に染めた髪、そしてたくさんのピアス。
これまでの印象とはまったく違う姿に、正直とても驚きました。
(ちなみに、うちの娘も3つ開けていました)
けれど、その姿を見ているうちに、
胸がじんわりと熱くなってきました。
きっとみんな、本当は高校生活の中で、
やってみたいことがたくさんあったんだと思います。
おしゃれもしたかっただろうし
分らしさも表現したかったはずです。
それでも、コンクールに出場するために。
仲間と同じ目標に向かうために。
髪を染めることも、ピアスを開けることも我慢して、
日々の練習に打ち込んできた。
「やるときは、やる」
そんな強い気持ちを、ずっと持ち続けてきたんだと思います。
そして卒部式という節目を迎えてようやく解放されたその姿は
とても自由で、そしてとても輝いて見えました。
今の時代、「好きなことをすればいい」という考え方もありますが、
自分の気持ちを一度ぐっと抑えて、何かをやり遂げる経験は、
きっとこれからの人生の大きな力になるのだと思います。
あのとき見た子どもたちの姿は、ただの“変化”ではなく、
努力してきた時間そのものが形になった瞬間のように感じました。
娘にも、そしてその仲間たちにも、
心から「お疲れさま」と伝えたいです。
そしてこれからも、
やるべきときにしっかりやり切れる人であってほしいと
心から願っています。