耐震等級とは

こんにちは。

朝晩涼しくなってきて、急に秋らしくなってきましたね。

気温差がはげしいこの時期、みなさん体調を崩さないようにご自愛くださいね。

さて、今回は少しおかたい話。

みなさんは耐震等級という言葉をご存知ですか?

最近では北海道胆振東部地震もあり、耳にした方もおられるかと思います。

耐震等級とは、品確法の住宅性能表示制度における耐震性能に関する基準で、建築基準法が求めている耐震性能を耐震等級1、その1.25倍の耐震性能を耐震等級2、1.5倍の耐震性能を耐震等級3としています。

最近では、「木造住宅こそ耐震等級3でなくてはならない」という意見が目立ってきています。建築基準法の最低基準で要求している耐震性能は、倒壊防止で、永遠に倒壊しないという意味ではなく、大地震に対して「一度だけ」倒壊しないと考えられます。最初の地震時に倒壊を防いで人命を守るけれど、その後はすみやかに避難することが前提としている基準なのです。近年の熊本地震でも耐震等級1の住宅は震度7に対してすぐには倒壊・崩壊しないものの、構造部の損傷が激しく、余震を受けると倒壊の危険性が高まり、地震後に住み続けることはかなり難しい状態でした。一方耐震等級3の住宅は半壊、一部損傷、無被害で済み、補修することで住み続けることが可能でした。

木造住宅でも、構造と間取りをバランスよく設計することで耐震等級3が可能です。

耐震等級だけでは防げない災害もありますが、住宅を選ぶ際の一つの基準として参考にしていただければと思います。